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誰かの幸せに貢献できるシステムを、エンジニアとして支えていく。ベター・プレイスがテック領域に力を入れる理由【CTO 原田】

「ビジネスを通じて、子育て世代と子どもたちが希望を持てる社会をつくる。」という企業理念のもと、現在および将来にわたり、人々が「お金の心配なく」「自分らしく働ける」社会を目指す株式会社ベター・プレイス。医療、保育や介護など、人々の生命と社会生活を支える人たちの資産形成や福利厚生を支援するための「はぐくみ基金」の設立のほか、DXにより企業年金を刷新し、初心者の方でも手軽に老後の資産形成ができるような取り組みを行っています。
 
今回は弊社CTO原田 裕介に、技術開発を統括する立場から、「はぐくみ基金」を支えるIT・デジタル化について語ってもらいました。サービスを支えるのは、人と技術。凄まじいスピードで進化する時代に、常にアップデートし、使用する人の「利便性」を追求し続ける原田の言葉をお届けします。
 

学生ベンチャーの経験と拡大成長期にある企業での経験がベースに

—最初にベター・プレイス入社前のキャリアについて教えてください。
 
私は大学の情報系学部で学び、在学中から先輩が起業した会社でエンジニアとしてアルバイトをしていました。1年ほど経った頃、先輩の引退に伴って会社を引き継ぎました。いわゆる学生ベンチャーで、引き継いだ時は赤字だった会社を何とか黒字にはしたのですが、いろいろ難しい面もあり解散をしました。
 
当時、ピッチコンテスト(投資家等に技術や開発サービスをプレゼンする場)によく参加しており、そこで知り合った仲間と「一緒に会社を立ち上げよう」と、主にWebサービスアプリの開発を行う学生ベンチャーを立ち上げました。
 
まだ学生でしたし、みんなでオフィスに寝泊まりしてカップラーメンを分け合って仕事をする。楽しかったのですが、やはり利益という面では難しかった。ビジネスとしては成り立たない面もあり、最終的にこちらも解散をしました。


 
—若い頃から起業にこだわっていらっしゃったのでしょうか?
 
高校生の頃、自分でコードを書いて、アフィリエイト支援サービスやブログサービスのようなものを作り、お小遣い稼ぎをしていました。月に10数万円の収入になり、「コードを書いて、サービスを開発してお金がもらえる。ビジネスって面白いな。」と実感したのがスタートです。
 
学生ベンチャー時代にはお金がなくて、メディアの会社でエンジニアのアルバイトをしていたのですが、そこからお声がかかって最終的には正社員として働きはじめました。
 
当時、メディアの基幹システム開発や各メディアのグロース、スマホ版立ち上げを担当しました。入社当時は100人規模でしたが、IPO(新規公開株・上場すること)をして200人くらいにまでなった。まさに企業の拡大・成長を経験できました。
 
—原田さんはもう1社、IPOを経験していらっしゃいますね。
 
次に転職したのが、ビッグデータ解析、AI開発を行っている会社でして、入社時は20名ほどの小規模な会社でした。そちらもIPOをし、70名くらいまであっという間に成長しました。 

—IPOをする企業をあえて選んで転職していたのでしょうか?
 
そうですね、やるからには前向きに未来のある仕事をしたいので、入社前には財務状況や市場的にどれくらい成長見込みがあるのか、詳細に分析しています。さらに、成長期にある企業は枠組みがまだできあがっていないので、さまざまなことにチャレンジできます。拡大の時期はだいたい手も足りないので、自分の能力を最大限発揮しないとならない。キャパシティを越えて力を出せる環境が面白いという理由もありました。
 

エンジニアとして、誰かの幸せに貢献しながらビジネスとしても成功したい

—そんな原田さんは、なぜベター・プレイスへの入社を決めたのでしょうか? 

現在の転職市場ではエンジニアは圧倒的に足りていない、ですから私も多くの会社からスカウトを受けていて、カジュアル面談で話した企業だけでも40社ほどになります。 その中でベター・プレイスの話がいちばん心に響きました。 
特に「はぐくみ基金」の仕組みですね。加入者は税制優遇を活用し積立をして資産形成ができる、一方で法人もコスト削減や法定福利費軽減ができ、従業員の方に価値を提供し長く働いてもらえる、さらにベター・プレイスも売上を得る。社会貢献をしながらビジネスとしても成り立っているところが、これまでとは違う意味で非常に強く惹かれました。 もうひとつ、企業の理念ですね。私はビジョンである「やさしい人がやさしいままでいられる世界を作る」に共感し、「なんかすごくいいな」と素直に思いました。 

—お話を伺っていると、ちょっとこれまでの転職とは違う印象があります。

 成長期にある企業という点では、これまでと共通しています。 しかしエンジニア視点で見ると、大きく違います。これまではエンジニアとして作ったものがそのまま商品になった。しかしベター・プレイスでは、商品はあくまでも「はぐくみ基金」導入/継続支援サービスであり、私の役割は「はぐくみ基金」をより使いやすくするための技術によるサポートです。
 エンジニアとしては珍しいかもしれませんが、私はコードを書くのが大好きとかアプリ開発にやりがいを感じるのとは少し違う感覚を持っています。 自分が作ったサービスを使ってもらう、使っていただいて、その方が幸せになれて、なおかつきちんと成果として利益が得られる。誰かの幸せに貢献しながら、ビジネスとしても成功することに価値を感じます。その点から、ベター・プレイスはまさに自分が思い描いていた「働いてみたい」会社でした。 

—実際に入社してみて、いかがですか? 

