見出し画像

HOPDOG BREWING(秋田)

 秋田県秋田市の「HOPDOG BREWING」は、今年7月に醸造を開始したばかりの新しいブルワリー(醸造所)です。
 オーナーブルワーの長谷川信さんは、市内の人気ブルワリー「あくら」で長年、醸造長を務めた大ベテラン。その腕前はフリークにはよく知られています。

 このブルワリーの話題の1つは、秋田で85年続いた老舗銭湯の跡地を、そのままブルワリーとして活用していること。
「独立にあたって手頃な物件を探していたところ、たまたま通りがかったのが閉業した元・星の湯のテナントでした。銭湯なら広さは申し分ないし、排水など水まわりも整備されているわけですから、ブルワリーとして理想的だと直感しました」(長谷川さん)

 一般見学も大歓迎という施設内には、番台や浴室がそのまま残されていて、どこかノスタルジックなムードを漂わせています。

 そんなHOPDOG BREWINGは、「BEER&CIDER」をコンセプトに掲げており、ビールだけでなくハードサイダー(シードル)も看板商品にしていく構え。「ホップはもちろん、秋田県産のさまざまな果実を原料に酒づくりを進め、これから地域の農家と連携していきたいと思っています」と長谷川さんは語ります。

 スタートを切ったばかりのブルワリーながら、この夏は各地のビアフェスなどに積極に参加して、その確かな腕前をアピールしてきたHOPDOG BREWING。長谷川さんがこれからどんなビールを世に送り出すのか、「ビビビ。」でも追いかけていきたいと思います。

〈Text By Satoshi Tomokiyo〉

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?