素人

新しいことをはじめるのは、とてもいいことだ。いつもとは違う日に心弾むし、今までにない発見や出会いがあるからだ。過度なストレスにならない程度の新しい試みを日常生活に取り入れることは、心理学的にもいいとされている。だけど、そんな心踊ることをやってみるとき、私たちはいつも素人だ。

「素人」という言葉にはあまりいいイメージがない。しかし、素人だからこそのいい部分はたくさんある。素人だからこそ、これまでのしきたりに縛られない観点を持つこともできるだろうし、先入観がないからこそ新しいチャレンジをすることもできる。たしかに、玄人に比べれば、不恰好だったり、時間がかかってしまうこともあるだろう。だけど、やってみなければ何も変わらない。新しいことがはじまるときの、ワクワクもドキドキも感じられない。

ふと気がつくと、自分の周りには玄人として振る舞えることがたくさんあって、それに囲まれていることを心地いいと感じている自分がいる。そんな自分は、素人として新しいことをはじめるのを、少し億劫に感じていたりする。しかしながら、それは恒常性維持機能がもたらす現状維持であり、長い目で見ると、衰退を意味しているらしい。

だから、今すぐ玄人の服を脱ぎ捨て、素人になろう。小さなワクワクやドキドキを毎日集めるようにしよう。素人になることの大切さを胸に、日々成長を続けていこう。

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