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日記・2024/07/23(という名のカウボーイビバップ感想)

 とうとう昨日で、カウボーイビバップ全話+劇場版を見終わってしまった。とても良いアニメだった……ああいうハードボイルドな雰囲気、大学以前の自分なら見向きもしなかっただろうな、と思うけど見向いてよかった。本当によかった。

 ……いやマジで本当に面白かった。無国籍風のちょっとSFな世界観が、好みにドンピシャで当てはまったというのもあるけど、それよりも毎度毎度話の完成度が高すぎる。なんなんですかあの完成度。素晴らしすぎる。

 せっかく見終わったことだし、ここに自分が好きだったカウボーイビバップ話数ランキングを書いておこうと思う。(あらすじはdアニメストアから引用しています)(一応ネタバレ注意)

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第10位 第23話ブレイン・スクラッチ
『人間の脳をデータ化してネット上で生きることを教義とする電子移民財団・スクラッチ。その入信者から行方不明者が続出し、教祖のロンデスには多額の賞金がかけられた。それを知ったフェイは、早速単身スクラッチに入信して教団を調べ始めるが、危機を告げる通信を最後に連絡が途絶えてしまった…』

・たまにネット上で見るオッサン、まさかカウボーイビバップで見るとは思ってなかった。serial experiments lainとどことなく似通ったような話をしていて、そこが結構好み。いつか人間は魂だけの存在になれるのだろうか、というSF的妄想が膨らむ(なりたいかは別)。

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第9位 第15話マイ・ファニー・ヴァレンタイン
ある日フェイは、アインの顔がある男に似ていることに気がついた。その男とは、記憶を失い、54年の眠りから目覚めたフェイを守った弁護士のウィットニー。フェイが思いを寄せたウィットニーは、彼女を守ろうとして帰らぬ身となった。ところが、ジェットが捕まえてきたケチな結婚詐欺師は、あのウィットニーで…』

・フェイのメイン回ではこれが一番好き。フェイの過去は終盤で明かされるけど、どうしようもない現実が横たわっていて解決が困難な過去なので、その分、今現在を生きている一人の女性としてフェイを見てくれていたウィットニーがとてもいいキャラに見えるのかもしれない(普通に詐欺師なの笑っちゃうけど)。

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第8位 第16話ブラック・ドッグ・セレナーデ
冥王星へ向かう囚人護送船で、反乱が発生した。首謀者は、警官だった頃のジェットが追い続け、彼の左腕を奪った殺し屋・ウダイ。ISSPの元同僚・ファドから連絡を受けたジェットは、単身ビバップ号を降りる。そして、護送船の行き先が組織の本拠地のエウロパであると看破すると、ファドと共に追跡を開始する』

・めちゃくちゃ渋い話だった……ウダイに復讐する話なのかな?と思っていたら思わぬ方向に展開が転がっていったのがまた悲しい。ガニメデ慕情もそうだけど、ジェットのメイン回ってどことなく物悲しい。それがまた癖になるけど、ジェットにはどうか幸せになってほしいものだなと。あとウダイの強キャラ臭が半端なくて好き。

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第7位 第22話カウボーイ・ファンク
爆弾魔を捕えたスパイクの前に現れた、ライバル賞金稼ぎのアンディ。西部劇から抜け出したような勘違い男は、スパイクを爆弾魔と勘違いし銃口を向け、結果爆弾魔には逃げられ、爆弾は爆発してしまう始末。その後も鉢合わせを繰り返す二人は、爆弾魔そっちのけで戦いだし、街中に混乱を巻き起こしていく』

・たまにあるギャグ回じゃあないか。同じギャグ回でも闇夜のヘヴィ・ロックやマッシュルーム・サンバは個人的にそこまで好きってわけじゃなかったんだけど、この回はアンディのキャラが強すぎて無理矢理好きにさせられてしまった。アンディ、性格は全く違うのに、根底はどことなくスパイクと似通ってて面白い。終盤のタイマンのシーン、やたら作画良くてそういうところも加味して高評価でした。

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第6位 第19話ワイルド・ホーセス
『愛機のオーバーホールのため地球にやってきたスパイクを迎えたのは、昔気質の修理屋で愛機の元の持主のドゥーハンだった。その頃ビバップ号は、衛星軌道上で宇宙海賊を追っていたが、コンピューターウィルスを注入され取り逃がしてしまう。その後スパイクも合流し、海賊との再戦の火蓋が切って落とされたが…』

・『骨董品のようなメカが大活躍する回』って男の子なら皆好きでしょ。痺れるよ、この回は。スペースシャトルが出てくるとは思ってなかった。ドゥーハンの『頑固だけど腕は確かなジジイ』というキャラ付もいぶし銀で良き。

