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足関節のバランス評価

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✅床反力計による足圧中心などの解析は有用ですが、実際の臨床では機器をしない簡単な検査が求められます。balance error scoring system(BBSE)は簡単に行える評価の一つです。以下の動作をエラーとして6条件を実施中に何回出現するかを数えます。

①腸骨稜から手が離れる

②開眼する

③足を踏み出す、よろめく、転倒する

④股関節屈曲or外転が30°以上生じる

⑤前足部or踵が挙がる

⑥5秒以上、検査姿勢から崩れる

足関節の不安定性があると“片脚立位”と“タンデム肢位”でエラー回数が増えることが報告されています。カットオフ値は6条件で14回(感度47%)という報告がされています(Linensら  2014)。

☝️足関節捻挫後の患者さんに行うと、意外とカットオフ値を上回ることが多いです。このテストはそのままエクササイズとしても有効だと感じています。閉眼が難しければ開眼で行ってもいいと思います。

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✅静的バランス評価と同様に床反力計を用いて評価されることが多いです。star excursion balance testは簡単に行える評価の一つです。片脚立位の状態で対側下肢の最大リーチ距離を測定します。本来は8方向行われていましたが、最近では3方向行うことが多いそうです。それぞれの方向のリーチ距離低下との関連因子は以下の通りです。

前方:足関節背屈可動域、足底感覚

後外側:足関節外返し筋力、片脚立位のバランス、股関節外旋筋力

後内側:足関節外返し筋力、片脚立位バランス、股関節外転筋力

カットオフ値は後内側方向で91cm(感度65%)という報告がされています(Linensら  2014)。

✅利き足(ボールを蹴る側)と軸足では軸足リーチの方が有意に高値であること、軸足支持リーチでは膝伸展筋力が関与することも報告されています(成田ら  2017)。

☝️このテストもBBSEと同様にエクササイズとして用いることができます。また、足関節のみではなく、股関節や下肢全体のバランス評価もできます。ACL損傷後のknee inを抑制していく際にも有効かと思います。

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✅バランストレーニングの際には外的焦点化を用いる方が有効であることが報告されています(Lauferら  2007)。また、バランスについてはモビライゼーションやストレッチなど足部や足関節の感覚入力向上を目的としたアプローチが有効であることも報告されています(McKeonら  2016)。エクササイズ実施前の徒手的な介入として行うとよいでしょう。

☝️自分の身体をどのように使っているか…を感じること(内的焦点化)はエクササイズにおいて重要な要素だと思います。ただ、バランストレーニングにおいては外乱に対する制御が求められるという点で外的焦点化によりフィードフォワードを用いるということになるのだと思います。実際にやってみても、バランスディスクの動きに意識を集中する方がバランスをとりやすい感じがします。


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