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2. 箱根駅伝に関する議論:学連選抜の是非と箱根駅伝の全国化

(当番組は音声でも楽しむことができます)


ChatGPTによる要約

新井大貴がパーソナリティを務める「Audio Japan」では、箱根駅伝の学連選抜廃止問題と全国化について掘り下げました。学連選抜は2003年に始まり、箱根駅伝予選会で落選した大学の中から優秀な選手を選抜する制度でした。しかし、第100回大会を最後に廃止され、第101回大会以降は今も議論中です。廃止のプロセスには不透明な点が多く、関東学連の運営側の独断的な決定に批判が寄せられています。

また、箱根駅伝の全国化に関しては、第100回大会で一時的に全国から参加が認められましたが、関東と他地域との間には資金や訓練環境の差があり、関西地区など他地域の大学には厳しい状況が指摘されています。しかし、原監督は地方創生と社会貢献の観点から、全国化を進めることで若者を駅伝や長距離に向けるべきだと提案しています。さらに、大学広報や実業団の視点からも、箱根駅伝が持つ影響力と可能性が語られています。

ChatGPT



冒頭の挨拶


「"Audio Japan" 〜あなたと一緒に日本を学ぶ〜」
この番組は,日本の文化やトレンド,マニアックな情報などを掘り下げて楽しく学ぶ番組です。Audio Japan を通じて,日本のことがより好きになり,日常生活での雑談や商談,外国人とのコミュニケーションが滑らかになることを目指しています。
英語で聞きたい方は,「Audio Japan 〜Learning Japan with You〜」よりお聴きください。
Spotify,YouTube,Apple Podcast などで配信を行っています。

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パーソナリティーを務めます,教育デザイナー,新井大貴です。よろしくお願いします。

1月7日から8日にかけて,各自治体で成人式が行われていました。驚いたこととしては,地元の福井県鯖江市の「20歳の集い」が,YouTube LIVE で流れていたことです。
「20歳の集い」まで放送する時代なのかと思いました。

どうしてそれに気づいたかというと,広島県にある安芸高田氏の石丸市長の振る舞いを見たことがきっかけです。議会や中国新聞の根拠のない意見に対し,真っ当に戦っている・伝えている姿や,どのように予算を配分しているか見たことで,自分も地元の鯖江市や今住んでいる仙台市はどのように配分しているか知りたいと思ったからです。

実際,定例会内容をChatGPTに読み込んで要約してもらうこともあります。

どこかのタイミングでリサーチしたことをまとめて共有したいと思います。
ではメイントピックに移っていきます。

学連選抜の廃止


今回も箱根駅伝に関する内容です。

箱根駅伝で議論されていることはたくさんあります。その中でも今回は前回触れた学連選抜の廃止の是非と,箱根駅伝の全国化について話を展開していきます。

では始めていきますね。

改めてにはなるのですが,学連選抜とは,毎年10月に行われる箱根駅伝予選会で出場権を得られなかった大学の中から,予選会で個人成績が優秀な選手が選抜されて構成される仕組みです。

Q.いつから?


2003年第79回大会から始まりました。それまで,当時は参加できるチーム数が15チームで、参加できる学校数を20校に増やすべく関東学連幹部が警察に相談したところ,いろいろな大学が出場できるように,参加チームの増加に加えて,オープン参加で出場できるようになりました。
また,第83回大会から第89回大会は正式に順位もつき,第84回大会では4位に食い込んでいます。前回でも話したかもしれないのですが,4位に入ったときの学連選抜の監督が今の青学の原監督なんですよね。

第90回以降は関東学連選抜が廃止になる流れでしたが,学連選抜の選手として走った川内優輝がマラソンで好成績を挙げ、インタビューなどでも学連選抜で箱根に出られたことを語っていることもあり,第91回以降は「関東学生連合チーム」としてオープン参加で出場していました。

しかし,今年の第100回大会は不採用となり,第101回大会以降は今も議論中です。

Q.目的は?

目的は,箱根駅伝を走った経験を持ち帰ること。チームは10月の箱根駅伝予選会で落選した大学の選手で編成。

過去には先程お伝えしたマラソンランナーの川内選手や,前回大会で1区の序盤に一人飛び出した育英大学の新田選手などが出場しています。

学連選抜を設けることで,文武両道を大事にしている大学に入学している人で,予選会で本戦に出場するのが難しい人は箱根に走れる機会が持てます。
というのも,出場するためにはエントリー者全員が10000メートル34分以内の公認記録を持っている必要があり,エントリー時点で最低10〜14名揃える必要があるんですよね。

是非は第101回大会に関しては議論中です。

議論されていることに関しては問題ないのですが,リサーチしている中で,第100回大会の廃止の決め方があまりにも不可解だなと正直思いました。

調べた限りでは,今回の第100回大会の監督学生連合チーム廃止の通達を受けたあと,学生が署名活動を実施して必要となる賛同表を集めて提出しましたが,学生との話し合いの場を設けずに,関東学連の運営側が勝手に決めていました。

過去には,話し合いの場を設けずに,箱根駅伝予選会で関東インカレポイントの導入も行っていました。これは,予選会で1位から6位までの大学は10人の合計タイムで決めるのに対し,7位からは毎年5月に行われる関東インカレのポイントを加味して順位が決まると言うものです。

選手や監督からすれば,どういうこと?って思いそうですよね。実際,ほとんどの大学は反対していましたが,関東学連幹部がゴリ押しで決める形となっていました。

しかも拓殖大学は当時,予選会の上位10名の合計タイムでは通過圏内につけていながら、関東インカレポイントで逆転を許して、3回も本戦出場を逃しています。3回目のときは、わずか1秒差での落選でした。しかも、最後のイスに滑り込んだ大学には、レースの合計タイムで合計4分近くも上回っていたことを考えると,どれだけ辛酸をなめればいいんだって思っちゃいますね。

