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未開の絶景を見たときマティスは何を想う?

”マティス”ボソッと、第2弾の今回は『マティスと洞窟』をボソッとさせてください。

「えっ?マティスと洞窟、なんのお話?」

そう思われた方もいらっしゃると思いますが、関連するキーワードがあります、それは・・・

”絶景”をみたとき人は何を想う


前回のボソッとでもご紹介しましたが、「マティスは旅をするたびに人生を変え、絶景と出会うたびに革新的な表現方法を生み出していった」ことを、マティスは人生において何度も経験してきました。

マティスが出会った”絶景”については前回いくつかご紹介させていただきましたが、今回、皆様にボソッとしたい絶景は『洞窟』です。

なぜなら、洞窟こそ、人類未開の地であり、そこには私たちの”想像を絶する絶景”があるから。

そんな洞窟の絶景を見た人たちは何を想ったのか?
そして、マティスが地下洞窟で絶景と出会ったならどのような革新的な表現方法を生み出したのか?

そんなことをボソッとしたいと思います。




人類未踏の地”洞窟の絶景”を見たとき人は何を想う?


実は、『マティスと洞窟』という2つのことを考え始めたきっかけは、2つの番組を続けて観たためです。

まずひとつ目は前回ボソッとしましたNHK番組『果てしなき絶景 マティスの旅』、そしてふたつ目はNHK番組『世界最大の洞窟ソンドン 揺れる“観光資源”の未来』です。

今回ご紹介する巨大洞窟は、この番組内で紹介されていた世界最大の”ソンドン洞窟”です。

世界最大の”ソンドン洞窟”を観た、私はその洞窟絶景に驚愕したこと、さらに人類未開の地に訪れた人々が語ったことがとっても印象に残っていました。

それでは「巨大洞窟に人類が足を踏み入れたとき、人は何を想ったのか?」をご紹介したいと思います。


世界最大の”ソンドン洞窟”


ベトナムにある世界最大の洞窟『ソンドン』、この洞窟の最大の特徴は洞窟内の空間の広さ、高さ約180m、幅140m以上です。洞窟を訪れる方が神聖な気持ちになるということから、この洞窟の大きさを例えるならば、ほとんどの大聖堂よりも大きい空間が地下世界で広がっていることをイメージして欲しいです。

どれくらい巨大なのか、わかる画像をご用意いたしました。


洞窟と人の大きさが分かる画像です。

NHK番組『世界最大の洞窟ソンドン 揺れる“観光資源”の未来』より

入り口に設置したテントがある広場、ここは比較的、狭い空間です。つまり、もっと内部に進めばもっと大きな空間が広がっているということが分かると思います。

NHK番組『世界最大の洞窟ソンドン 揺れる“観光資源”の未来』より

比較的狭いと言われている入口の空間にも、私たちの築き上げてきた建造物はすっぽり入ります。

NHK番組『世界最大の洞窟ソンドン 揺れる“観光資源”の未来』より


未開の絶景を見たとき人は何を想う?


NHK番組『世界最大の洞窟ソンドン 揺れる“観光資源”の未来』の番組内で洞窟を訪れた方々が語ったことを、下記の通りそのまま記載します。

これを読んで、皆様はどのように想いを馳せますか?

謙虚な気持ちになりました。

ありふれた表現だけど、思わず息をのみました。事前の予想を全部、裏切られましたから。

写真を見せられたとしても到底、信じられないようなものをあの洞窟の中で、この目で見ました。

自然に対するとても深い感動を呼び起こされました。魔法を信じるような気持ちと言えばいいんでしょうか、こんな感覚は子供のとき以来です。

地底の世界、大きな洞窟を歩いているけど、そんな気がしていません。
なぜなら、漆黒の闇が広がり、ヘッドライトだけが頼り。

でも五感を研ぎ澄ませて歩けば、すぐ隣で滝の音が聞こえたり、水の流れる音がしたり、洞窟の中にいる気がしない。

そのときの気持ちは、息苦しさ、闇に圧倒されて呼吸ができない。
両手を目の前に出しても見えない、足元を見ても自分がたっている場所も見えない。

きっと死ぬときはこのような感じになるのではないでしょうか。

魂があるのに肉体が消えた感覚。

最初は怖かったけど、深い感動を覚えました。自然があまりにも巨大で、暗闇はいつでも私たちを飲み込んでしまえる環境にいるんだということに。


洞窟をマティスが訪れていたら何を想う?


洞窟を訪れた方々なら誰もが思うことでしょう、

洞窟の内部を照らす陽の光、まさに絶景のシーンですよね。

NHK番組『世界最大の洞窟ソンドン 揺れる“観光資源”の未来』より

さらにこう語るでしょう、”漆黒の闇にライトの光が当たったときにみせる姿、これこそ絶景だと”


だからこそ、こう妄想します、マティスがこの時代にも生きていたら洞窟にも来ていたことでしょう。

陽の光ではなくても、それがライトの光だったとしても、きっとマティスなら『新しい光』を求めて洞窟に旅に訪れたのではないでしょうか。

しかもマティスは『新しい光』だけでなく『新しい色』を求めて絶景を旅していたわけですから、洞窟の漆黒の闇をどう表現するのだろうか。


そして、地下洞窟の絶景をみたマティスはこう想うのではないでしょうか・・・

「この美しすぎるほどの絶景が怖い」

洞窟を訪れた方も「あまりの美しさに怖さを感じるほどだった」と語っております。


マティスもタヒチの絶景に出会ったとき、このようなことを語っております。

「太平洋の光、島々のあの光は深い黄金のカップの底をのぞき込むようだ。
美しい、美しすぎる、強烈に美しすぎる、ゆえに怖い。
まるで光が永遠に立ち止まるかのようだ」

NHK番組『果てしなき絶景 マティスの旅』より


もしマティスが地下洞窟の絶景を見たのならば、どんな光・色の絶景を私たちに見せてくれたのでしょうか、妄想が止まらない。


地下洞窟のマティス・ブルーはどのように表現されたのだろうか?

ブラックをどのように表現してくれるのだろうか?”マティス・ブラックブルー”という新しい表現方法を確立するのではないだろうか?


未開の絶景を見たマティスなら、更に深い平和へのメッセージを私たちに伝えてくれるはずだと、そんなことを妄想しました。


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