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昔見かけた誤った恐竜記事その1

 昔に変な記事を見かけて、ツッコミたかったんですが聞いてもらう相手がいなくて、燻ぶっているネタが2件ほどあるので、ちょっと吐き出してみようかなと思います。

 まず1件目。前提として十数年くらい前に「頭骨の鼻の穴から、外から見た鼻孔のだいたいの位置はわかるものの、頭骨の鼻の穴のどのあたりに鼻孔があったのかは充分な証拠がない。鼻の穴の先の方に鼻孔を置く復元が一般的だが、実際はもっと後ろの方にあったかもしれないという論文が発表された。これが正しければ恐竜の顔の印象はかなり変わるかもしれない」という記事が新聞に載ったんです。その時はへー、と思って終わったんですが、それから1年くらい経ったころでしょうか、ある有名雑学系ライターさんの新刊に気になる記事を見つけました。「恐竜の頭骨にはたくさん穴が開いているが、実はどの穴が目でどの穴が鼻かはわかっていない。ひょっとしたら恐竜は、現在の復元とは全然違う顔をしていたかもしれない」というような内容でした。ちょっと待って、そんな筈ないでしょう。ちゃんとわかってますよ。前から鼻孔、前眼窩窓、眼窩、上側頭窓と下側頭窓ですよ。

上下の側頭窓は進化の過程で繋がりましたが、元々は二つの穴だったのです。、

 なんでこんな間違いがと思ったのですが、そこで最初に紹介した記事を思い出したのです。さてはあの記事を誤読したのか!
 間違いの原因までだいたい推測できたのはちょっと嬉しかったのですが、これを話せる相手がいないのがなかなかにフラストレーションでした。というわけで、ここで吐き出させていただきました。
 似たようなネタがもう一つあるんですが、それはまた。

追記:その2 公開しました


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