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絶望 | daily

希望が絶たれることを絶望といいます。人が幸せを感じる時というのは、いいことがありそう、という予感がする時だとも言われており、それはつまり何かしらの希望が見いだせる時、ということでしょう。それがない絶望という状態が続く、と予見される時、人はまさに生きる望みをも失うわけです。

現代社会に蔓延する分断や格差というものは生まれながらに固定されつつあるものも多く、遺伝要因に至っては生まれる際に選ぶこともできないわけで、どうしようもありません。厳しい格差の中に産み落とされ、拡大していく格差の中で育ってきた世代がこの理不尽な世界の再構築を望むようになるというのは至極まっとうな気がいたします。かといって世代間格差をいたずらに煽っても仕方ないですし、階級格差を嘲笑うかのようにタワマン文学などを著すのもどうかとは思います。

なぜいきなり絶望の話をしているかというと、橘玲の「無理ゲー社会」を読みつつ改めて、現状の危機的状況に思いを馳せてしまったからで、自分のこともそうですが、こんな時代に生まれ育つ子ども達に何かできることはないのだろうか、と考えたからです。Amazonが倒産してもKindleで漫画は読めなくなりますが、蔵書はたくさんあるので知能を鍛えることはできるのではないかと考えております。まあ知能も遺伝要因が大きいとのことなので手遅れかもしれませんが。

本の紹介です

Weeklyというのもあるよ。

dailyの方は文字通り日々気軽に読めそうなライトなものを、そしてWeeklyの方は有料というだけあって内容の充実ぶりはDailyの比ではありません。バック・ナンバーも100号を数え、どこから読んでも何かしら得るものがあるはずです。
というか、読んでないなんて信じられません。よろしくお願いいたします。
そして主宰うでパスタとキノコによる対談というかおしゃべりが聞ける特典付きです。


本日のBGM


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