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開発現場に当たり前に女性がいる世界を創っていくー私は私のままでいいー

こんにちは!
私たちは、テックリードを目指す女性・ITエンジニア向けハイスキル転職サービス「Waveleap」を運営しております。

当社のビジョンは、「「なりたい」を解放する」。
ジェンダーギャップのあるIT業界で、女性・ITエンジニアが新しいことにチャレンジし、自分の「なりたい」を解放することを応援しています。

女性・ITエンジニアとして現在ご活躍されている方に、現在に至るまでの失敗やバイアスからのしくじりなどをお聞きしました。
今回は第8弾となります。

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今回お話を伺ったのは、株式会社SmartHRにてエンジニアとしてご活躍中のりさきゃんさんです。

自信を持てない環境で苦しい経験をした後、SmartHRで自信を取り戻し、現在では自身の強みを活かして社外のエンジニアとの繋がりやPodcast、コーチなど積極的に「楽しいこと」「やりたいこと」に取り組まれているそうです。

どのように気持ちが変化していったのか、そしてその変化の要因とは?
読んだ方が自身の環境を見直すヒントやきっかけになれば幸いです。

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キャリア記事のリリースを記念して、イベントも開催いたします。
ここまでの経緯などを根掘り葉掘りお聞きしますので、ぜひご参加ください!

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「他の誰か」で100点を目指していた

ーーこれまでのキャリアと、現在のお仕事を教えてください。
現在は、株式会社SmartHRで届出書類のプロダクト開発をしています。
新卒から数えて3社目ですが、今の会社は居心地が良く、前職とは比べ物にならないぐらい長く働いています。

ーーそもそも、エンジニアを目指そうと思ったきっかけは、どこにあるのでしょうか?
私は東京外国語大学でチェコ語を専攻しており、学生の時は、情報やエンジニア言語について全く学んでいません。
ただ、昔からインターネットはずっと好きということもあり、IT企業に就職しました。

入社後の研修で、全ての部署に体験に行った時、開発部署が1番面白かったんですよね。
今も使っているRubyに初めて触れたのもその時。そのまま開発部署を希望したら通った、というのがきっかけですね。

ーーチェコ語専攻からの開発は、きっと珍しいですね!
やはり周りは、情報系の学部出身者が多いんです。
だからこそ、新卒の時点で知識が全くない私は、遅れをとってしまっていて。

もがいても最初の遅れが取り戻せないような感覚が続き、自己肯定感が大きく下がってしまったんですよね。
一向に自信が芽生えない中、前職で業務の改善点を指摘したところ、チームメンバーや上司に否定されてしまい、適応障害にもなりました。

あの頃の私は、いわゆる100点を目指し、レベルの高いハードスキルを持つ「他の誰か」になろうと必死だったように思います。

自己肯定感を取り戻せたのは、強みが分かったから

ーー低くなってしまった自己肯定感は、どのように取り戻せたのでしょうか?
大きくは、SmartHRのおかげですね。
入社の際、前職の給与を聞かず、私という「人」を見て、私が「できること」で判断をし、給与提示をしてくれたんです。

足元を見ずに評価していただき、本当に嬉しかったです。
私はSmartHRの女性エンジニア第1号だったのですが、この会社なら大丈夫だと安心できました。

ーー入社してからの状況は、いかがですか?
前職では、女性はお酌すべき、バレンタインデーはチョコレートを渡すべきという文化が残っていましたが、今の会社では一切ありません。
性別は関係なく1人のエンジニアとして接してもらえています。

そしてSmartHRは、ハードスキルだけでなく、人間関係を円滑にすすめるといった「ソフトスキル」も評価してもらえます。
私は正直、高いレベルのハードスキルをもっているわけではなく、毎日ミスもしています。
ただ、ソフトスキルや、会議の中での無駄を省き改善することは得意なんです。

前職では改善案を伝えたら否定されたけれど、SmartHRでは否定をされない、新しいことを受け入れてくれるオープンな環境なんです。

自分の強みが分かり、そこを評価してくれる会社のおかげで、自己肯定感を取り戻せました。

ーーりさきゃんさんは、社外でも様々な活動をされていますね。活動のきっかけや想いも、お聞きしてよろしいでしょうか?
エンジニアの勉強会に行くと、参加者の女性比率は1割程度で、圧倒的に男性が多いのが現状です。
その中で、ハラスメントに含まれる発言を見聞きすることがあり、なぜ女性が肩身の狭い思いをしなければいけないのかとずっと感じていました。

そして、ちょうど仕事も楽しくなってきた頃に、社外の女性エンジニアとも繋がり、自分の強みを活かして「楽しいこと」「やりたいこと」を始めようと思ったのが今の活動の始まりです。

今は、Podcastを配信したり、プログラミング初心者の女性向けにRuby on Railsを教えるRails Girls Tokyoのコーチなどをしています。
エンジニアの女性も増えて、性別関係なくみんなが働きやすい世界を創りたい想いからですね。

