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第8回目 ~東方の博士たち③~

今日は、東方の博士たちの役割の続きになります。

博士たちは、イエス・キリストの誕生を祝うために贈り物を携えて来ていました。
それは次の3つの品でした。

☆黄金☆
産出量も少なく、錆びず、美しく最も価値の高い金属。
これは「王位」を象徴しています。
イエス・キリストが「世界の王」である事を表しています。

☆乳香☆
カンラン科の樹木から取れる樹液で、価値のある高価な品の一つ。
今は、フランキンセンスの名でも知られています。
これは「祈り」を象徴しています。
神様に祈りを捧げるときに使われていたので、イエス・キリストが、人々から祈りを捧げられる神である事を表しています。

☆没薬☆
殺菌効果に優れた、やはり高価な薬でミルラと呼ばれていますが、薬としてだけではなく、死者の葬る時の防腐剤としても使用されていました。
(エジプトのミイラをつくる際にも使われており、ミイラの語源もこのミルラからきているという説もあります。)
なので、この没薬の意味は、薬としてのみならず、「死」も象徴しています。
イエス・キリストが私たちの罪のために十字架で死なれる救世主であることを表していました。

これら3つのの贈り物は、イエス・キリストがどのような人物かを表していたのです。


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また聖書に書かれている事には、意味が複数あることも珍しくありません。

贈り物が3つだった…
この3という数にも意味があります。
聖書では、天の父である主、イエス・キリスト、そして聖霊、この3つを三位一体の神、と呼んでいます。
また、旧約聖書では、神様が住まわれる、
『契約の箱』(映画インディ・ジョーンズの、失われたアークとは、この箱がテーマでした)、この中には3つの物が入れられていました。
(日本の神社にある三種の神器ととても似ていて、都市伝説的な話として知っている方もいらっしゃるかも。)

つまり3は、神の世界を表す数字でもあるのです。

さて、最後に、贈り物のもう一つの意味をお伝えして、このトピックは終わりです。

前回、博士たちが帰ったその日に、ヨセフが夢で語られた事をあげました。

彼らが帰って行くと、見よ、主の使いが夢でヨセフに現れて言った。
「立って幼子とその母を連れてエジプトへ逃げなさい。そして、私が知らせるまで、そこにいなさい。ヘロデがこの幼子を捜し出して殺そうとしています。」
マタイの福音書 2章13節

この中にある言葉で注目すべきは「立って」です。
準備して、とか、明日には、とかでなく、夢を見て寝ていたヨセフに、立って、逃げなさい!と告げる夢でした。
そしてそれを受けたヨセフ達は、何とその夜にエジプトへ出発しています。
(いわゆる、夜逃げ、というやつでしょうか…(汗))

これ、考えてみたら、凄い行動力です!!

元々、彼らが住んでいたのは、ナザレという町で、この時まだ彼らはナザレに帰っていませんでした。
エジプトへ行ってからどうするつもりだったでしょう…
思わずそんな事も考えてしまいます。

さて、今日前半でご説明した贈り物…
すべて貴重で高価な品々でした。
没薬に至っては、ミイラのためにエジプトでは重宝される品であったに違いありません。

つまりこれらは

ヨセフ達がエジプトで暮らしていけるだけの資金として、神様が東方の博士たちを用いて与えた

という事に繋がっていきます。

今まで何回か読んでいたのにそこまで、気がつきませんでした!
そこに気がついたときに、東方の博士たちが果たした役割が本当に重要だったんだなぁ、と感慨深くなりました!

神様のご計画は、想像を超えています。

Have a joyful day!




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