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3人だからこそ追求したこだわりと効率性 〜Camado Breweryが人気のクラフトビールを作り続けるために実現した業務効率化とは〜

 2021年、醸造しているクラフトビールメーカーが初めて500社を超えた一方、呉ビール、アオイビール、大和葡萄酒の老舗3社の廃業もあった。先行き不透明の中、クラフトビール メーカー各社は生き残りをかけて、コロナ禍の環境への適用を求められている。
 ここではコロナ禍に創業し、着実に売上を伸ばす岐阜県・Camado BreweryがBest Beer Japan業務用ECサイト(飲食店・酒販店向けの販売システム)を導入し業務効率化を進めたことで人気のビールを作り続けられるようになった、その背景に迫る。

ービールで地元を良くしたい。Camado Breweryを運営するのはたった3人

 Camado Brewery(カマドブリュワリー)は2020年4月23日、岐阜県の東部・釜戸(カマド)町で、地ビールの日に設立。同年11月12日に醸造開始した。それからわずか9か月。毎月約3KLがすぐに完売する人気ブルワリーに成長し、注目を集めている。
 メンバーは3人。東 恵理子氏(34)は、カマドブリュワリー がある岐阜県瑞浪市の釜戸町出身。テレビ局報道記者、途上国バングラデシュでの青年海外協力隊ラジオ隊員、広告代理店で地方創生プロデューサー業務を経験し、メディアや全国各地のまちづくり業務経験を積んだ。創業のきっかけは、(地元・多治見市でまちづくり会社勤務)岡部 青洋氏(39)と飲み会の席で知り合ったこと。二人は共通の舞台である岐阜県東濃地方を拠点に仕事がしたい、という思いを共にし、クラフトビール に目をつけたのが創業のきっかけ。東濃地方には特有の地域資源や、美濃焼の器といった魅力があるので、地元出身の醸造家が揃えば始められる・・と、白羽の矢が立ったのが丹羽 智氏(65)だった。丹羽氏は知る人ぞ知るレジェンドブリュワー。ビール醸造のキャリアは20年以上で、岩手、山梨、静岡…と全国各地でクラフトビールを盛り上げてきた。2人が「岐阜県、醸造家」と検索した所、「丹羽智」にヒットしたのが運命の始まりだった。「丹羽氏が東濃に戻り、クラフトビールをつくってくれないだろうか」、二人は丹羽氏に地元でいつか醸造所を作りたいと話を持ちかけた。すると、丹羽氏も「最後は地元でクラフトビールを作りたいと思っていた」と胸の内を明かした。世代も職歴もばらばらな3人が「ビールで地元を良くしたい」という思いで集結し、“釜戸”を冠したCamado Breweryがスタートしたのは、その2年後だった。


ーこだわるところに、こだわりたい。3人なりの選択と集中

 腕利きの職人を携え、クラフトビールの味と質にこだわるCamado Brewery。特徴的なのは液種の多さだ。IPA、サワー、ラガー…。アメリカンスタイルもイングリッシュもペルジャンも手がけ、現在24種類の商品を販売している。定番ビールをずっと販売し続ける方が、開発にかかるコストやロスも少なくて済むかもしれない中、今までにない新しい味を求め、日々新商品開発に取り組んでいる。
 土地が違えば、水も違うと話す醸造長丹羽氏にとっても、釜戸町でのビール作りは簡単ではない中、新たな酵母を生かして初のサワーを販売したり、豪雨で倒れた地元の御神木を使用したペールエールを醸造したりと挑戦を続ける。東氏も「ホップだけをどん!と入れれば、それなりのビールは出来上がるが、人も飽きてしまうし、技術も伸びない。地元の素材に挑戦し、65歳を迎える今でも新しいビアスタイルを模索し続ける丹羽氏を尊敬している」と話している。
 ビールの「顔」とも言えるネーミングやラベルにも妥協がなく、メンバー3人で時間の限り考える、というこだわりを貫く。例えば、定番商品のYatto Came Ale(やっとかめエール)は、釜戸町のある岐阜県東濃地方で話される方言から取った。やっとかめは、「久しぶり」という意味。コロナ渦でなかなか友人や親しい人と会えない中、再会を祝して乾杯してほしいとの思いが込められているという。
 今年出した梅セゾンも言葉を巧みに使い「U&ME SAISON」として販売(うめと、YOU&MEにかけている)。「ビールの名前は3人で捻り出します。他と一緒は嫌ですし、似ていると差別化できない。Camadoの作り出すビールの面白さをきちんと名前でも表現できるよう、どんなに忙しくても名前を決める作業はおざなりにしない。」と話していた。

