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すっぱい葡萄の話

イソップ童話に学ぶことは多いですよね。
寓話や童話というのは分かりやすいストーリーで、倫理的な問題に鋭く切り込んでおり、この話もまた例外ではありません。
美味しそうだと思った葡萄に手が届かなかった狐は、あの葡萄はどうせ美味しくないのだ、と結論づけるわけですが、心理学ではなぜかこれを合理化と言ったりします。全然合理的じゃないよね、と思うのですが、まあ合理性とは何かということも含め、ぜひこれを読んで考えましょう。
双書現代倫理学はなかなかよいシリーズだと思います。

酸っぱい葡萄: 合理性の転覆について (双書現代倫理学)
単行本 – 2018/10/3
Jon Elster (原著), ヤン エルスター (著), 玉手 慎太郎 (翻訳)

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