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なぜ株価は上昇を続けるのか?1968年を振り返る。

興味深かったので、CNBCの記事を意訳しています。(私の意見ではありませんが、参考になればと思い投稿させていただきました。)

なぜ株価は上昇を続けるのか?1968年を振り返る。
世界的なパンデミック、人種間の戦い、政治的な混乱。
そして、カオスの中で急上昇する株価。

これはまさに現在の相場を話しているようだが、実は1968年のデジャブでもある。

現在の相場は、落ち込む小売、雇用市場、企業収益よりも、コロナウイルスのワクチン開発や治療法開発に期待して上昇している。
ミネアポリスで起きたジョージフロイド氏の死に伴う、国内のデモや暴動ですら、株価に影響を及ぼさなかった。

明らかに、株やクレジットといったリスク資産に弱気になる理由が山ほどある。それにも関わらず、リスク資産は上がり続けている。

これは市場の誤りなのだろうか?
少なくとも1968年を知る人間にはそうは思えない。

1968年の社会情勢を振り返りたい。
1968年は、キング牧師が暗殺され、ベトナム戦争のテト攻略戦が始まり、Hubert Humphrey とRichard Nixonによる大統領選が白熱した年だ。また、メキシコオリンピックでJohn CarlosとTommie Smithが拳を掲げ、人種差別に抗議したことも印象的であった。

そして、この年は香港風邪(H3N2)がパンデミックを起こし、10万人の米国人の命を奪ったことも忘れてはいけない。

では、1968年のマーケットはどう動いたか。
この年は1月から3月にかけてS&Pは9%下落した。しかし、その後、市場は底値から24%もラリーし、結局その年は+7.6%で引けたのだ。

1968年を「打ち砕かれたアメリカ」と表現する人もいるが、株式市場は対称的に上昇した。

当然のことながら、当時とは現在は全く同じ環境では無い。
米国内のデモが長引き、経済が傷つけば株価は自然と調整するであろう。
しかし、歴史は繰り返されるという言葉も忘れてはいけない。

現在の発達したアルゴリズムトレードが、1968年をフラッシュバックとして再現しようとしている可能性もあるのだから。

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