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エッセイ437.3週間の帰省の旅(13)Day 13ー親戚の集まり in Auckland

Day 13   2023年11月3日  土曜日

思わず寝坊をしましたが、実母の家ではもう、本当にだらだら過ごすのが習慣になっています。
ぼけーっとしていると、ベーコンとオムレツの朝食が出てきます。
もう日常生活に戻れません。お皿も洗わないし、ひどいですよね。
いつも甘やかされてダメ人間になります。
名残りは惜しいですが、2年後の再会を約束して、大雨の中、オークランドに向かいます。

オークランド市街に近づいて来て、ちょっとセンチメンタル散歩をしました。
まず、夫が長い間バイトをしていた、ニューワールドというチェーンのスーパーに行き、新しく広くなっているのにびっくりしながら、今日の夜のためにワインとビールを買いました。
それからお隣のミルフォード・センターというモールをぶらぶらしました。
私たちにとって懐かしい、義父母の2軒目の家の直近で、小さい子供達を連れて数えきれないほど歩いた町、モールです。
ここへ来るたびに、どんどん綺麗に新しくなっていきます。

「お母ちゃん、これ乗っちゃだめなんでしょ?」
「いやダメじゃないよ、乗る?」と、
コインを入れて動いた乗り物もどこにもありません。
ほとんどの店が変わっている印象でした。
その後、車ですぐのミルフォードビーチに行きます。
雨が強くなってしまったので、タカプナまで歩いて、「ストーン・チェア」で定点観測の写真を撮って・・というプランは諦め、車に引き返します。

そこから90分ほどのドライブで、初めて訪ねる親戚の家へ。
夫には二組の両親がいまして、去年亡くなったのが育ての母、今日まで泊まっていたのが生みの母の家。で、この日訪ねるのが、初めて会う、実父の家族です。実父は、育ての母が亡くなる一日前に亡くなっていて、私たちは一度も会ったことがないのです。

はじめに、実パパの未亡人の家に行って、お茶をしながらお互いに知らない時間を埋めるおしゃべりをしました。この人が今日の集まりを企画して、招いてくれたのです。
2時間ほどおしゃべりをし、それから、兄弟の一人の家に移ります。

私はちょっと、緊張していました。もともと、こっちへ来て大人数の集まりだと、英語が聞き取れないで困っていることが多いのですが、今回は、どんな顔をしたらいいか迷ってしまい、顔が微妙にギクシャク?する瞬間もありました。でも本当にみんな良い人たちで、どんどん話しかけてくれて、話しやすかったです。だんだん温まって、楽しくなってきました。
あ、あと、すごいごちそうでした。

それにしてもまあ、こんなに大きな白髪のおじさんになって、初めて異父妹弟達に会って、話している夫はニコニコして嬉しそうです。
会ったことのない、写真の中で笑っているこの実父がいなければ、うちの夫も、娘達もいないわけなのです。
不思議・・。

「絶対早く会ったほうがいいって、お父さんが生きているうちに」と、
夫には昔から言い続けていました。残念ながら会うことはできなかったのですけれど、やっぱり来てよかったです。みんな本当にいい人で、写真の父も、弟達も、うそ? というぐらい夫に似ていて、みんなそれは言っていました。
「なんか、気味悪いぐらい似てるよね〜」と何回も。
今まで私は、「夫は本当に生みの母にそっくり」とばかり思っていましたが、こうして遺伝子を半分担当した実父のサイドの人に会うと、「いや〜、こっちにも似てる!」とため息が出ました。
(ちなみに私は、笑うと母にそっくり、むっつりしていると父にそっくりで、それが本当に嫌なんですよね、どうでもいいですけれども・・)

「次は絶対うちに泊まって」と皆さんに言ってもらって、そういうことも将来はあるのかな・・娘達も、一人ずつでもいいから連れて行きたいなぁと思いました。

帰る車の中ですでに、夫のFacebook経由で 親戚の何人もから友達申請がありました。さすが、オールドな人しか使わないと言われて久しいFacebookですね。
さっそくやりとりをして、埋めがたいところを埋めるということが始まりました。

本当に夫のためには、素晴らしい集まりとなり、感謝するばかりです。

遅くなってから、オークランド郊外の義妹の家に着きました。以前なら、到着したときと、帰る直前に泊まりがけで遊びに行っていましたが、今回は一晩だけです。
もっとオークランドでゆっくりしたかったかも・・・。





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