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終末じゃなくて 週末日記XIII

1月は、心が削がれていくことが多かった。能登半島の地震で、ご家族を亡くされた男性は、笑いながらインタビューに応えていた。1月末は、もう歳を重ねることはない、はちゃめちゃで繊細でやさしい、あのマーメイドの誕生日だった。

鎌倉の市役所は、迷路みたいな作りになっている。とにかく職員さんが上品、名指しであいすみませんが、横浜の中区役所のあの雑多な感じ、下品ではないけど、わりと強めな職員さん多数な感じとは大違い。まぁ人種のるつぼ横浜中区では、あの勢いがないと務まらないのもわかる。鎌倉の職員さんは、向田邦子先生ワールド的な上品さ。雪が降りだしたと思ったら、あっという間に積もった月曜日。

火曜日からは、誰かに呪いをかけられているんじゃないかってくらいに眠くてダルくて絶不調。木曜日にはNulbarichの年内で活動休止のニュースを知り、打ちひしがれて半眼。安心してください呪いのハットトリック、しかも3点目,3点目はオーバーヘッドで魅せたぁぁぁぁぁぁって、松木さんの絶叫レベルで効いてますよと、成果を報告したくなった。

金曜日 くびきから解き放たれたかの如く絶好調。あゝこれはいかんと1年間放置してしまった、本物の馬蹄で魔除けと幸運を呼ぶモチーフを一気に作った。毎年のように旧正月目前にスパークするのは、野生の証なんだと思う。 土曜日 春節year of the dragon 中華街の東西南北には玄武、青龍、白虎、朱雀の門がある。以前は東の神獣、青龍が好きだったけど、今は西の白虎が好き。力なく笑いながらインタビューに応える、ご家族を亡くされた男性の話を聞きながら、かみさまってほんとうはいないんじゃない?とさえ感じた。キミと呼ぶのか彼女は…という属性なのかわからないけど、マーメイドは去年の秋のはじまりに、私とのいくつかの約束を叶えることなく、あっという間に星になった。やっぱりその時、皆で笑ってしまった。

ヒトってあまりにも悲しすぎると、笑うしかないのだと、あらためて感じた日曜日。白虎がすきな理由?簡単なことだよ、唯一現実世界で存在している獣だから。

5.feb〜11.feb





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