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第5位 第6話悪魔を憐れむ歌
『次なる賞金首・ジラフを追って、ブルース・バーへやってきた二人。ところがジラフは、店で見事なブルース・ハープの演奏を披露した少年・ウェンと、その車椅子の父・ゼブラを追って姿を消し、スパイクが追いついた時には彼らのホテルで撃たれた後だった。「あいつを助けてくれ…」謎の言葉が意味するものは?』

・もう見たのが結構前なので話を忘れかけている所もあるんだけど、最後のスパイクがとにかくカッコよかったのだけ覚えてる。歳をとらないという得体の知れない敵に対して、飄々としながらも立ち向かっていくスパイクの姿がまた良いんだ。こういうハードボイルドさは劇場版の天国の扉にもしっかり出ていると思う。

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第4位 第5話堕天使たちのバラッド
『レッド・ドラゴンの幹部のマオ・イェンライ。スパイクが賞金稼ぎになる前に恩を受けた暗黒街の大物である彼に賞金がかけられた。ジェットの制止にも耳を貸さず、一人火星へ向かうスパイク。だがそれは、スパイクをはめようと仕掛けられた罠だったのだ。仕掛けたのは、因縁の男ビシャス。二人の対決の行方は…』

・刀VS銃!! 刀VS銃ですよ奥さん!! 普通に考えたら銃の方が強そうなのに、圧倒的身体能力で実力を拮抗させているビシャスがカッコいい回だった。ビシャス、本編通しての悪役だけど単発回が多いからかイマイチ印象に残らないところがあるんだけど、それでもこうやって要所要所で魅せてくれるから好きだよ。序盤の神回だと思ってます、5話は。

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第3位 第7話へヴィ・メタル・クイーン
『龍の刺青のあるデッカーという男。それが今回の賞金首だ。それぞれ飲み屋とファミレスに分かれて待ち伏せするスパイクとフェイ。スパイクはそこで、気風がよくヘビメタ好きの女トラッカーVTと出会う。その頃フェイは、ファミレスに姿を現したデッカーを取り逃した上、レッドテイルを破壊されてしまった…』

・VTのキャラがとにかくよかった。強キャラ臭漂わせてるオバサンって、この現代では絶滅危惧種に等しいから、そういった意味で貴重な視聴体験でした。この話の全体を通して流れている音楽も凄くよかった。ヘヴィメタル、結構自分に合うのかもしれない。もう一回見返したいなぁと思う話だった。

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第2位 第20話道化師の鎮魂歌
『ターゲットと共に目撃者をも一掃する完璧な殺人マシン東風。スパイクはある晩、東風の暗殺現場に偶然居合わせてしまった。東風の攻撃はスパイクを圧倒し、なんとかその場はしのいだものの、深手を負わされてしまう。そんな彼に、東風からの挑戦状が届く。深夜のアミューズメントパークで、二人の死闘が始まった…』

・男の子ならみんな大好き、クソ強い敵と戦う回です。話を通して戦いっぱなしなので、ストーリー性はまあまあ薄いんだけども。それでもいきなり超絶進化した神作画で描かれる戦闘シーンは圧巻だった。東風の過去はめちゃくちゃ重かったけど、その重さもまたビバップらしさの一つだと思う。この回は単発で気軽に見返せるので、個人的にはとてもお勧めしたい話だった。一つのアクション映画(どっちかというとスリラー?)っぽくて大変良い。

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第1位 第26話ザ・リアル・フォークブルース(後編)
『長老を皆殺しにして組織のトップに就いたビシャス。その頃スパイクは、ついにジュリアと再会を果たした。「一緒に行くわ、最後まで…」。しかし、そんな彼らに組織の激しい追撃が容赦無く迫る…。ジェットとフェイと別れ、戦いに赴くスパイク。互いに相手を倒せるのは自分だけだと自負する二人の、壮絶な死闘が始まった』

 いや、どうあがいても1位はこれです。これ以外あり得ない。最終話ともなると重みが違う。最後のスパイクの名シーン、ビバップを視聴する前は何故か劇場版のシーンだと思ってたので、まさか本編でお目にかかるとは思ってなくてビビった。そしてそこから流れるEDがこれまた名曲で泣けるんだ。この最終話で、ビバップの芯はやはりハードボイルドなんだなぁと思い知らされた。いや、マジで良い。26話見続けた自分にとって、とんでもないご褒美回でした。マジで良いよ~~~~~~~~。

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 という感じです。書いてる途中で最終話EDのBlueを流し始めたら思わず聴き入ってしまった。とてつもない満足感だ。

 そんなこんなで今日の日記は終わり。ビバップ終了と同時にガングレイヴとサムライチャンプルーも見始めたので、また出来たら感想を書きたい……気もする。

(見出し画像引用:カウボーイビバップ 天国の扉 | バンダイチャンネル|初回おためし無料のアニメ配信サービス (b-ch.com)

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