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「ばかやろう!」ーーみたいな、ネガティブな感情も「自分らしさ」というお話。                  森上いろはのコーチング談義⑨

このページでは、ライター森上いろはが、
コーチングについて好き放題、語る特集です。

これは、操作さんからの学びをシェアする連載です

「操作さん」と書いても、「そうささん」ではありません。
「あやなりさん」という方のお名前です。
職業、コーチ。
いろいろな企業の経営者のみなさんから厚い信頼を寄せられている方です。

人がたくさん辞めていくのに困っていた企業。
その社長さんが、あやなりさんのコーチングを受けて、
「社員が1人も辞めない会社」になっちゃったとか、

いろいろな逸話がある人です。

引っ込み思案な名コーチ

え?そんな人知らない?
そうなんです。
知らなくて当たり前。
だって、まず人前にほとんど出ないんだもの。

山の中に引っ込んで、
オーガニックのキウイ畑広がる、自然の中で暮らしています。
ちょっと仙人?ぽい気もしますが、
クライアントは、日本の経済の最前線にいるみなさん。

わざわざ、この人に会いに、東京から飛行機に乗って、3時間以上の行程をくる人も少なくありません。

そして、私は、人生に悩める40代のライター。
思春期中学生の長男くんに手を焼いています(笑)

幸い!私は、あやなりさんの近所に住んでいるので、
飛行機に乗らなくてもあやなりコーチに色々と直接、おしゃべりすることもできます。
この連載は、そんなあやなりコーチとのやりとりで、私が「!」と思ったこと、感じたことをシェアしています。

だって、独り占めするには、もったいないはなしばっかりだから。
全日本悩める社会人連合のみなさんへ、おすそわけです。

これが腑に落ちたら、悩める社会人のみなさん(私含む)が1歩も2歩も前に進めるんじゃないか。

はい、前置きが長くなりましたが、本日の本題です。
「ネガティブな感情も、自分らしさ」。

見たくないネガティブ感情が、私らしい?なんだそれ!とちょっと私が最初、
驚いた話です。
ネガティブ感情なんて「私らしさ」の中に入れられるわけないでしょ!!と心の中で、めっちゃ反発する私がいます。

なぜって子どもの頃から「清く正しく美しく優れている」を目指す私。
目指すだけではありますが、
いつだって「いい人」と思われたいし、
いつだって「できる人」と思われたいし、
いつだって「フレンドリーな人」と思われたいし、
いつだって「落ち着いた人」と思われたい。

だけど、いつも、そういう「振り」はできない。
失敗もするし
腐るし
時間も忘れるし
書類関係は超苦手だし
車のガソリンは、ガソリンタンクが空になる寸前まで、走ってしまう。

テンパると心の中では暴言だらけ(笑)

毎日毎日、テンパることも多い。
そんなときは、いろいろな暴言が心と頭を駆け巡ります。

バッキャロ〜!
クソッタレ〜!
コノヤロウ!
コッチハ、ツカレトンノジャ!
キゲンワルカッタラアカンノカ!
(※一緒に話を聞いていた人たちから出た言葉も入っています。オホホホホ)

このカタカタな私の声は、ほんとうの私じゃないの!
本当の私は、もっと清く正しく美しいの!

だから、カタカナな私の声は、誰にも聞かせられずに
私の胸の中でギュギュギュギュウッと押し込められてスクラップにされる。
そして「私らしくない」感情のゴミ置き場へ、打ち捨てられていくのです。

(いくつかは、子どもには口をすべって出てしまうこともありますが。ごめん、こどもよ。)

「清く正しく美しい、私らしい私。評価される私」が、理想。
でも、スクラップはどんどん溜まっていくんだよね。

「スクラップしたい感情も、自分らしい感情」ですって??

ところが、あやなりコーチは言うんです。
「人から好評価を受ける”自分らしさ”があるけれど、
 自分の”自分らしさ”が人からの評価とは一致しないときもある。
 それも、自分らしさと受容してみるといいかも」

バッキャロ〜!
クソッタレ〜!
コノヤロウ!
コッチハ、ツカレトンノジャ!
キゲンワルカッタラアカンノカ!

あやなりコーチは、コーチングのセッションの際、
クライアントの負の感情を「そうなんだ」と聞いてくれるわけなんです。
負の感情も自分らしさ、あなたらしさ、と受け止めてくれる。

それは、たんなる「負の感情の受容」とは違う気がするんです。

「負の感情も、あなたらしい」アプローチ。

クライアントが負の感情を表現し続けている時、
あやなりコーチは、「そうなんだ」しか話さないんだけど(笑)
その「そうなんだ」の切り出し方がほんとうに、相手のことを見ているタイミング。

すると、あれ?この負の感情、愛でて良いんですか?
スクラップ置き場に行って、1つ1つ、手に取って、眺めて、あやなりコーチに見せてみる。
最初は、乱暴に手に取って「ふん!」って見せる感じが、
だんだん、「見てください、コレ」みたいに、ちょっとずつ、自分の感情のスクラップを丁寧に扱えるようになってくるのが不思議です。
あやなりコーチに感情をぶつけるんじゃなくって、
あやなりコーチは横からそのスクラップを覗き込んで、「そうなんだー」と淡々とジャッジなく見てくれている。

クライアントが、自らのネガティブな「自分らしさ」をヨシヨシと愛でる過程を伴走するようなイメージでしょうか。

負の感情もあなたらしいよね、と普通に言われると、
貶されているように思うけれど。
負の感情もあなたらしいよね、とジャッジなしで受け止めてもらえる、そんな感覚です。

そうなの!
清く正しく美しくない私も、私らしい。
そう自分が自分を認める過程を、伴走してくれている。
これが、あやなりコーチのコーチングなのかもしれません。

思春期中学生に実践したら、
即効性がありすぎた「負の感情も、あなたらしい」アプローチ。

名付けて、「負の感情も、あなたらしい」アプローチ。
早速、帰宅して、中学生の長男に実践してみます。

下校して、バンッと力任せに戸を閉める長男。
学校で色々あったらしく、いろいろブツクサ言ってます。
数分、ブツクサ話してます。

いつもなら、根掘りん葉掘りん聞くところですが、ここはグッと我慢の子。
私はともかく最初の数分、いくつか状況確認の質問をした後は、
ひたすら、「そうなんだ」と言うのみにしました。

私が話したのは、「ふーん。そうなんだ」のみ5回。
ほかに何も私は話してませんでした。
あえて、実験として機械的に「そうなんだ」を反復するのみ。
長男は、超満足げに「復活した!」と言って去っていきました。

嘘のような本当の話です。

「あなたは、あなたの力で立てる」と当たり前に信じ切ったアプローチ

「負の感情もあなたらしい」アプローチは、「ただただ、負の感情を受け止める」のとは少し違うようです。

もう少し、優しく、
そして
もう少し、ドライ。

「あなたは、あなたの力で立てる」と当たり前に信じ切ったアプローチだと私は感じました。
さぁ、今日もやってみるぞ、「負の感情もあなたらしい」アプローチ!

さて、今回も、問いかけで終わります。

過去のあなたは、あなたを生きてきましたか?
今のあなたは、あなたを生きていますか?

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