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漫画「スラムダンク」が与えた社会現象やバスケ界のムーブメント

おはようございます。
片山建(かたやまけん)です。

連日スラムダンクの記事ばかりですが、
映画が楽しみでしょうがありません。

スラムダンクは何が良いのか、と言うより、
どれだけ日本のバスケ界を盛り上げたか、というところを本日お話しします。

近年、日本では空前のバスケブームが起こっております。
Bリーグの開幕や、昨年の東京オリンピックや先日のアジアカップなど
話題はてんこ盛りです。

この話題も元をたどればスラムダンクの影響だと、
私は勝手に思っております。

どのようなものがあるのか。

〇バスケ人口の増加

スラムダンクは1990年10月1日から1996年6月17日まで週刊少年ジャンプにて連載されており、現在では累計1億部を突破しております。
人気絶頂の時期に、連載が終了し、
「バンドのBOØWYのように、人気絶頂の時期に辞めたかった」
ファンの中で有名な作者・井上雄彦先生の言葉です。

連載時期のバスケ協会に登録されている競技人口を見てみましょう。

連載開始の1990年には81万560人だったのに対し、連載終了の1996年には過去最高の100万8822人を記録

YAHOO!ニュース,「漫画がスポーツ人気に与える影響を考察…『スラダン』に比べ『黒子』は? 部員倍増の例も」,https://news.yahoo.co.jp/articles/cb92445237d3cbaf8d30b5ad75280d85d57b393e(2022年9月21日)

約20万人の増加をみると少ないように見えますが、
日本バスケットボール協会の統計では、1996年が最多競技人口がおりました。
推移をざっとグラフにします。

参照:公共財団法人日本バスケットボール協会,登録者推移(2022年9月21日)

スラムダンク連載とともに増加し、スラムダンク連載終了とともに、減少するという事態が起こり、バスケ界とスラムダンクは関係があるように感じます。
当時ファンだった学生が、大人になり競技を辞めたことや、
連載終了したことでバスケに興味を持つ漫画を読む世代が少なくなったのではないか、
と勝手に推測しております。

〇スラムダンクファンのスーパースター

日本のバスケ界を語るのに欠かせない人物。
それは日本人初のNBA選手の田臥勇太選手です。
彼もスラムダンクファンとして有名です。
作者の井上雄彦先生との対談や、球団公式Youtubeでスラムダンクの魅力について語っております。

引用:https://www.utsunomiyabrex.com/team/players/detail/id=8697

田臥勇太選手とは、山王工業のモデルになったと言われている能代工業に1年生からスタメンを勝ち取り、史上初の高校9冠(インターハイ、国体、ウィンターカップを3年間連続で全て優勝)を成し遂げたスタープレイヤー。
その後NCAA(アメリカの大学バスケリーグの最高峰)に進学し、リーグMVPも獲得。
そして大学中退後の2002年社会人リーグに進出すると、新人王を獲得。
2004年にはフェニックス・サンズと契約し、日本人初のNBAプレーヤーになる。
田臥選手は、スピードやテクニックを生かしたドリブルや、広い視野から繰り広げられるパスセンス、高いシュート力が持ち味の選手であるが、当時NBA入りを果たした田臥選手には否定的な評価が多かった。
それもそのはず、2004年のNBA平均身長は201cmと言われており、
対する田臥選手は173cmと日本人でも小柄な体格。
そんな彼が挑戦するのであった。
出場数こそ少なかったが、NBAでユニフォームを着て試合に出たことは事実で、日本バスケ界に勇気を与えた。
そんな彼も、学生時代は身長で悩むことがあったが、作中の宮城リョータに元気をもらい、自分を鼓舞していたとか。
日本人選手がNBAに挑戦する礎を築いた田臥選手も、作中に登場する山王工業のエース・沢北栄治を見て、アメリカへの夢を前進させたとも話している。


〇スラムダンク奨学金

「スラムダンク奨学金」をご存じでしょうか。
これは作者の井上雄彦先生が、高校卒業後にバスケを継続するために創設した奨学金制度である。
井上先生は「スラムダンクを通じて、ファンとバスケに恩返しがしたい」という想いで立上げたプロジェクトで、現在第16回の応募を締め切っている。
バスケブームの火付けだけではなく、競技のさらなる発展まで尽力している。
現在でもBリーグを索引する選手を輩出している。


バスケの一大ムーブメントを巻き起こし、数々のスタープレイヤーを魅了し、さらには日本のバスケを発展させる活動をしているこの漫画が、私は本当に大好きである。
映画の前売りも発売され、今後も動向には目を離せない。

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