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家出と素うどんの思い出。

旅打ち記事。


こちらの、南洋朧月様の「旅打ち記事」を拝見しました。

金沢競馬、いつか行ってみたいです。
北陸は寿司も最高ですよね。。


少し前に、ういんく しながら、ウマと人生探求中様も、「金沢競馬旅打ちの記事」を書かれており、拝見しました。

ああ、うらやましい。。

ちなみに、どちらの記事でも、場内の焼きそばのボリュームの凄さに言及されているあたりに、競馬オヤジの胃袋の限界を感じました。(笑)


金沢は旅行と家出(!)で、行ったことはあるのです。ただ、競馬場は未踏で。


それで、金沢への家出・・の話を書こうと思ったのですが、今日は時間が足りないので別の短めの家出の話を書きたいと思います。


兄に連れられ、家出。


子供の頃の話です。

私は6才で、兄が8才。

時期はというと夏休みで、実はまったく土地勘のない町での家出の話です。

なぜ土地勘がないかというと、父親が単身赴任で滞在していた札幌に、夏休みを利用して家族で1ヶ月ほど滞在していたのでした。


家出の理由ですが、私がおぼろげながら覚えているのは、母と兄が衝突して、おこった兄が母が目を離している隙に私を連れ出して家を出たのでした。

なので、道連れ家出?のような形で兄について家を出たのでした。


そこから、あまりドラマチックな展開はないのですが、数時間はてくてくと歩いていたと思います。

兄は地図が好きだったので、ひょっとしてあの辺りの地図を頭に入れていたのか、あとは方向感覚もありましたので、私はただついていくだけでした。

家出中の覚えている会話は、兄がなぜか持ってきたミニカーか何かのおもちゃを手に取って、「これが、僕たちのたったひとつの財産だね。」みたいなことを言っていました。

私は、子供ながらに「何言ってんだ。」と思ったのでしょう、なのでいまだに覚えているのだと思います。

今ぼんやり思い出したのは、雨がぽつぽつと降ってきたのかもしれません。

それで、「もう帰ろうか。」となったのかと思います。


そして、素うどん。


マンションの部屋に帰ると、母親は「ああ、よかった。」と言ったかどうかは正直覚えていないのですが、それなりにうろたえていたのでしょう、ほっとした様子でした。

そして、てっきり怒られるかと思っていたのですが、気持ち悪いぐらい優しくて、そして作ってくれたのが、「素うどん」でした。

記事のトップ画像に使わせて頂いたうどんには大葉とかいわれがのっていますが、わたしたちに出されたのはまっさらな「素うどん」でした。

とても物足りなかったので、よ〜く覚えています。


今なら、色々理由はあったのだろうと、理解できます。

まだ夕方だったので、そのあと夕飯があるから、あまりお腹がいっぱいにならないように、「素うどん」。

短期滞在で食材をそんなに買い揃えていないので、「素うどん」。

もっと美味しいものが食べたい、と思った私。。


今思い出すと、不慣れな土地で子供ふたり家出、なかなか勇敢な行動だったような気もしつつ、危ない目に遭う前にちゃんと帰るあたり、打算的とも思います。

そして数十年後、私は今度は息子を道連れに家出をすることになります。

その話はまた改めて・・。

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