りさきゃんさんがRails Girls Tokyo 16thにコーチとして参加した際の画像

私は私のままでいいんだ

ーー精力的に色々な活動をする中で、何か気付きはありましたか?
「私は私のままでいい」と気付くことができました
開発はチームで行うため、チーム内で得意不得意を補い合えばよいと、今の会社で実感できたんですよね。
社内でも社外でも、私の強みを活かせる場所があり、私のソフトスキルや経験を必要とし感謝してくれる人がいる。

過去に適応障害になったことで、 「私は楽しいことしかできない」とも気付き、心の声を大事にするようにもなりました。
今の仕事も社外での活動も、楽しいからこそやっています。

ーー社外での楽しい活動が、本業のエンジニアで活きていることはありますか?
仕事が頼みやすくなっていると思います。以前は、仕事とプライベートを切り分けていましたが、今は全て繋がっている感覚なんです。
会社でも、自分のことをオープンに話すようになりました。
プライベートの活動や趣味の話を仕事の雑談で行うと、関係が円滑になり、仕事を頼みやすく、つまり1人で業務を抱え込まなくもなりますね。

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ここまでの経緯などを根掘り葉掘りお聞きしますので、ぜひご参加ください!

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開発現場に当たり前に女性がいる世界を目指して

ーーりさきゃんさんの今後の展望をお聞かせください。
引き続き、現在のジェンダーバイアスがある社会構造の中で、ハラスメントなど女性が嫌な思いを受けやすい「仕組み」自体を変えていきたいと思っています。

私が 生きている間に大きく変えられなくても、少しでも後世に引き継ぐことができたらいいですね。
私は、 開発現場に当たり前に女性がいる世界のone of themになりたいだけなんです。

ーーそんな開発で頑張る女性に向けて、メッセージをお願いします。
「あなたはあなたでオンリーワンのすごい存在」と強くお伝えしたいです。
女性は我慢強いと思われがちですが、そうならざるを得ないことが多かっただけだと思います。

「私は我慢強いから大丈夫」と思っているのは、実はそのバイアスで自分を苦しめている可能性があります。我慢を重ねて、自己肯定感が低くなったりメンタルを病んでほしくないです。

 また、女性のロールモデルによくあるのは、仕事が出来るスーパーな方やリーダーシップを発揮している方と思われがちですが、そこに囚われなくても良いとも思います。
私はリーダーを目指してもいないし、プライベートも充実させて楽しく過ごしたい。
我慢をする必要もないし、あなたはあなたでしかない、他の誰かを目指す必要はないんです。その姿も一つのロールモデルになると思います。

ーー読者の方で今悩んでいる方いらっしゃったら、とても響きそうな言葉です。
 もし、今の会社や状況が辛かったら、それはあなたが悪いのではなく、環境やバイアスが原因かもしれないと考えてみてください。
環境を変えたら、自分自身の強みを分かってくれる良い会社で幸せに働くことも実現する可能性があります。
環境を見直すことは本当に大切なこと

それに、仕事の悩みは、宇宙から見たら1㎜の大きさもないと思うんです。
だから、会社以外でコミュニティに入ったり、作ってしまうのもおすすめです。
自分ともう1人いれば、コミュニティ自体は成立しますから。

sisterコミュニティでもメンターをさせていただいていますが、参加者の方にとって良い居場所になっていると思います。
まずは、自分の心の声を大事に、楽しいことをしてみてくださいね

私のエンパワーメントルーティン

ーー最後に、りさきゃんさんのエンパワーメントルーティンを教えてください!
犬のにおいを嗅ぐことです!犬に触れると、人間は幸福ホルモンが出ると研究でも分かっています。私は犬が本当に大好きで、愛犬のルビーのにおいをしょっちゅう嗅いで癒されています。

りさきゃんさんと愛犬ルビーさんの画像

Waveleapは「楽しく自信をもってキャリアを積める環境に出会いたい」という思いを応援します

自信が芽生えない環境から、自信の強みを評価してもらえる環境に出会い、自己肯定感を取り戻したというりさきゃんさん。
100%完璧な人材にならずとも、強みを活かして得意不得意を補い合えば良い、「あなたはあなたでオンリーワンのすごい存在」というメッセージが、心に響いた方も多いのではないでしょうか。

「1人のエンジニアとして見てもらえる」
「ハードスキルだけでなく、ソフトスキルも評価してもらえる」
「新しいことを受け入れてもらえる」
これらは、苦しい環境下にいる最中には気づくことができず、苦しい環境に出て当たり前でないことに気づいた時、初めて実感することです。

Waveleapは、女性ITエンジニアが自身の強みを活かしつつ、楽しく・自信を持てる環境に出会えるよう応援します。
私たちと一緒に、「こうありたい」「挑戦してみたい」キャリアを考えてみませんか?

インタビュー・執筆 くぼちゃん

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キャリア記事のリリースを記念して、イベントも開催いたします。
ここまでの経緯などを根掘り葉掘りお聞きしますので、ぜひご参加ください!

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Waveleapは、チャレンジしたい!と考えるあなたを応援します。
Waveleapはテックリードを目指す女性・ITエンジニア向けハイスキル転職サービスです。
自分が選んだキャリアを諦めたくない、新しい道を見つけたい方のご連絡をお待ちしています。
一緒にあなた自身が主役となる仕事の舞台を探しましょう。


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