【番外編】自分を許すってなんだ?の具体策【思い込みってこわい】3/230610
ノイローゼで奇行に走ったその1はこちら
その2
誰かはあなたを必ず羨ましい
他人が今のあなたを羨ましく思える部分が必ずひとつはある。
信じられないだろうし「いやそれはもともと
こうだから」と言いたくなるだろうし、もしくは当たり前すぎて「は?」とも思えてしまう。
少なくとも私はそうだった。
29歳で結婚して、それを当たり前だと思っていた。
当たり前だから感謝もなければ恵まれてるとも思わなかった。
だけど後年に仲良しの女の子が結婚したあとにこう言った。
「私は結婚してる保留ちゃんが本当に羨ましかった」
その子は可愛くて細くておしゃれで健康で、旅行もあちこち行って仕事もして。
私からすればその子のことが羨ましくて仕方なかったのに、そうだったんだ、と。
私の中では当たり前で、だからその時も「なんで?」と思ったほど浅はかで愚かだったのだ。
確かに結婚していても大変なことは沢山あったし内情はそんなに美しいものなんかではない。
おそらくそれは誰もがそうだ。
どんなに素敵だと思われる仕事をしていても、
どんなに素敵な人と思われる人と付き合っていても、
どんなにお金持ちでも、内情は色々なことが沢山ある。
病んでしまっていても話を聞いてくれる人がオンライン/オフライン問わずいること。
家があること。
保険証を持っていること。
親がいること。
パートナーがいること。
子供がいること。
食べられること。
眠れること。
働いてたことがある。
旅行したことがある。
飲み会したことがある。
女子会したことがある。
デートでご飯を食べに行ったことがある。
学校に行けていた。
高校を卒業できた。
大学を卒業できた。
それらは決して当たり前ではない。
誰かは喉から手が出るほど、羨ましいものなのだ。
不足を求めるばかりではなく、今手にしていることを見つめることが「足るを知る」ことになる。
人は恵まれている部分を認めないかぎり求め続けてしまうのだ。
こんな自分でも隣にいてくれる人がいる、とか
こんな自分でも頼ってくれる人がいる、とか
こんな自分でも連絡してくれる人がいる、とか
こんな自分なのに「会いたい」と言ってくれる人がいる、とか。
ちなみに私にはそういう人は一人もいない。
客観的に見ると不足している。
かわいそう。
だけど人が不足と思うようなことも、自分はあんまり不足とも思っていないこともあるし。
【そのまま】【素直に】自分が持っているもの、手に入れたものを客観的に見て感謝できること、内情は置いておいて「ここは足りないけどここは恵まれている」と思えることがまず必要だと今は思う。
求め続けるのみに視点が向くと、持っているものも失くす可能性もある。
そして人は愚かだから失った時に初めてその価値がわかるというもの。
当たり前だから意識せず、喪失してから学ぶ。
この世は皮肉に溢れている。
今日、何かの記事でビジネスコンサルタントが転職について話していて「まずは自分の能力を認めること」と言っていた。
【そのまま】【素直に】現状を良くも悪くも認めることは、現状確認、課題の洗い出しの意味を込めてとても必要なんだと改めて思った。
ま、それはお名前のある方が言うから説得力があるからってのは、わかってるんだけど。
良くも悪くも認める時に必要なのが、事実と感情を分けること。
配偶者に文句があろうと、結婚していることに変わりはなくて、それを心底羨ましく思う人はいるということ。
何度でも言うよ「人は変われる」と
かつてはあんな奇行に走った私も今は働いている。
人は変われるから大丈夫なのだ。
「自分は変われる」と思えばそうなるし、
「自分はずっとダメだ」と思えばそうなる。
自己成就予言で、言霊なのだ。
全部良いわけでも全部悪いわけでもない。
何かは手に入れていたり優れていたり必ずするもので、そこを理解して認めることはその先の「では何が足らないのか」といった具体的な課題の洗い出しの下準備となる。
不安を紐解くことはそういう意味でとても大切だ。
そしてほとんどの場合、複雑に糸が絡まったような不安を紐解くと、ただの一本の糸だとわかるようになる。
案外、物事はシンプルなのだろう。
もちろん私も100%は遂行できていない。
これが課題。
だけど人は思い込みでできている、それを頭の片隅に入れておくだけで少しはマシになれる。
メタ認識が大切なのってそういうことなのかもしれない。
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