【DTM】曲の振り返りをやろう|希望の種をまこう
前回は曲を作った理由と曲に込めた想いについて書きました。
今回は作曲の技術面について振り返りを書きます。DTMerにしか関係ない話ですが、自分自身の振り返りにもなります。
曲の構成
今回はちょっと欲をかきました。
サビ出しですので、サビが4回あります。
2番のサビの後の間奏はソロではなくデュオです。前半8小節はシンセが1度、ギターが3度の音で、後半8小節は別々のフレーズを弾いています。
私はギターとキーボードを弾くので、この2つのコンビネーションで作りたいと常々思っています。
今回は1度と3度という組み合わせ、それから片方が速弾き、もう片方が普通のソロという組み合わせを考えてみました。そして前半と後半で分けてみました。こういうのもいいね。
ちなみにシンセはPush Ahead、Glisten Lead、Space Leadの3つを重ねています。Push Aheadはいかにもなシンセリード、Glisten Leadはふんわりした音(YUKIの星屑サンセットのイントロにそっくりの音)、Space Leadはスーパーファミコンっぽいような音です。
音を重ねるのはいつも通り。音色の特徴が違う音を重ねることで、かなり雰囲気の違う音を作れます。
ちなみに今回はFM音源ではないです。
アウトロではギターソロが入っています。
間奏のデュオを終えた後はサビではなくBメロです。
欲をかいて詰め込んでしまいました。たまにはいいよね。伝えたいことがあるなら、詰め込んでみるのもたまにはいいでしょう。
ボーカル
今回はボーカルに休符をちょくちょく入れました。
いつもは一応息継ぎを意識して、2小節毎に8分音符か4分音符の休符を入れていました。
しかし今回は2小節に1回ではなく、ところどころ多めに入れてみました。
Aメロの3、4小節目は前半半分しかボーカルが入っていません。2分音符の休符が2小節連続です。
Aメロ後半のメロディーは5、6小節ガッツリ入れた後、7小節目で2分音符の休符が入っています。
Bメロもやっぱり妙なところで2分音符の休符を入れてみました。
まずはBメロの前半。
そしてBメロの後半。
これだけガッツリとボーカルが空くと、かなり雰囲気が変わります。
普通はこれだけボーカルを空けたら、ギターやキーボードで何かしらのフレーズを入れると思います。しかしそういうわけでもないし、そんな気にもなりませんでした。
しかしボーカルを詰めればいいわけではなく、ちょっと多いかなというくらい間を空けてみると、意外と雰囲気が出ました。
ギッチギチじゃない感じは悪くないなと。いつもギッチギチにメロディを積めていましたが、適度に空けた方が落ち着いていますね。
実は間を空けるのは相川七瀬のUNLIMITEDを久々に聴いて、やってみようと思いました。この曲のAメロはボーカルに休符がちょくちょく入っています。
サビも3小節目の頭に4分音符の休符を入れています。この間が意外といいなと感じました。
サビはさすがにボーカルが空いているところにストリングスのフレーズを入れています。サビは盛り上げたいので、華やかさを大事にしています。
楽器パート
ドラムは最近やり始めたゴーストノートを入れています。
ベースはベタですがルート8分中心。148bpmとテンポがそこそこ速いので、凝ったことしなくてもオーソドックスでも雰囲気が出ます。
リードギターはあえてちょっと間を空けてコードを刻んでいます。こういうコード弾きは雰囲気が出ていいですね。
今回はストリングスをすごく使いたかったです。しかしAメロからストリングスにするよりも、Aメロをピアノにして、Bメロからストリングスしました。この方がいきなり盛り上がって、おおっ!となるからです。
コロナ禍の直前にバンドでDo As Infinityの真実の詩をやったのですが、まさしくこの曲がそうだったのです。
他にもJUJUのやさしさで溢れるようにもそうですね。この曲のキーボードはAメロはピアノのみ、Bメロからピアノとストリングスになります。これもセッションでやったなぁ。
