辞書や図鑑は読み物である。Dictionaries and encyclopedias are for reading.

本日は英語のフレーズについてではなく、勉強方法についてである。
というよりも、英語に限らず、国語の勉強にも使える方法だ。
子育て中の方、これから子育てをする予定の方、小学生、中学生、高校生、大学生の皆さんに、知ってほしいことである。

ここまで言えば、タイトルでもうお分かりだろう。

辞書や図鑑を買おう。

電子辞書ではなく、紙の辞書である。
電子辞書は「調べる」という点では最強だ。
持ち運びもできて、すぐに答えが出てくる。

辞書は、存在を知らない言葉に出会うことができる。

ランダムに開いたページを見たときに、知らない言葉を見つけることができるのだ。
(もちろん電子辞書でも「な」とか「や」とかランダムに字を打ち込めば、単語が出てくるので、それでもいい)
これが辞書の利点である。

しかし、紙の辞書の利点は、前後の単語、一字違うだけで違う単語だったり、よく似た単語があると知ることができ、その意味もすぐに見ることができる。
「あれ?このaddってplusに似てない?」というときに全然違うページを同時に見ることができる。

紙媒体をおすすめするもう一つの理由は、kinesthetic learningという考え方である。
運動感覚型学習と呼ばれるこちらは、体を動かすことによって、頭に入ってくるという考え方である。
visual learning 視覚型学習、auditory learning 聴覚型学習、kinesthetic learning 運動感覚型学習、という三種類が大まかな分類で、読んで字のごとく、視覚に訴えかけるものが覚えやすい、聴覚で聞いたものが覚えやすい、体を動かしているほうが覚えやすい、という人間の記憶に残るためにどうするといいかという話である。
紙媒体だと、指で紙を触るので、触覚からの刺激や「辞書の前のほうだったな」など、他の記憶と一緒に単語が残りやすいことがある。

さて、英語に関して言えば、もし電子辞書をお持ちなら、英英辞書を買ってみてほしい。
今回は英語学習を初めたばかりの方よりももう少し勉強していて、ある程度読めるようになってきたという中級者や上級者向けかもしれない。
英英辞書の利点は、その言葉を使う状況を説明していたりするからである。
残念ながら言語というのは必ずしも単語の使い方がイコールではない。

例えば as と英和で調べるとたくさん意味が出てくる。
Googleで「as 意味」と調べると「なので」が最初に出てくる。
英英辞典で調べると「to the same degree or amount」「(Definition of as on Merriam Webster)と一番に出てくる。
「なので」ではないのだ。
つまりアメリカ人(英語圏)の人間にとって、as という単語は「同じ程度や量」というイメージのほうが「なので」よりも強いということがわかる。
さて、英英辞典をすすめるのは色々理由があるのだが、それは別の記事にしよう。

少々脱線したが、紙媒体の辞書を学習に取り入れると、ただの単語リストよりも「へえ」という出会いがあるのでおすすめなのだ。
日本語の辞書もしかり。
最近の図鑑は、写真や絵も多く、さらに楽しく学ぶことができる。
お子さんのいらっしゃるご家庭はぜひ、図鑑をリビングに置いておいていただきたい。(ただし、読め、と強制してはいけない)
『頭がいい子の家のリビングには必ず「辞書」「地図」「図鑑」がある』(個人的に読んだことはないが以前平積みになっているのを見かけた)という本が出るくらい、辞書や図鑑とは言葉や物との出会いの場なのである。
我が家も図書館のようにリビングにあらゆる本が置いてあった。

とは言え、あまりマニアックなのは、英語を学ぶ際には不便なので、英語学習中の方には具体的な提案をしたいと思う。
まだ英語に自信がない方や「がっつり英英辞書はちょっと…」という方には、children's dictionary 子供向けの辞書、もしくは、children's encyclopedia 子供向けの図鑑 をおすすめしたい。
単語数が限られている。
つまり、あまり使わない単語は少ない。
字も大きく、写真や絵の多いものが多数ある。

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小さなお子さんがいらっしゃる方で、一緒に見たい方にはこちら(下記)のほうが幼児向けなのでおすすめである。(そして比較的お手頃)

(繰り返すが、アフィリエイトではない)

たまたま上記すべてDKと気付いたので、余談ではあるが、DKというのは学校に必ず置いてある本の出版社である。
(私自身はDK社と全く関係ない)

辞書や図鑑などは「調べるときに使うもの」というイメージをお持ちの方も多いかもしれないが、辞書や図鑑は読み物である。
まだ知らない言葉や物との出会いの場でもあるのだ。

すべてのページを読む必要はない。
時々開いてみたり、毎日一単語書き出してみたり、使い方はさまざまである。
また後日具体案を書き出そうと思う。

今までいくつか勉強方法の記事を書いてきたが(英語が話せるようになる勉強法① / 英語が話せるようになる勉強法② / 英語が話せるようになる勉強法③ / 英語の教材の選び方 など)今回のこの記事は、英語だけでなく、国語や他の教科、読解力をあげるために使えるものなので、ぜひお試しいただきたい。


I hope you can find the way you can have fun learning.

楽しく学べる方法を見つけられますように。


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