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山本一力「銀しゃり」読み終え、積読ゼロ〜摘読日記_68

こちらを読み終わり。

文庫版・2020年発行


読み始めてから一ヶ月近くかかってしまいました。

時間がかかったのは、決してつまらなかったわけではなく、手元に積読本がなくなり、読み終わるのが惜しい気持ちもありました。

内容は文句なく、他の山本一力本にも手を伸ばしたくなりました。

この「銀しゃり」はタイトルから分かる通り、寿司職人が主人公。

商売の中身〜調理の段取り、仕入れの工夫や付加価値の付け方、値づけなどまで、丁寧な描写に引き込まれます。

これら真実味あふれる描写があるからこそ、主人公の実直さが伝わってきます。

〇〇は実直な性格である。

と書いてしまうのではなく、仕事へのこだわり、気の配り方の描写により実直な性格が伝わってきて、自然に感情移入できるのだと思います。


舞台は深川あたり中心で、あのあたりを散策するのも好きです。

息子を散策に付き合わせたことも(笑)確かこのパーマンも江東区の古本屋で買った。


そういえば、山本一力本を読もうと思ったきっかけが、雑誌「散歩の達人」のバックナンバーでした。


次は、江戸時代のレンタル屋ー損料屋が主人公の「損料屋喜八郎始末控え」を読もうかなと思ってます。

また深川散歩も行きたいな。

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