エッセイ156． 外国人NO！ だそうです

2021年11月6日 土曜日、今日のことです。
子々孫々まで伝えたりして、呆れていきたいので、載せます。

そんなこともあったんだね！ たった50年前に！

という感慨が持てるように、いい国にしていきたいなぁ。

これです。

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東京にあるお店だそうです。
2021年11月6日土曜日、全国紙の朝刊の一面に、

「外国人受け入れ大幅規制緩和」

と でかでかと載った、まさに同じ日に撮影されました。

営業妨害をしては申し訳ないので、一生懸命張り紙以外を塗りました。

感染防止徹底宣言の、東京都から配布されたミニポスターに並んで、マスク着用をお願いする手書きの張り紙、そしてこの英語の張り紙。



上：コロナウイルス（COVID-19)感染防止のため、外国人のお客様はこの店に入ることを許されません。NO!

下：外国人観光客はこの店に入ることは許されません。NO！

NO！

だそうです。

だいぶ前に、北海道で、明らかに、ある国の船員さんに向けて

この温泉に外国人は立ち入り禁止 

と張り出して、物議を醸した観光地の温泉宿がありました。

まだこういうことはあるんですね。
しかも日本の首都東京で。

これは、英語を母語とするか、英語を理解する外国人に読んでもらいたいのはわかりますが、そうすると、こういう感じの人に向けて言っているのかしら。

して、その法的根拠は？

英語を使わないコケイジョン（白人）の人で、
見るからに、この店のオーナーが「ガイジン」と思うような人は、
入ってくるのでしょうが、

そっちはいいんですね？

だって、英語わからない人に向けては、言ってませんから。

このオールマイティ先生☝️ のような、強そうで怖そうな人が入ってきても追い出さず、大人しそうな外国人が入ってきたら「入店を許さない」と言うのかどうか。

そのへんにも、とても興味があります。

あと、「外国人」の中には、同じく英語を使わないアジア諸国、その他の国々の人も、もちろんたくさんいらっしゃいますが、それはどうなんでしょうか。

全く日本人にしか見えない外国の方は入っても大丈夫ですか？

もしかして、今朝の朝刊を見て素早く、

英語のわかる甥っこ

かなんかに、パソコンで作ってもらったのかしら。

それともずっと前から貼ってあるのかしら。
オリンピック前後を通して？

私なら、この張り紙をみたなら、瞬殺でオーナーに法的根拠などを聞き糺ただしに行きますが、
コロナ始まって長いのに、これが無事に貼ってあるということは、
抗議に行く人がいなかったということなのでしょうか。

日本残念。

朝日新聞さんごめんなさい。

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「2021年11月6日（土）朝日新聞朝刊一面より：

政府は５日、海外のビジネス関係者や留学生、技能実習生の新規入国を８日から認める、と発表した。新型コロナウイルス対策として、１月から新規入国は原則停止してきたが、大幅に緩和する。受け入れ先の企業や団体の管理が条件で、ワクチン接種済みなら自宅などでの待機期間も短縮する。▼２面＝外国人頼みの現場は」（後略）

安い労働力としての外国人には入ってきて経済を立て直して欲しいけれど、
お店に入るのはやめてほしいということなんでしょうか。

私事ですがうちの配偶者、33年日本に住んで、正社員で働いています。
永住権を持っています。

日本では空白もなく年金を払って、日本人の現在の高齢者を支えています。
日本に所得税も住民税も払っていますが、残念なことに選挙権は与えられません。
コロナのために、ここ2年半以上帰国できておらず、日本国内にのみ生活しております。
マスク着用・車通勤・個室での仕事・ソーシャルディスタンス厳守しています。
ワクチンも2回済んでいます。
それでも「外国人」なので、このお店には立ち入り禁止なのですね。
了解です。

うちの娘たちは、日本生まれ育ちで日本国籍があります。
いわゆるみなさんのいう「ハーフ」、半分ガイジンです。
するとこのお店には、右半身か左半身だけ、または上半身か下半身だけなら、
入っていいのかしらなどと、やくたいもない駄想念が湧きました。

歴史的に、日本という国の政治家の皆さんは、何かというと外国を引き合いに出して自分の政治を正当化することが多いです。

例えば、日本の驚くべき年間難民受け入れ数（少なくて驚かれている）について、非難された時、
「だってドイツを見てご覧よ、難民に押しかけられてあんなふうに困ってもいいんですか？」

と言った政治家がいました。

記憶に新しいところでは、辞めるすれすれだった方が、
「外国は、言うこと聞かない国民が多くて、あんなにコロナ広がったじゃないですか。僕のやった政治、よかったじゃないですか」

のようなことを、記者からの質問への答えとして、言っておられました。


外国人の夫や生徒たちに「この国はどういう国ですか？」と訊かれて
困ることが本当に増えました。
仕事柄、日本を好いてくれる人にばかり会います。
自分がときどき、そうでもなくなるのが、とても残念です。

しばらく怒ってしまったので、呼気から毒素が出てしまったようです。

健康のため、気持ちを切り替え、今から換気をしてきますね。