【海外生活】故郷の喪失?
こんにちは、ドイツ正規留学3年目のだいずです。本日は海外生活が長くなっている方々に共感していただけるのではないかなという「故郷の喪失」について自分の考えをここに記させていただきます。
先日何気なくInstagramのリール動画を見ていたら「自分の思っていたことをまさに言語化してくれた!」と思えるような一本の動画を見つけました。
元動画は英語だったのですが、内容を簡単に要約すると、
「誰も教えてくれなかった大人の問題ってなんですか?」
「故郷(Home)を懐かしく思うことかな、この8年間海外生活をしてきてこっちでの生活もあるのだけどここでは故郷(Home)をもちろん感じられないし、
かといって地元に帰っても、自分が変わったのか地元が変わったのか、そこでも故郷は感じられない。もうどこに行っても”故郷”(feeling being completely at home)を感じられないことが寂しいかな。」
という内容のものでした。(英語のニュアンスをしっかり翻訳しきれている気がしないので元動画をここに貼っておきます。)↓
この内容がとっても共感でき、たまに帰国した時に感じてた違和感を説明してくれたような気がしました。ドイツにいるときはもちろん自分は"外国人"ですし、ここでは自分が完全に属しているような気持ちにはなれません。かといって日本に一時帰国した時も"故郷"が自分の思っていたものとはどこか違うような、自分はそこに属しきれていないような寂しさを覚えたのです。
たった数年しか海外生活をしていなくてもやはり考え方も人間性も自分が日本に住んでいた頃とはもう多少なりとも違いますし、友人と話していて気がついたのは、海外に住んでいる間に"故郷"または日本を自分の頭の中でどんどん美化して歪めていってしまっていたのだと気が付きました。
例えばドイツでひどい接客を受ける度に、「日本ではこんなこと絶対ないなぁ」と自分の中の日本という期待値を作り上げてしまっていたのだと思います。日本に帰った時に「あれ?日本の接客もこんなもんだっけ?」と思ったことが多々ありました。(それでももちろんドイツの接客態度よりは全然上、笑)
こうした"故郷"への期待値と現実のずれが"故郷"の喪失の一つの原因なのかなと思います。もう一つの原因は先ほどの友人が教授(ドイツ人)から聞いた話からなるほど、と思ったのですが、私たちが懐かしく感じているものは「地理的な"故郷"」ではなく、「時間的な"故郷"」なのではないかという話です。
それは、私たちが求めているのは「子供時代に過ごした"故郷"」であるということです。夏休みに泊まっていた祖母の家や放課後に友達と遊んだ公園、時間が懐かしいのであって、現在の"故郷"に帰ったところで「あぁ、この懐かしい感じ良いなあ、ここにずっといたいなぁ」とはもう思えないのです。なのでこれは海外に住んでない方でも同じことかなと思います。それこそ「大人の問題」なのでしょうか。
私はまだ3年弱も海外に住んでいないのにこのような寂しさを感じるということは海外生活を10年、20年と送っている方はもっと大きな喪失感、ズレ?を感じていらっしゃるのでしょうか。今回はそんな私の感じた寂しさをただつらつらと記してみました。共感してくださってくれる方、対処法をご存知の方がいらっしゃいましたら共有していただけるとありがたいです😊
ここまでの長文にお付き合いいただきありがとうございました。
それではみなさん良い一日を!!
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