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キラキラがん治療なんてないんだぜ!
「大丈夫」と言える人
こんにちは。
乳がんの告知とともに主治医に伝えられたのは、1週間後からの化学療法でした。
私の場合はトリプルネガティブという種類のがんで、とりあえず化学療法しか手立てがないのだそう。
告知を受けた時の話は、また後でするとして…
主治医にせめて2週間待ってほしいと言いました。
治療に入る前にやらなくてはいけないことがたくさんあるので(これもまた後でお伝えします)。
とりあえず、まずは周囲にきちんと話をして仕事諸々、ご迷惑をおかけしないようにと思ったのです。
コロナ禍真っ盛りで「人と会う」ができないため、テキストでのご連絡になりました。
周囲の反応って面白いなと思ったのは、やはり“経験”がないと「えー!それ違う」という言葉が返ってくること。
「治療頑張って」
「これまで頑張ってきたのだからゆっくり休んで」
そんな反応が多かったのですが、治療を頑張るのは医療だし、抗がん剤と手術と放射線治療と目まぐるしいスケジュールなのにゆっくり休めるわけないでしょ。
精一杯励ましてくれていたのですが、ちょっと卑屈になっていました。
本当に親しい友人だけは、「そっか、わかった」程度で逆にホッとしたのを覚えています。
そんな中、2人だけ「大丈夫だよ」という言葉を使う人がいました。
その友人たちは2人ともお母様を乳がんで亡くしている方々。
どんな治療で、どんな風に変わっていくかを知っているからこその「大丈夫」だったのだと思います。
SNSはあまり見ない方がいい
コロナ禍でSNSがますますコミュニケーションツールとして盛んになりました。
やることがないので(やる気も起こらない)、ついインスタを見てしまうのです。
そして、誰か仲間はいないかな?と検索してしまうのです。
でも、出てくるのはキラキラ写真ばかり。
「初めてウィッグつけて友人とカフェに来ました♡」
「抗がん剤の治療中でーす(点滴の写真入り)」
「ヨガしてきましたー✨✨」
みなさんお強くていらっしゃる。
元々メンタルが弱い私には、逆に自分を落ち込ませる材料でしかなかったのです。
私の場合、治療している間に“キラキラ”はありませんでした。
だからこそ、自分で自分の気持ちをあげなくてはと思ったのです。
そして美容を仕事にしているなら、美容で気分を上げていこうと試行錯誤を始めました。
爪、髪、肌、出てくるのはガイドラインに沿った情報ばかり。
ある大手化粧品会社のアピアランスケアガイドラインには、
眉毛を描くときにはペンシルで云々
とあったのですが、ペン先を肌に当てると痛くて無理。
大手化粧品会社とがん専門医監修でも、自分には当てはまらないこともあるのだなと感じました。
なので、「キラキラがん治療はないし、調べて出てくる情報が自分に合っていないからといって落ち込むこともないのだぜ!」
ということを声を大にして言いたいのです。
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