第90回大会で関東インカレポイント制度が撤廃されたのですが、それと同時に関東インカレ成績枠というものが導入されました。
これは,関東インカレの5年間の総合得点での合計が最も多い大学に与えられるもので,第95回は日大が特別枠で出場となりました。

どうしてこんなにも「平等」が保証されていないのか,関東学連の組織図や運営メンバーを見たときに,10年前と現在でトップ層が全く変わってないんですよね。10年前の会長は名誉会長,副会長は会長,総務委員長は副会長なんですよね。

しかも名誉会長の出身大学は日大。これだけ見れば,申し訳ないのですが母校出場のために権力を間違った方向に使ったのでは?と疑いが出てきますよね・・・


箱根駅伝の全国化

続いて箱根駅伝の全国化についてです。

こちらも前回の冒頭で触れた通り,元々,箱根駅伝は関東の大学のみで競われるものです。今回の第100回大会だけは一応全国の大会でした。というのも予選会に関西地区や他の地区から出場する大学もありました。関東以外からは11校が出場し,最高成績は京都産業大学の27位でした。予選会ボーダーラインとなる13位との差は14分35秒。

よくよく考えてみると,2022年6月頃に決まり,予選会は2023年の10月。準備は1年ちょっとしかないと考えると,かなり難しかったのではないかと予想しています。

まず,関東の大学は資金があったりスポーツ推薦で入学する人たちは学費の免除・トップランナーは返済なしの奨学金も振り込まれます。学生寮に入寮も当たり前で,食事もあり。夏休み期間は合宿で1ヶ月以上走り込んでいます。

一方で地方大学となると、自分たちでバイトしたり練習で集まれる機会も月に数回程度。
しかも全日本大学駅伝で15km以上走る人は2人のみに対し,箱根駅伝予選会は20km以上走れる人10人〜12人必要となります。

ますます関東の大学との差は広がってしまう

関西の駅伝を盛り上げる方が現状としては良さそう。

そんな状況に対し,いろんな視点で議論が起こっていました。

原監督:地方も巻き込むことで地方創生が進む。具体的には地方出身がそのまま地方に残って箱根を目指し,地元に就職。また雇用が生まれる。
原監督自身が,他の監督と違って社会貢献にベクトルが向いている印象なんですよね。
また,原監督自身がライバルを他大学ではなく,野球やサッカーに置いていると耳にしたことがあります。

だから,全国化を進めることで,少しでも若者を駅伝や長距離に向けたいのだと予想します。

走ったランナーたちは仮に関東以外にいたとしても,箱根に挑めるチャンスがあることをポジティブにとらえたり,「距離踏めばいい」と言っていたりする人もいます。

◎大学広報の視点



大学広報の場合,箱根駅伝に出場したり先頭で走ってもらえたりすることで各視聴者にPRできる。実際,箱根駅伝のファンの中には高校時代に,「◯◯選手があの大学に行くから受験しました」という人もいたみたいです。笑

◎実業団の視点


「箱根駅伝は世界で活躍するランナーを育成するため」とはいうものの,最近ですと学法石川高校出身の遠藤選手や,西脇工業高の長島幸宝選手など。

先程もお話した通り,箱根の全国化に関しては現段階では第100回のみの停止となりました。
ただ,原監督が声を上げたり他の人が意見出したりするのは良いこと。

終わりに

「Audio Japan 〜あなたと一緒に日本を学ぶ〜」エンディングの時間となりました。

最後に余談を3つほど話させてください。

1つ目は,為末大さんのYouTubeチャンネルに「為末大×徳本さんの動画」がupされています。お二人ともに法政大学のご出身で,先輩の為末さんが,後輩の徳本さんに大学の資金面や大学とどう連携をとっているのか動画であります。

概要欄に記載してありますので,前回と今回の内容に興味を持った方はぜひチェックしてみてください。

2つ目
中国で箱根駅伝が人気になってきています。

これを機に日本全国ではなく,世界各国を誘致する箱根駅伝にしてみるのもアリかもしれませんね。


3つ目 これまでの話と全く違う内容です。

先日,Netflixで「宇宙兄弟0」がリリースされていたので,時間をとって見ていました。
2人で一緒に月に立つという幼い頃の夢を追い続ける兄弟の奮闘と絆を描く小山宙哉原作の人気TVアニメの劇場版。原作者自ら脚本を手がけたオリジナルストーリーで、これまで描かれなかった原作第1話の4年前の物語を描いています。

宇宙兄弟0を見ている中で印象に残ったフレーズがあります。それは「勇気を持って来てください」フレーズだけ聞くと,勇気を持ってくるってどういうこと?と思うかもしれないのですが,翳り(かげり)をさしていたヒビトにとっても,作品を見ていた自分にとっても,すごく励まされるフレーズだなと思いました。

気になる方はぜひNetflixで見てくださいね。

冒頭でもお伝えしましたが「Audio Japan〜あなたと一緒に日本を学ぶ〜」を英語版で聞きたい方は,「Audio Japan 〜Learning Japan with You〜」よりお聴きください。
Spotify,YouTube,Apple Podcast などで配信を行っています。

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また,番組の感想やお便りもお待ちしております。概要欄にあるアンケートフォームよりご記入お願いします。あなたからのお便り,楽しみにしています。

今回の放送で気に入った方は,ぜひチャンネルの登録やフォローを押してください。
最後まで聴いていただきありがとうございました。お相手は,パーソナリティーの教育デザイナー,新井大貴でした。


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