私の勝手なイメージですが拡大成長期のベンチャーは、もっと「押し出しの強い人ばかり」だと思っていました(笑)
 ベター・プレイスは非常に協調性が高く、みんなで手を取り合い頑張ろう、という雰囲気があります。ビジョンを共有するだけでなく、みんなが会社の理念や思いに共感を持ってお客様のことを本気で考えているところが、とてもいいな、と思っています。 

「はぐくみ基金」をよりわかりやすく、直感的に理解できるシステム作りを

—では、今、原田さんがベター・プレイスで担当している業務について教えていただけますか?
 
大きな役割としては、CTOとしてエンジニアの組織作りを担っています。
 
当社は、誰でも簡単に「はぐくみ基金」の積み立てができるよう、積立額をPC・スマホで簡単にシミュレーションでき、掛け金の申請や変更手続き、申請ができる資産形成支援システム「はぐONE」を提供しています。
 
これまでは開発作業を外注していたのですが、1年ほど前から内製化に着手しており、組織や作業がスムーズに回るように整えているところです。内製化することによって、スピード感もでますし、やはり「こういうのを作りたい」と決めたとして、それを作る人が外部となるとどうしても出てきてしまう「ズレ」を解消できる。
 
たとえば弊社のカスタマーサクセスにヒアリングをしながら、直に声を反映した改善を行っていけます。内製化することで、真の顧客視点によるモノづくりが可能になると思っています。
 
—「はぐONE」の革新性についてもお聞かせください。
 
「はぐくみ基金」は素晴らしい仕組みですが、それを導入する法人にとって「人的負担」が大きいというネックがありました。「はぐONE」は、はぐくみ基金導入法人の管理担当者にも焦点をあて、そこの労力を極力減らすツールという点が革新的だと思います。
 
法人で管理する担当者の事務処理などの負担が減るように日々、エンジニアグループだけでなく、社内全体とつながりながら、さらに使いやすく、便利になるようにアップデートしているところです。
 
—開発で工夫している点はありますか?
 
工夫とは違いますが、「はぐONE」は個人情報とお客様のお金の情報をお預かりする非常に重要なシステムですから、まず高い品質を保つことに留意しています。間違いがあってはいけないので、そこはエンジニア全員が常に意識しています。
 
UIやUXについては、お客様の声を取り入れて、より使いやすく便利になるよう心がけています。ただ、UIやUXには正解がないので、常に改善していく必要があります。そのためにも、これまで以上に多くのお客様の声を拾い上げられるような仕組みを作る必要性は感じています。
 
「はぐONE」を使ってくださる方の多くは、ITにそれほど詳しくなく、さらに金融に関しても多くの知識があるわけではありません。わかりやすいツールであると同時に、金融という面に関しても「はぐくみ基金」のメリットなどが伝わる、直感的に理解できるようなシステム作りを重視していますね。
 
エンジニアの力、システムの力で、ツールを使うハードルを下げていくこと。
使いやすさはユーザーの満足度を上げるもっとも大きな要素でもあるので、そこはエンジニアとして技術を十分に活用しないとなりません。
 
ベター・プレイスは技術を商材としている会社ではないものの、技術の上に成り立つサービスを展開する会社です。「はぐくみ基金」のシステムにおける課題を技術で解決していくのが、私たちエンジニアの仕事です。
 
そしてCTOとしては、技術を高め、技術を活用できる体制づくりを今後はさらに進めていきたいと思っています。

エンジニアとして技術の力で社会を支えていきたい


—今後の展望についてはいかがでしょうか。
 
まず、「はぐONE」をより良いシステムに改善し、「はぐくみ基金」を導入される法人さま、加入者の方が「入ってよかった、いい制度だ」と思ってもらえるように力を注いでいきます。さらにその先には、「はぐくみ基金」だけでなく、保育園・病院・社会福祉施設といったところで働く方々に、価値あるサービスをご提供したいと考えています。
 
エンジニアとしては、やはり技術が力ですから、技術によって、少しでもエッセンシャルワーカーの皆さまの支えになれるようにと願っています。
 
—具体的にこんな計画があるというのはございますか?
 
そうですね、たとえば「はぐONE」システムの下地を利用して、マイクロファイナンスの領域をカバーしたいというのはあります。
 
困窮というほどではないが、急に冠婚葬祭などがあって、ちょっとどうしてもお金が足りないということはある。そうなると、銀行融資というわけにもいかず、結局、キャッシングのような高金利の借金を背負うことにもなりかねません。
 
低金利で簡単にお金を借りることができ、「はぐくみ基金」の積立があるから「返せない」リスクもない、安心して利用できる、そうした付加価値のあるサービスの展開とそのためのシステム構築はこれからの課題でもありますね。私がなぜベター・プレイスに入社したのかいうと、やはり、「はぐくみ基金」のような誰かの役に立つ、誰かの幸せに貢献できるサービスをエンジニアとして支えるところに、大きな意義を感じたからです。
 
—最後に、原田さんは「やさしい人がやさしいままでいられる世界」を作りたい、そのビジョンに惹かれたとおっしゃっていました。それについて、原田さんの気持ちや背景についてお話を伺いたいと思います。
 
私自身、会社をいくつか起こし畳んできた経験があります。よいものを作ってもビジネスにはならないことを実感してきました。一方で、学生時代からボランティア活動もしてきましたが、社会貢献とビジネスが両立できない点を歯がゆく思っていました。
 
ベター・プレイスは社会のために価値ある理念を掲げ、かつ、そこにつながる事業を行っています。社会貢献と経済が両立している。未来がきちんと見える事業をしているベター・プレイスの一員になれたことで、日々、自分も得るものが多いと感じています。これからも少しでも多くの人たちの役に立てるサービスを、技術の面で支えていけるようまい進していきます。


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