貴方が美しいということ【SF恋愛小説①】
僕は一瞬で激しく心を奪われた。
珊瑚礁の海のような、鮮やかなエメラルドグリーンの瞳に。
青い光に満たされた空間の中で、取り囲むように揺らめく海百合を背景に立つ彼女は、ベージュのジーンズと白いシャツという簡素な服装だった。
それでも、無造作に束ねた長い亜麻色の髪、ほっそりした手足と、細くて優美な首から肩の線、均衡のとれた目鼻立ちは……ただ立っているだけで眩しく輝いて見えた。生まれて十六年目で、こんな綺麗な人を初めて見た。
「初めまして。ミキ・アヅマと申します。あなた