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茄子 | daily

茄子にまつわる格言が多いのはそれだけ茄子が人々に親しまれた食材だからでしょう。そんなキャビアはミミズクも食わない、などと言われても、はぁ、となってしまうので、格言には身近さが必要です。さて、茄子といえば夏野菜の代名詞でもあるわけですが、そんな茄子のルーツはインドと言われております。日本では奈良時代には伝来していたと言われておりまして、まあその辺は本を読めば色々書いてあるのでちゃんと読みましょう。原書房の食の図書館シリーズはどこまで続くのか分からないですが、全巻揃えたいですよね。

茄子と言われて思い出すエピソードの1つに、山奥で暮らしていた際に庭で茄子の苗を植え、ようやく実がなって小躍りしていた翌朝に猿に齧られていたという話があります。当時の家では、朝に物音がするとベランダに猿がいるととか、イノシシがウリボーを連れて庭を縦走するとかという環境でしたので、まあ驚くには値しないのですが、猿って茄子も食べるんだ、という衝撃と、実ったものをいつ収穫するかというタイミングは競争であるな、という教訓はその後の投資活動にも活かされているような気がいたします。

キノコの大好きな漫画である美味しんぼの中で、茄子を生で山程食べてお腹を壊すという話があったような気がしますが、基本的には生食に向いていない食材ではあります。油と馴染みが良いので揚げても美味しいですし、油を多く含むような豚肉などと一緒に炒めるのもまた相性の良い調理法です。

魚介と茄子、という組み合わせは自分ではあまりすることはなかったのですが、最近行ったお店では魚介と合わせて出てくる機会が多く、なるほどな、という発見がありました。魚介は油が少ない、という思い込みがあるのかもしれませんし、食材の組み合わせについてはとかく定番のものに落ち着いてしまいがちなのでもっと冒険したいと思います。

夏野菜に限らず、旬の野菜は安価で美味しいはずなのですが、今年は多雨に猛暑という天候の関係か、とにかく野菜が高いと感じます。もしかしたらキノコの購買力が下がっているのかもしれません。無限のお金が欲しいです。

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Dailyでは読めない長い前置きと、その前置きからそっちにいくのか!という有料部分は必見です。
というか、読んでないなんて信じられません。よろしくお願いいたします。
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