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エッセイ149.ホットヨガ(2)現地から飛ぶ指導


上の絵は、前に通っていたホットヨガの先生です。
やめてから、思い出しながら描きました。
先生お元気でいっしゃるかしら。(猫村さんふう)


さて・・。

継続とは力なりとは本当で、体の歪みを少しでも直し、
家ではさぼってしまうストレッチも 
少しはそこでできるかと思って始めたホットヨガ。


続くかどうか心配していましたが、
優しい先生方の指導のもと、なんとかやっています。

なにしろ、家から自転車でたったの5分の距離です。
雨が降ったって、レインコートを着てでも行きます。
半分ヨガウエアを着てしまっていて、家を出たら、15分後にはもう、
スタジオの岩盤の上でじーっと温まっています。
毎日のようにスーパー温泉気分です。


私:すみませんが、日曜日のレッスンは30分早く始められますか?

生徒Kさん:大丈夫です。先生、何かありますか?

私:実は・・言いにくいのですが、ヨガのクラスが1時半からあるので😅

生徒Kさん:そうですか! 大丈夫ですよ、先生。
      私も毎朝ヨガをやっています。
      ・・・でも先生、ヨガを1時半からやるということは、
      昼ごはんはどうしますか?

私:Kさんのレッスンの前に軽く食べて、
  なるべくヨガとは時間を空けるようにしています。

Kさん:先生。だめです。

私:だめですか?

Kさん:全然だめです。ヨガの前は、4時間は何も食べないでください。

私:へぇ〜・・・わかりました。やってみます。

Kさん:あと先生、ヨガは朝早くやるものです。
    できれば午前5時とかからやってください。

私:Kさん、ヨガスタジオが開いていないから無理です。


どんなスケジュールで行っているかと訊かれましたので、お話ししました。

家を出て、5分でスタジオに着きます。
さっと着替えて、無料の「酸素水」をボトルに汲み、
熱くて暗いスタジオに入り、できるだけ先生から遠く、かつ、
かっこいい人たちの後ろになるような隅っこにヨガマットを敷きます。

遅刻すれすれだと、先生と鏡の直近になってしまいます。

そういうときは、布地を極限まで節約した素敵なウエアを着た、
体の柔らかい、手足の長いスリムな女性たちに囲まれます。
恥ずかしくて死にそうになりながらヨガをします。

照明が明るくなると、鏡に映った己が姿を見て脂汗が出て、
ホットヨガの効果がより上がります。

早めに着けた時は、岩盤の上で膝クリニックの宿題の膝運動もします。

一時間たっぷり汗を流し、シャワーを浴び・・・


Kさん:先生、だめです。

私:Kさん、まただめですか?

Kさん:先生。まただめです。
    ヨガを終わってすぐシャワーを浴びてはいけません。

私:Kさん、それはまたなぜですか?

Kさん:ヨガをやると、血管も毛穴も開いています。
    そこへシャワーを浴びると、悪いものが入ってくる可能性があります。
    ですから、終わって1時間後にシャワーを浴びてください。

私:了解です!


Kさんは若い頃から早朝ヨガを続けているそうです。

ずっと以前は、「ヨガの復活の立役者」の、グル・なんとか師の朝ヨガに参加していたそうです。

毎回集まる民は、なんと700から800人だったそうです。

私:Kさん、スタジアムとかでやるのですか?

Kさん:いいえ、全然違います。ガンガーでやります。

ガンガーとは、ガンジス河です。

4時間どころか、前夜の晩ごはん以来何もお腹に入れず、
4時半から一時間、朝日を浴びながらヨガをし、
1時間休んでからシャワーを浴びて、それから出勤していたそうです。
だから、デルタ株のインドでも、元気でサバイバルしているのかもしれません。

インドのヨガの行者には、80年間女神の祝福で全然食べ物も飲み物も摂らなかった人がいます。
そんなことも、次の(時間を早めてもらった)レッスンで、Kさんにお聞きしてみようと思っています。


ヨガは本当に不思議で楽しいです。


次回は、ホット・ヨガを創出した?と言われながら、
いろいろあって逃亡中でいらっしゃる、ビクラム・チョードリー師のことなどにも触れてみたいと思っています。

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。