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夢って必要? その3 〜輝く子どもにするための働きかけ方〜

 こんにちは! 子どもが輝くお手伝いをする、共育コンサルタントの金澤です。

 夢ってなきゃいけないの?と子どもに聞かれたら、なんと答えますか?

 「夢ってなきゃいけないの?その1 〜子どもにこう聞かれたら〜」

 夢は、はっきり描ける人と、積み重ねが得意なので描きにくい人がいる、という話もしました。

 「夢ってなきゃいけないの?その2 〜夢にまつわる人の二つのタイプ〜」

 夢があってもなくても、一生懸命頑張れる子とそうでない子っていますよね。(大人でもそうか・・・)

 そんな子たちに、どういう働きかけをすれば、頑張ってくれるようになるか、という難しいテーマについて解説をしていきます!

 この図の下の段の子どもを、上の段に引き上げる方法です!

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夢がある×行動しない、には「具体化」を

 夢はあるけど行動しない。1000名以上の小・中学生を見てきて、こういう子どもは意外と多い印象です。大人から見ると、「夢があるなら頑張ればいいじゃん!」と思うところですが、そう働きかけたとしても、まず頑張る子どもなんていません。

 例えば、薬剤師になりたいから医学系の大学を目指している、という子どもがいたとしましょう。でも、この努力量ややり方ではちょっと届かなさそう。こういう時、やり方を指導したり、もっと努力しようとはっぱをかけることもできますが、それよりも、根本的な「薬剤師になりたい」に働きかけてみてはどうでしょうか。

 働きかけ方としてはこんな感じです。

 「薬剤師になるって、きっかけはどういうことなの?」

 「薬剤師になったら、具体的にどんなことを実現したいの?」

 「薬剤師になることで、どんな人にどういう風に貢献したいの?」

 そして究極の質問は、

 「薬剤師になる一番の目的はなんだろう?」

 これを突き詰めていくと、薬剤師にどんどんなりたくなっていったり、あるいは全然「薬剤師」という職業が重要じゃなかった、むしろ管理栄養士の方が良かったとか、ジムのトレーナーが良いとか、違うところに目が向く可能性もあります。

 そうなんです、自分でも「薬剤師」という夢のことはよくわかっていないんです。だから目の前のやるべきことにモチベーションが湧かないのも納得ですよね。逆に夢が具体的になればなるほど、自分の中で納得感が出てきて、目の前の辛いことにも生き生きと取り組めるようになります。

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夢がない×行動しない、の場合は「過去の棚卸し」

 そしてそれ以上に多いパターンが、「今はまだやりたいことが特にない」という状況の子どもです。夢は何?って尋ねて、「今はない」って言われるとそのあとの展開に困りますよね。。。なんかあるだろ〜、と思って突っ込んでみても、ないものはない。時間だけが無駄に過ぎていきます。

 こういうときは、こんな働きかけが効果的です。

 「じゃあさ、今までの人生で、熱中したことってある?」

 「時間ができたらついやっちゃうことってどんなこと?」

 「気がついたらこんなに時間が過ぎてた!って経験はない?」

 こうやって、過去の経験にクローズアップします。すごく子どもの頃まで遡れば、何かしら夢中になってやったことがあるはずです(むしろこれは親の方がよくわかっているかもしれません)。これは「ない」ってことはないでしょうから、強いて言えばこれ、ということを思い出すまでしつこく待ちます(笑)。

 ポイントは、こういうものを一つではなく複数探してほしいのです。複数見つかったら、その共通点は何か、ということを探ってみてほしいのです。

 私の場合、夢中になったものはゲームとスポーツ観戦です。ゲームといってもアクションではなく、じっくり取り組むシミュレーションゲーム。スポーツは高度に戦略的なアメフトとかサイクルロードレースとかが好きなんですね。そうすると、頭を使って、よく考えて予想を立てることが好き、という自分の特性が見えてきます。

 この特性に沿うように、勉強の仕方・学校選び・仕事の創造をしていくと、常に楽しく生き生きと過ごしていける、というわけです。


 こういう発想・働きかけ方は、講師として生徒を見ていても、自分の子どもと話すときでも、どちらでも活用できます!ぜひ使ってみて、子どもの生き生きした姿を引き出してみてください!


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