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内容紹介
『リフォームストーリー』連作シリーズ・第二弾。
「リフォームストーリー」は、リフォーム(建築)+恋愛の要素を織り込んだロマンス小説です。
ある日、リフォーム・増改築に特化した石田工務店に若い女性から問い合わせの電話が入った。問い合わせの内容は、店舗リフオームの見積り依頼だった。
電話を取り次いだ石田達也はリフォーム工事の現地調査のため、上原小夜子の店舗に赴くことになった。
石田達也と上原小夜子の関係が錯綜する、ロマンスストーリー。
小説の一節を抜粋
その夜、達也は奇妙な夢を見た。
真っ白なベッドシーツの中で瞼を閉じていた達也は、ひんやりした指先の感触がしたので目を覚ました。
弄るように伸びて来る手先が、やさしく頬にふれていった。目の前にいるのは小夜子だった。小夜子は、虚ろな目で見つめている。濃い茶色の目は、まるでガラス玉のように冷たい感じだった。冷めたような視線に驚いた達也は、反射的に上半身を起こそうとしたが、金縛りにあったように身体が動かなかった。頭を動かそうとしても、わずかしか動くことはできない。
ここはどこなんだろう、と思いながら、小夜子の視線を避けるようにして白い天井に目をやった。目を動かすと、小花のオブジェを思わせるペンダントライトがぶら下がっているのが見える。小花のオブジェは、明るさをたたえた生成り色の灯りを煌々と照らしていた。
ぼんやりした思考の中でも、達也は知らない部屋にいることだけは理解できた。でも、なぜ小夜子がここにいるのか理解できなかった。
長い黒髪が突然目の前を覆ったかと思うと、やわらかくて湿った感触が唇をふさいだ。小夜子は達也の右手をゆっくりと握りしめていった。そして小夜子の唇の感触が、胸のあたりにも芽生えた。唇から生暖かでやわらかい舌先が愛撫するように動き回り、胸もとの素肌を濡らしていくと、達也は軽い吐息をもらした。
舌先は這いずるような動きで、達也の胸もとからみぞ落ちへと下がってゆく。ゾクゾクとした感覚を覚えた達也は、思わず身震いを起こしそうになった。混沌とした意識のまま快楽に身を任せていた達也は、眠りに入るように目を閉じた。やがて意識が遠ざかっていくような感覚に襲われ、それは、夢の跡のような記憶になった。
幸田 玲・著作一覧
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