早朝に起きて、虫の声や秋特有の空気感、そして夜が明けていくさまを、ぼんやりと見上げています。先週まで海辺で寝転んでいたことが、遠くて近い日々に感じるのです。
ちょうど10年前の今頃は、腹膜炎を起こしかけていて、一か八かの手術後入院していた。退院するときに担当医から聞いた、麻酔がきいている時ずっと、仕事の手順とかアセスメントの説明をしていましたよ。という話を思い出した。その頃、今のような宮殿に暮らし、いろんな素敵世界がやって来てくれて、アセスメントの書き方など、すっかり忘れてしまう生活をするとは思ってもみなかった。だからほんとうに、この太陽系第三の惑星では、全てが未知で、何が起こるかわからない。ブロックされたら、する派ですか?と訊かれた、しないと返したら何故と、その理由を問われた。
「理由はあまりないけど、球体な感じが好きだから」
「それは、よく言われるグレーってこと?」
「グレーともまったく違う。球体なの球体」
「は?意味わからない」
夜明けの東の空には、新月に向かう逆向きの三日月が白く輝いている。水平線が広くてまっすぐなのは、その向こう側が球体だからだと思うから。
すき この世界観は球体。
よか とくに最後のhookとよっちゃんの声
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?