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あかね噺-まいける兄さんが気になりすぎるので113話展開予想-ネタバレ?

着物ツーブロック劇場

ジャンプの落語漫画『あかね噺』まいける兄さんの真打昇進試験編、熱い展開が続いています。作中で高座のシーンが一度も描かれなかったまいける兄さんの実力はまだ十分に語られていません。
最新話の第112席まででも「軽すぎる」「お前の芸をみたいと思ってないよ」と散々で敗色濃厚の演出のさなか。ですが、今回の最後に「全員…俺が死ねばいいと思ってんのかい?」と、状況と被るような一言で凄みを見せ、一剣師匠が「そもそもこの噺は…」と意味深に言ったところで、以下次号!気になりますね。気になる。
あと12時間くらいで次号配信されるのでとても楽しみです。

113話以降予想

ネットでも多くの人が指摘しているようにまいける兄さんの演目は「たちぎれ線香」放蕩の若旦那の性根を叩きなおすための行為が、悲恋を生むという人情噺。まいける兄さんが、放蕩の若旦那に自分の若いときの姿を投影しているのは明らかなので、ここは軽くて当然、くすぐりを足したとはいえ、ここでウケなくてもいいはずです。この後の若旦那の行動と後悔を、自分の所業と成長と合わせてどう芸として見せるか?がキモ。また、それを見た全生師匠が「自分と同じタイプではない」と認識した時に何が起こるのかも注目ポイント。
全生師匠は本格派でない自分にコンプレックスがあり「いいけど、別にいいけど」と口癖のように言っている一方、まいける兄さんは「アニキに人間にしてもらった」と、軽さだけではない、深みを持つタイプのはず。自分と違うタイプなんだと認識した時、意外と素直に心変わりして認めてしまうのかも?でもここまでヘイト稼いでおいて…心変わりもな…この辺の展開は読めません。
確実に来るとわかっているのは、クライマックスの小糸の三味線を喜福亭鶴花さんが入れるところでしょうね…でないと「ハメモノが盛んな大阪」から呼んだ意味がない。「落語が一人でできるのがいい」と言っていたやんちゃ坊主が、一人ではなく他人の力を借りて演目を作り上げるんですよ。
熱い。これは熱い。もう泣けてきた。
さて、この辺の展開は作者さんがガッツリ脚本を練ってるところと思いますので正座して待って楽しみにしたいと思います。

まいける兄さんは真打になれるのか?

なれるでしょう。つーぶろ兄さんが範を示してくれると信じてます。メタ的にいうと、一門から何年も真打を輩出できず、二つ目筆頭をも真打ち昇進で落とすようだと、その一門は衰退凋落必至です。興行的にも業界内立ち位置的にも。そうなればそれはそれで一生師匠自身が伝統文化としての担い手としての思いが果たせず、これはこれで伝統文化の担い手としては失格でしょう。

おまけ 志ぐま一門の名前

ところで、作中で、落語家は大体師匠の一文字を継いでいるのですが、阿良川志ぐまの弟子は

  • ん太

  • いける

  • こぐ

  • 亨二

  • りこ

  • あかね

となっていて、あかねと亨二がルールから外れることがわかります。
現在の長兄、まいけるが「ま」を継いだにせよ「まいける」なんて洋風な名前を選択したのか理由があると思うので、これもいつか知りたいですね。


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