さら地になった築地市場の跡地を見て思ったこと
先日築地市場の跡地の前を通った。背後に銀座の街並みが見える。近代的な高層ビルが増え昔からの銀座とは違う街になったと感じた。
この跡地を見て思ったのは昔近くに同じような広さをもった汐留貨物駅の跡地。1987年に国鉄が民営化された時に汐留貨物駅は廃止。当時はバブル期ということで地価高騰がさらに過熱するということで広大な空間は空き地のまま何年も放置された。
再開発が始まったのは1995年。ゆりかもめが中心部を通り周囲は高層ビルが立ち並ぶ未来都市のような街並みになったのは2002年以降。高層ビルが立ち並ぶ姿は築地市場の再開発の予想図同様華やかなものだが20年以上経った今は商業地区は廃れ気味。最初は良いが月日が経つにつれて寂れてきて改善できずに解体というのが日本の典型的な街づくりだろう。
この跡地はすでに開発の計画が決まっていて中心部に5万人を収納し複数のスポーツイベントに対応できるスタジアムが建設。そして周囲にはお決まりの高層ビルが9棟立つという最近の東京周辺の再開発後の街並みだ。高層ビルの多くは企業が入るものだが他の所でもこの手のビルは作られているだけに供給過剰のようにも思うが立地の良さから問題なしと楽観的に見ているのかもしれない。
隅田川を挟んだ対岸にもタワワンなど多くの高層ビルが立ち並ぶが築地市場跡地の再開発が完成した時にはこの周辺は高層ビルしか目立たない魅力のない街並みになるのだろうか。
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