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つげ義春を今さら読んでいる。〜摘読日記_65

ほんと今さらだと思うのですが、つげ義春を初めてまともに読んでみました。


「日の戯れ」/(新潮文庫・「無能の人・日の戯れ」より)


競輪所の券売所で働く妻が、客の顔が見えない窓口で夫が手を伸ばしてきたら、「にぎってあげる」と約束して、実際ににぎり合った日、妻が退勤後駆け足で帰ってきて、「ドキドキしちゃった。すっごく幸せな気持ちになれた。」と言う。


大袈裟かもしれないけど、近年、あらゆる作品の中で、これほどじんわり「これが幸せ」と感じさせられたシーンはなかったかも。。



つげ義春さんって、イメージと違った。

女性によっては、モテるタイプなのかも。


この文庫は、後書きを吉本隆明が書いていた。


後世に残るのは、吉本隆明よりつげ義春なのじゃないかな、などと思った。

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