自転車での事故

幼稚園の時に初めて自転車を買ってもらった。駒(補助輪)付自転車であったが、自分で動かせるところが楽しかった。父の工場へは、毎日行って、自転車で遊んでいた。

しかし、まだ未熟な運転技術だったため、ちょっと調子を乗ってスピードを出した。工場のまわりは狭い道が多いので、そこまで車がスピードを出していないが、広い道路もある。そこに突入してしまった。

未熟な運転技術だったため、スピードをコントロールできずに広い道に飛び出し、ブレーキのかけ方も未熟だったので止まれなかった。左から車が来ていたのはわかっていたが、止まれなかったところに、車の人は、車の右側面で自転車を止めてくれた。車の運転者は、相当な運転技術を持っていたのだろう。私は確認していないが、おそらく車には傷が入っていたはずである。

車の運転手に怒られながら、また私は泣きながら工場に2人で歩いていった。車の運転手は、逆に私の両親に謝っていた。両親も、どちらが正しい行動だったかはすぐに把握して、車の運転手に謝っていた。

その後、母から怒られた。父からも怒られると思ったが、父は自転車のブレーキの練習をしてくれた。温かい父との思い出である。

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