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エッセイその111.野菜作り(6)水耕栽培の途中経過


2年ぶりに少し野菜を始めてみましたが、今日はその途中経過です。
自分のために書いている気味もあり、お退屈かと思います。
すみません。


今日は水耕栽培のことだけ書きます。

社宅の庭に、厚手のビニールを掛けて使う、パイプで組み立てる式の簡易ミニ温室が二つあります
まる2年 野菜を休んでいた間、空のままで立てておくと、強風の日に風をはらんで飛ばされて、翌朝 庭のどこかに倒れていました。
ビニールに雨が溜まり、それをザザーっと流し、などを繰り返しているうちに、ビニールが破れたり、ファスナーが錆びてしまいました。
カバーの方は、もともと消耗品であります。

分解して捨てるつもりでいたら、うまい具合に使える機会がやってきました。
枠組みだけを利用して、種まきをしたスポンジの容器を並べるのに具合がよかったのです。
ただ、このところの荒天で、大雨の後は、せっかくのハイポニカ溶液を入れた陽気になみなみと雨水が溜まっていたり、風の強い日は温室ごと倒れそうでこわいときもありました。
そこで雨風の中、せっせと容器を家に入れ、照ってくると外に出しの繰り返しをしていました。

これは、コロナで家にいるのでできることですが、その都度リビングの床も自分もびしょ濡れですし、さすがに面倒です。
どうしようかな〜と思っていたところへ、いい場所を見つけました。
仕事部屋にしている長女が使っていた部屋に、何と呼ぶのかわかりませんが、窓外に突き出したスペースがあります。
そこに種まきした容器を借り置きしてみたら、まことに具合が良いです。
レッスンの合間にすぐ見に行くことができますし、レッスン中でもいろいろ見えて、すごく心が和みます。




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そういえば、猿蟹合戦のお母さんは、
「早く芽を出せ柿の種。出さぬとハサミでちょん切るぞ」
と種を脅かしました。
でも考えてみるとおかしな話です。芽が全然出ていないから、早く出せと脅かしてるんでしょうが、出てないんだから、どこをちょん切ると言っているのでしょうか。
それとあと、余計なお世話ですが、柿の種だけ植えたのは間違いでした。できれば、何種類か一緒に植えたらよかったです。そうしたら、柿種を1粒だけ植えた地面を見つめて怒っていなくて済んだかもしれません。
でも昔は種苗業者もAmazonもないからこれは無理か。

それにしても猿もいじわるです。
「桃栗三年、柿八年」というのが本当なのかどうかわからないけど、猿は自分は蟹のお母さんを騙しておにぎり1こをすぐ食べられたけど、柿の実のなるまで待たせたら、蟹なんか何回死んでも間に合わないです。
あ、そういうことをするから、ああいう酷い目に遭ったのか。
改めて納得です。

ところで私は最近、自分が「変わっていくものが大好き」だとよくわかりました。
変わっていって、始めた時と全然違う状態になっていくというものは、
料理・発酵食品・野菜作りはみなそうです。

コロナのせいで時間のたくさんある今、そういうことをじっくりできることは、幸せだなと感じるようになりました。

今年は思いついたのが早かったので、なんとか遅蒔きにならずに済みました。
「遅まきながら」の「遅まき」とは、「遅蒔き」です。
家で野菜をやってみると、これは実感できます。
遅蒔きは本当に手遅れ。
時期を逸して蒔いた種は、最初は順調に育っていくように見えても、どこかで何かがあります。
収穫の真っ最中であるはずの季節に、まだ花が咲いたばかりとか、
今頃青いトマトができてきたけど、赤くならずにそのまま寒さに突入とか。
まさに手遅れの遅蒔きです。
ふーむ🤔・・と感心していますが、じゃあ自分は いろんなことをとっととやっているかというと そんなことは全くなく、
野菜関係以外はだらしなくて、放置や手遅れのものでいっぱいです。


それはともかく私の毎日は、まだ蚊があまり出てこない早朝に始まります。
庭へ出てトマトの芽かきと枝の誘導、瓢箪と夕顔のナメクジチェック。
ハイポニカ溶液に変えた野菜の虫チェックなどをしてから、
心ゆくまで一つ一つの種を見ることから始まります。


あ〜、出た
あ〜、出てる出てる・・

出るようにしたのだから当然 出るんですが、思わず一人ごとが出ます。

芽が数センチになると、スポンジを持ち上げます。
すると、芽の方はほんの2、3センチから4、5センチなのに、スポンジの下には、数本が絡まり合った白い根っこが、6、7センチなんていうこともざらです。
生命力を感じます。

そこまで育つと、小さなビニールの苗ポットに移します。
苗ポットの下の穴から、切らないように慎重に根っこを出し、
その周りを、スポンジが動かないようにハイドロボールというものを入れます。
大きい容器に、ハイポニカという液体肥料を入れた培養液を入れ、
その底にもハイドロボールを敷き詰めて、ちび野菜を移した苗ポットを置きます。
苗ポットのあいだの隙間が大きいときは、そこにめっちゃくちゃアオコが生えますので、100均の食器棚シートやホイルでなるべく水面を塞ぐようにします。
ものによって、例えばスポンジを切らずにバラマキをしたベビーリーフなどは、スポンジごとぎっしりと食器伏せカゴなどに並べたりもします。


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最初、家の中だけで小さく手間なくやろうと思って始めましたが、ベビーリーフや葉野菜は、やはり外で日に当ててやりたい。
そこで、外にずっと置いておけるように、防虫対策を始めました。
100均のホッピングバッグと防虫シートで作りました。




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虫よけカバーに入って喜んでいるベビーリーフ


この頃のダイソーのホッピングバッグは、コストカットのためでしょうが、以前のようにくるくるっとたたんで、丸くコンパクトにすることができません。
また、そこにかぶせる、奇跡のピッタリサイズのファスナー付きクズ取りネットも売り場に見当たりません。
それで、虫除けカバーの方は防虫シートで手作りしました。
面倒臭かったです。


考えたら、種の袋には1シーズンではとうてい使いきれない種が入っていることが多いですし、容器に肥料に支柱に・・私は大体持っていたから新しく買わなくていいけど、結構な出費です。
お金と時間とエネルギーを考えたら、野菜などは買った方が全然いいのですが、そこが趣味というやつです。

毎日の野菜の変わっていく様子に、時間を忘れることができますので、
こんなにいいことはないと思っています。


水耕栽培組
パクチー・サラダほうれん草・バジル・ルッコラ・クレソン・ローズマリー
ミニトマト・シソ・りんご・二十日大根・ベビーリーフ・フリルレタス・リーフレタス

サポートしていただけたら、踊りながら喜びます。どうぞよろしくお願いいたします。