名称未設定のデザイン (11)

忙しい合間を縫ってCAMAZINE(カマドマガジン)も発行している


ー限られた資源を最大限活かすため、業務用ECサイトの導入を決める

 商品の品質やこだわりを追求しながらも、飲食店や酒販店向けに作ったビールをどう売るか。新商品の案内メールを送って受注を取る方法をまず地元向けに実施してみたが、売り切れへのお詫び対応に予想以上に時間を取られると分かった。全国向けに同じ方法で販売するのは無理がある、と考え他の方法を探し、醸造前の段階でBest Beer Japanの業務用ECサイト(飲食店・酒販店向けの販売システム)の利用を決めた。

作業風景

 「クラフトビールに特化している販売システムは他になかったので、迷わなかった」という東氏。値段もリーズナブルだし、使い方がシンプル。また何かあったときにBest Beer Japanへは意見や疑問点を伝えやすい印象を持った、とも話す。変化の早いクラフトビール市場では、市場に合わせた対応力がシステム供給側にあるかも重要な指標。Best Beer Japanは、機能についての意見や改善の要望など、積極的に伝えてほしいと話していたことも、強く印象に残っていた。

システムに頼るところは頼る。Camadoの売上を陰で支える「業務用ECサイト」の存在。

 次から次へとリリースされる価格も液種も多様な商品に対し、12月からECサイトを導入して以降、ロスや発注ミスなく販売を続けられているという東氏。「導入のメリットとして、まず言えるのは業務効率化が進められたこと」と話す。
 在庫数0になれば品切れ中と表示されるため、売り違いのミスも0。受注から発送までのステータス管理によって対応漏れも防げる。出荷メールが1クリックで送信可能な簡便さや、売上日報が毎日自動で集計される手間の軽減も評価されている点だ。ECサイトの導入によって営業時間外の受注も可能になる。東氏は、すぐに完売しない定番ビールを作り始めたことで、深夜や早朝に1割ほど発注があることにも気付けた、という。
 クラフトビールに特化している機能として、お客様の居住地域と購入内容に合わせて自動で送料が算出・表示される機能とミックスパック(混載)機能がある。送料計算の際、ただ足し算するだけではなく、10Lを2本購入の場合は2本結束用の割安送料が算出されるなど、醸造所の運営実態に合わせている。ミックスパックは指定した本数の中でビールの味をお客様が自由に選べる機能である。「同じ味のビールが瓶や缶で12本、24本と売れる時代ではないため、在庫と連動させながら、複数の味をミックスして、12、24本入のセット販売するミックスパック(混載)機能は業界の時流にあっていると感じます。創業年数の浅い醸造所は事務作業に対応できる時間も人数も限られているので、頼るところはシステムに頼る、が私たちくらいの『自分たちでなんでもやる』小規模の醸造所の運営スタイルに合っていると思います。」

カマド飲み比べセット

貴社も業務用ECサイト導入で生まれた時間を効率的に使いませんか?

 Camado Breweryで導入された業務用ECサイトはBest Beer Japanによって制作されました。
 Best Beer Japanではクラフトビール 醸造所専用の業務用ECサイトの制作・運用サポートを行なっています。業務用受注サイトを使えば、受注から請求までの業務の自動化と、売り上げアップを同時に実現します。現在、無料でECサイトをご利用できる体験キャンペーンを実施しています。キャンペーン期間中にご契約の醸造所様には特別割引もございますので、下記からお気軽にお問い合わせください

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