Bメロまでピアノで、サビからストリングスになる曲もあります。あるいはBメロの終わりからストリングスになる曲もあります。いきものがかりのSAKURAが該当しますね。
この曲はセッションで3~5回くらいやりましたが、Bメロ終わりからサビへつながるストリングスのフレーズがいいなと思います。
ピアノとストリングスはJ-POPでとてもよく使われますので、参考になる曲は沢山あります。バンドスコアが手に入る曲なら、買って読んで演奏してみるのもいいと思います。
私の場合、こういうところはバンドやセッションをやっていた経験が活きているなと感じます。
ちなみに今回の曲のピアノはいつも通りYAMAHA CFXの音です。YAMAHAピアノのフラッグシップで、とても表情豊かな音を奏でてくれます。CFXのDTM音源もあるようですが、私はMODXに入っている音源を使っています。
ストリングスはMedium Hallという音色です。名前からしてコンサートホールで中規模の音です。しかし中規模と言っても何人編成なのか解りません。
MODXの場合、Large SectionなどLargeという名前が付くストリングスの音色はアタックが遅いので、メロディっぽいフレーズには使いづらいです。
もう1つストリングスで加えると、Bメロの1~8小節目は4小節ずつ2回の繰り返しなのですが、2回目(5~8小節目)のストリングスはちょっと音程を上げています。これもまたいい感じを出したと思います。
コード進行
コード進行はいつも悩むところです。メロディから作ると、当てはめるコード進行に困るので、今回はコード進行から作っています。
AメロはなんでもなくⅠ→Ⅲ→Ⅵ→Ⅳとサブドミナント終止。キーがAなので、A→C#m→F#m→Dsus4→Dです。
Bメロは1/2小節だけ裏コードを使って転調しました。一応暗い中でいいこともあるから頑張ろうという曲なので、ちょっと落ちるところがあってもいいかなと。
メロディの音程が下がってくるところで転調も加えて、落ちる感じを出しています。ちょっとだけ裏コードを使ったので、違和感のないアクセントになったと思います。
コード進行は前半がⅡ→Ⅲ→Ⅳ→Ⅴと少しずつ上げ続けています。ちょっといいことあって気分が上がる感じで、Bm7→C#m♭9→DM7→E♭7→E7。
ボーカルのメロディが下がってくる4小節目でE♭7が出て、E7になってメロディが上がります。
Bメロ後半のコード進行は、Ⅰ→Ⅳ→Ⅲ→Ⅱ→Ⅳ→Ⅴです。AM7→DM7→C#m7→Bm7→DM7→E7ですね。
サビに向けて上げていくため、サブドミナント→ドミナントの流れで終わっています。
サビのコード進行はカノン進行です。最近こればっかですが。
ただし3、4小節目と7、8小節目はsus4→普通のメジャーコードという流れにしています。それぞれ1/2小節ずつです。
ただしサビの2週目(サビの9~16小節目)は最後の1小節(16小節目)だけⅦのコードを使っています。Ⅴ→Ⅶの流れです。
カノン進行をそのまま使うと、同じコード進行の曲が多すぎます。だからあえて変えて使うようにしています。これがいい方法かどうかは解りません。
しかし同じコード進行で2週するよりは、2週目はちょっと違う方がいいなとは感じます。
ちなみに最初はAメロでも裏コードを使う予定でしたが、違和感が出まくったので諦めました。
サビでも裏コードを試してみましたが、サビは盛り上がりとか勢いが大事ですので、裏コードだと暗くなって逆効果だなと感じました。サビはストレートな方がいいかもしれません。
終わりに
というわけであれこれ凝って作ってみました。所詮は作曲初心者のヘタレが考えていることなので、いいか悪いかで言ったら悪い方か微妙でしょう。
とはいえあれこれ凝って作ってみないことには上達しません。だからこれからも色々試してみようと思います。
曲のリンクを貼っておきます。ぜひぜひ聴いてみてくださいね。
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