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千葉一周旅行記_4/230601


先日、通過中の3つの派遣先全てが不合格になった。

物事がうまくいかないと落ち込む。
そのうち自分に、周りに腹が立つ。
もっともっと物事がうまくいかなくなると、割と無になってくるゾーンが存在する。

無。

「もっともっと物事がうまくいかない」が続くと、恐ろしいことにそれがデフォルトになるのだ。
人間は物事に慣れるまで6ヶ月程度かかるらしく、それで当てはめると私は「もっともっと物事がうまくいかない状態」が人生で6ヶ月以上続いていたのだろう。

うまくいかないor手にしていない、が多い期間が長い分、仕事を手にしたりすると一瞬ベースアップはする。
しかしまだ社会人2年にも満たないため、仕事をしている状態がデフォルトになれていない。

私は仕事が大好きで仕事があれば良い、みたいな部分がかなりある。
このめんどくさい性格も考え方も仕事だと褒めてもらえるから良いのだ。
プライベートの人間関係だと数値化できないし、そこに人生の意味の大部分を求めるのは今の私には非効率的に思えている。

仕事人間の人はわかりやすい結果が出るから仕事が好きなんじゃないかなぁと思う。
そして仕事人間の私は、同じく仕事人間の男性が大好きだ。

しかし、恋人とうまくいってなかった。

仕事、だめ
恋愛、だめ
友達、ほぼ親友のみ。

とりあえずだめだ。
そりゃ病むし2人が連携もする。

どこぞの海辺の山道を通っていると電話が鳴り、仕事関係だと思ったので出た。

「あ、お車の中ですか?
 今大丈夫ですか?」

え、車ってわかるの?と思いながら、新しい案件を持ってきてくれた電話だった。
友達も車を寄せてくれた。
条件などの話なのでメールでもお願いして口頭でも今お願いしますと伝えて、聞いた。

条件も悪くないし一応専門分野のDTP(カタログ、フライヤーなどの紙に印刷する分野)だし、二つ返事でお相手の社内選考にお願いした。

そして、ここには書けないけれど私の担当さんがかなりの機転を利かしてくれたことも知った。
担当さんはすごく良い人で、面談でもめちゃくちゃ盛り上がったのだ。

ありがたすぎる。
仕事運だけは本気で良い。
この2年は私の気の強さでダメにしているけど人生をかけて仕事運だけは良いのだ。

電話を切って「停めてくれてありがとう」と伝えて、こう言った。

「仕事だとちゃんとしっかり喋るでしょー」

「ていうかいつもと別人すぎて吹き出しそうで我慢したんだけど笑」

「うん、みんな言うからそれ。
 電話苦手だから別人になることにしてんの。
 まじでそれだけでうまく行くこと増えるから!」

九十九里を回りながら、最後のどこかに着いて、友達がやっと釣りを始めた。

また電話がかかってきた。
別の案件がまた来た。

よくよく思い返すとたった一年程度のデザイナーの経歴でここまで進むのは悪いことではない。
そもそもデザインの勉強をこれっぽっちもしたことが無いのにデザイナーになれるメンタルもすごい。
厚顔無恥という意味で。

彼らデザイナーが学生時代にどれだけ努力を重ねているかを知っている分、デザイナーになる気になれなかった。
申し訳ないとすら思ったし、恥ずかしくも思う。
それは今でも。

でもまぁ、社会はそんなことどうでもいいんだろうなと今は思う。
厚顔無恥も悪くない。

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