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雑記:夏の終わり

駆け込みホリデー

去年後半に、しばらくホリデーなしでいいから、と無理してチェロを買ったはずなのに、労働大学生になって毎日が慌ただしくなるまえに、景色を変えてリフレッシュしたいと思い立って急遽駆け込みホリデーに行ってきました。

本当は大好きなイスキア島に、と思っていたのだけれど、色々あってトスカニーの海側に住む友人宅を経由してエルバ島へも行ってきました。基本的に怠惰な海のそばに滞在して、海で泳いでは、部屋に戻って昼寝をして、テラスでコーヒーやワインを飲みながらぼーっとする、というスタイルが好みなのですが、いろんな場所を見せたいという友人の熱意に押されて、やたらと盛りだくさんな5日間でした。

私的ハイライトは、到着してすぐに連れて行ってもらった、友人宅から車で15分ほどのところにある16世紀の古い風車を再利用したワインバーとそこから望む葡萄畑とオリーブ畑の景色。友人はほとんどお酒を飲まないのですが、私が彼女と同じ家に住んでいたら、確実に毎日のように通うと思います。

もうひとつのハイライトは、ノーベル文学賞作家カルドゥッチにちなんで名付けられた街カスタニェート・カルドゥッチで入ったワインバー。ここで飲んだワインが本当に美味しくて、お店の雰囲気も店員さんもカジュアルでフレンドリーながらもエレガントで、ここもまた毎日通いたくくらいでした。

友人とは10年以上の付き合いで、何度も一緒にホリデーに行きましたが、ふたりっきりでここまで密に過ごしたのは初めて。彼女はここ数年色々大変でなんとなくずっと心配はしていたのですが、彼女がここ何年も思わしくない状況から抜け出せない理由が新たに色々と見えたりもして(とはいえ私がとやかく言うことではないので見守るしかない)私までぐったり。基本的には楽しい時間を一緒にたくさん過ごしたものの、帰宅後しばらく気持ちが揺さぶられてしまいました。

とはいえ、最近とあるご縁で鑑定してもらったマヤ暦によると、彼女は魂のセット。実際に今の私があるのには、彼女との出会いによる部分もとても大きいので、きっと今回の旅もあるべくして経験したことなのでしょう。


読めない8月

私の知るセラピスト界隈ではかつて、8月は閑散期ともいわれていたのですが、どういうわけか毎年、閑散期を覚悟する割にはコンスタントに仕事が入る私の8月。今年は生活費高騰のあおりか冬の間がわりと暇で、困ったなあと思いつつも、まあなんとか9月頭まで逃げ切れればあとは学生ローンの入金が始まるしと、消化試合的に受け身な経営(というほどでもない)をしていたのですが、気温が上がって暖房がまったく入らなくなると共にじわじわと依頼数が増え、ホリデーを挟んで、さらに加速。「直近の空きが1ヶ月以上先なんです」とお断りをしなければならないという自営業始まって以来の快挙(?)でした。

と同時に、いつまでたってもざっくりとしたスケジュールしかくれない大学と連絡を取りつつ、各クライアントとのスケジュール調整、そしてここにきてまさかの猛暑(英国比)と、来週からの労働学生生活スタートに向けての準備なんてまったく手が付かないまま、明日日曜日は友人に誘われて海辺の街に終日遊びにいく予定。

何かひとつはじまると、急に色んなことが起こって、最後には、もうなるようにしかならない!と遊び出してしまういつものパターンなのでした。


そしてまた馬に救われる

今週のロンドンは、なんなら私が滞在した期間のトスカニーより暑い。というか暑くても飛び込める海がないからかなり辛い。

とにかくスケジュール的にも気持ち的にも詰め込んんだホリデーから帰ってきて(しかもその極め付けが、帰りの飛行機が遅れたせいで11時には家につけるはずが、終電が帰路の途中でおわってしまい、バスを乗り継ぎ帰宅したのが午前2時だったという)、休んだツケで詰め込みすぎた仕事をこなし、おまけについついバレエレッスンも合間にねじ込んでしまい、疲労がピークだった金曜日。早朝のヨガ指導のあとそのままボランティアに向かうつもりだったのだけれど、体的に限界を感じて、急遽午後からに変更してもらいました。

朝ごはんを食べて、のんびりしてからチャリティ乗馬スクールへ。厩舎以外ほぼ屋根がない(つまり日陰がない)ので、すでにみんな暑さでよれよれになっています。私は午前中に休んで体力を取り戻していた私は、馬たちに声(とちょっかい)をかけながら、残った厩務作業を精力的にこなしました。

ひと段落したところで、私の最近のお気に入り、2歳馬トミーとしばしいちゃいちゃ。体は大きくても中身はまだまだまだまだ幼くて、いちいち面白いのです。

ベイビートミー

ところがこの日はどうしたことか、馬房の前に立つ私の胸に鼻先をうずめてきました。トミーは耳の付け根を掻いたりほっぺを撫でられるのが好きなので、そうしていたのですが、今日はそれじゃないというかのように一度頭をあげ、今度は鼻先だけでなく、おでこまでぴとーっと私の胸の中にうずめてしまいました。

かわいいなあとその様子に見惚れていると、口をくちゃくちゃとリラックスしている仕草をはじめたので、そのまま首に腕を回してハグ。いつもわちゃわちゃしてるトミーはそのまま結構な時間じーっとしていたのでした。こんな幸せある!?と幸福感に満たされながらも、気温は30度超え。馬の平熱は人間より高いので余計に暑いのです。めっちゃかわいいけどめっちゃ暑い。しばらくしてからハグした腕を解き、まだまだじっとしているトミーのおでこにキスをして、仕事に戻るね!と馬房を離れたのでした。

不思議なことに、この日はどういうわけかハンドリングした馬たちがみんな、何かの拍子に鼻先を胸に埋めてきては口をくちゃくちゃとしていました。暑過ぎてやってらんねーと寄りかかりたかっただけなのかもしれませんが、おかげでわたしのほうはしっかり馬パワーをチャージさせてもらって、揺さぶられたままなかなか落ち着かなかった感じもすうっと消えてなくなりました。

どっちがボランティアしてるんだか。笑
馬のみなさんにはいつも助けてもらいっぱなしです。


ブラックベリーウォッカ

ボランティア先の放牧地の周りにはブラックベリーが群生しているのですが、ボロが堆肥になっているのか、とても味が濃くて美味しいのです。なのにみなさんそんなに興味がないみたいで、熟した実がただ枯れていくのはもったいないと、ブラックベリーウォッカを作ることにしました。

先々週、タッパーにいっぱい詰めて持ち帰り、早速洗ったブラックベリーとココナツシュガーを入れた瓶にウォッカを注ぎ、1日1回上下に振る、というのを繰り返し、本日炭酸水で割って試飲。

リキュールよりうんと甘さ控えめで、かつブラックベリーの風味がしっかり効いていて、適当につくったわりには美味しくできました。ただ、来年はホワイトラムで作ろうかなと思います。

お酒の何が好きって、味が好きな私。酔えるかどうかはどうでもよいので、お酒(っぽい)味がちゃんとすればノンアルでも全然いい。それにひきかえウォッカったら酔うだけで味がしない。最近はお酒を控えめにしているので、どうせ飲むならお酒の味プリーズなのです。ということで来年の自分に向けてのメモ。

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