糖尿病の食事療法…麺類の禁止と昼食

麺類が割と好き。いやかなり好き。

実家の夕食、週の半分は麺類だった。まだスープパスタなんで言葉が無い頃から、母はクリームスープにパスタを入れて夕食に出していた。

蕎麦とうどんは街中にある製麺所から直接買ってくるのだ。スーパーマーケットで売ってるものとは鮮度も腰も段違い。何年か前に惜しまれながら店じまいしたけど、ヘビーユーザーだった我が家では子供の頃は蕎麦とうどんは生から茹でるものだと思っていた。当然麺類好きになる。

パスタは茹で加減に関しては、その辺のパスタ屋よりも上手い自信がある。ソースはプロには敵わないけれど。

次男は焼きそばや、つけ麺も大好きなので、彼と食べる昼食は自然と麺が多かった。

麺類は作るのが簡単なだけでなく、やはり安く上がるのだ。それにわたしが茹でれば美味しいし。

退院後、転院して通うことになったクリニックには管理栄養士さんがいて、栄養指導を毎回受ける。

まず最初に出された指導項目は

・麺類を止め、魚中心の和食を食べること(糖質制限)

あっ…えっ…そうですか…

ガックリ。

1人分の魚ってどうしたらイイんでしょうかね?

「コンビニには電子レンジでチンすら焼き魚が売っています。ああいうものでイイんですよ。」

わたしは滅多なことではコンビニで買い物しない。レンジでチンすら焼き魚ってなんのことかわからなかった。そこで仕方なく偵察に出かけた。たしかに売っている。

でも、「高いな…」

消費税を入れたら300円以下のものはない。休校で毎日昼飯を食べさせなければならない次男の食費を合わせたら、現在の家計では現実的でない。

そこで活用し始めたのが魚の缶詰。200円程度でカロリー数も表示してあるから安心。しかし最初につまづいた。サバ味噌煮の缶詰で、体が痒くなった。

世の中サバ缶ブームである。店に行けばサバ缶が積み上げてある。

わたしはそのサバ缶山の隙間に細々と置かれているサンマの水煮やイワシの醤油漬けなどを食べていたが、日によっては売り切れのことも多い。サバ缶はいつも山積みなのだが。

さらに言えばもともとが魚好きではないので、1週間で飽きた。うんざりした。同じ値段で買えるのは「サラダチキン」これはヒットだ。好きな鶏肉だし、魚臭くないし、手軽に食べられて、昼食に必ず食べているサラダにも合う。

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でもパスタが食べたい。

次男は毎日わたしの目の前で麺類を食べる。彼も麺類は人類、というたちなのだ。

それを横目で見つつ我慢して我慢して1か月。

そうとう体重も減っただろうと期待して受診。

全く。全く、変わらなかった。落ち込んだ。

でも糖尿病の指針となる数値は劇的に良くなった。

A1cは、11.5→8.5

血糖値は、なんと60。低血糖直前であった。

昼食の麺類禁止は数値に現れていた。とても褒められた。糖質の制限は健康への近道だった。

良く分かったけど、やはり辛いものは辛い。

その日の帰り道、ご褒美にパスタを買って帰った。





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