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エッセイ418.3週間の帰省の旅(3) Day 1〜2 飛行機の中のことと、最初の外食

Day 1  2023年10月22日(日)

話が帰省から少し逸れますが、日本語の生徒たちとドラえもんの話になって、必ず私が訊くのが、
「一つだけ、ドラえもんがくれるというなら、何をもらうか」
ですが、例外なく「どこでもドア」という答えが返ってきます。

庶民の私たちでも、富裕層の皆さんでも、公平に課せられるのが「移動による時間」。
タイム・イズ・マネーなんですけど、マネーではタイムは買えません。
時間の中でも特に辛いのが、空の旅 by エコノミークラスそれも、四人がけ横並び席の、通路側に座れなかった場合です。
自分が予約するのも夫が予約するのも、いろいろ工夫して、(早くチェックインカウンターへ行くとか、ネットでなんとかするとかで)、もう、覚えている限りずっと、isle seat、通路側の席が取れていたのですが、今回の羽田→シドニー→クライストチャーチまで、鳴呼! 体の大きな夫と小さな私が、四人がけの中2席に並んで座ることになってしまいました。
休みの関係で、ずっと先に日本へ帰ってしまう次女は、一緒の席ではなかったのですが、一番後ろの方でゆったり、通路側席に座っていたそうです。
夜のフライトでしたので、私たちの座ったような席だと、機内灯が消えてからが大変です。皆さん、座席をリクライニングにしているので、トイレに行こうとすれば、隣に座っている通路側席の人を起こさないようにしながら、体を横斜めになった隙間に当てはめるようにしてから、短い右脚を先に、左足を後に、その人の脚を跨いで通路に出なければなりません。なんか、ほとんど不可能に思えませんか?  私なんか、それをしたくないがために、飛行機の旅の中での数少ない喜び、つまりビールやワインやトマトジュースを飲むことを断念しました。そして、ミニボトルでいただいたミネラルウォーターを、到着までに脱水症状で死なない程度に少しずつ飲んでいったのでした。
辛かった。
ところがこの一機目も、二機目も、映画であるような場面になりました。
私の隣の通路側座席の人が体調不調を訴え、ギャレーで横になるという事態に。数時間後に一度戻り、また具合が悪くなってギャレーに行かれました。で、私はその隙をついて、二度もトイレに行ったのです。そして、「今しかない」と思って、ワインとビールをお願いして、飲みました。
意地汚いですね〜全く。でもおいしかった・・
二機目ですが、今度はすぐ前の前の席の人の具合が悪くなり、数人のCAさんが通路を行ったり来たりして、
「お医者様はいらっしゃいませんか?」
と言って回ることになり、しばらくすると女性が立ってきて、
アイムアドクター   I'm a doctor.
とおっしゃるではありませんか。
そのお医者さんの応急手当てを受けた後、その人はずっとC Aさんたちに囲まれて介抱されていました。
「お水を飲んでください」
「空港でお医者様と救急車が待機していますからね」
「酸素マスクをしましょう」

飛行機が引き返すほどではないが、とても辛い、というふうにお見受けしました。どんなに不安で辛かったでしょう。それにしても、

アイムアドクター。

私は来世は富裕層に生まれ、よく勉強してお医者さんになり、飛行機で アイムアドクターと言うことに決めました。

最初の9時間はJALで素敵な和食の機内食(夕食朝食)、次の約4時間は私が少しなぜか怖いと感じる初のエメレーツ航空の、時間的には朝兼昼の食事でした。最近の私は大人になったので、出たものを全部食べようとせず、機内の食事つアルコールは極力ちょっとだけ食べるようにしています。そうするとその後の体調が良いからです。

10月23日 月曜日  Day 2
クライストチャーチ国際空港には、10月23日の午後1時50分に着きました。荷物を受け取って検査も済ませ、外に出ると、寒い! ダウンを着ている人もいます。まさかねと思いながらも持ってきた薄手のダウンが役立ちそうです。空港で、予約してあったレンタカーに乗り、一路、Racecourse Hotel & Moterlodgeへ向かいました。機内で食べ過ぎた人たちと一緒だったので、昼食は抜かすことになりました。

モテルは1階の部屋で、アルミサッシの引き戸で中に入ると、ダブルベッドとシングルベッドの三人部屋です。夕方まで昼寝をしてから、まだ明るいうちに街の中心地の "5th Street"というレストランに行きました。

全部三人で分けることにして、
小皿部の前菜は  アスパラガスの炭火焼き・スモークサーモン・刺身のマヨ和え。中皿部はスモークサーモン、大皿はラムで、全部三人で分けました。
ビールを1パイントグラスで1、赤ワインを1飲み、デザートはロシアンハニーケーキ(カスタードクリームと層になったケーキとハニー)、ティラミスを分けました。

出発以来、いつもより全然食べていなかったので、夕食の全て、すごく吸収がよかったと思います。


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