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RICCI EVERYDAY LOVE

最近、毎日持ち歩いているRICCI EVERYDAYのトートバッグ。

ダークな秋冬の装いのポイントになる、鮮やかな色。

タンブラーとか、お弁当箱とか、メイクポーチとか、マンガとか、ガシガシ入れてもへっちゃらなラフさも大好き。

実用的な面もさることながら、さらに好きになる理由が、ウガンダの女性達の就労に一役買っているということ。

RICCI EVERYDAYに一目惚れの理由

RICCI EVERYDAYは、アフリカのウガンダに工房をもち、現地のシングルマザーたちが作った布製品を販売しているブランドです。

ただでさえ失業率が高いウガンダでは、教育を受けていない女性が職を得るのは難しく、その日暮らしをするので精一杯なのだそう。

そんなウガンダで、RICCI EVERYDAYのファウンダーである仲本千津さんはシングルマザーや元少年兵を雇用して、クオリティの高い布バッグや洋服を作って日本で販売することで、就労機会を作りだしています。

もともとアフリカの布が大好きなうえに、このコンセプトに激しく心揺さぶられ、仲本さんの講演会を聞きに行ってしまいました。

そこで印象に残ったことをいくつか書いていきます。

働くことによる女性たちの自己肯定感の向上

仲本さんが主に雇用しているのは、ウガンダのシングルマザー。

ウガンダの教育制度は破綻していて、満足な教育を受けていない方が多く、そのうえ子どもを抱える女性はろくな仕事につけないのが現状。

RICCI EVERYDAYで働いている女性たちも、子どもを学校に行かせることもできず自分を責めたり、自分には能力がないと思い込んでいたりと、自己肯定感が著しく低い状態でした。

でも仲本さんの元で働き始めて定期的な収入を得るようになり、彼女たちの自己肯定感が向上したのだそうです。

収入を得ることはもちろん、仕事を通して能力を発揮していくなかで「誰かに必要とされている」「自分たちは誰かの役に立っている」という実感をもつことが、前向きに生きていくためにはすごく大事なんだなと感じたエピソード。

仲本さんご自身もスタッフが心地よく働けることを一番大切にしているそうで、「安心して働ける場を作ることは良いモノを生み出すことにつながる」とおっしゃっていました。

ファッション業界の負の側面を変える

ファッション産業は環境負荷が二番目に高い産業なのだそうです。

例えば、革を使用するために動物を殺す、革をなめす過程で有害物質を出す、劣悪な労働条件・労働環境の中で働かせる、年間15億着の洋服が廃棄される…などなど。

RICCI EVERYDAYの仕事をする中でこうした問題を知り、ファッション産業の負の側面を変えるゲームチェンジャーになりたいと思ったという仲本さん。

それからは、労働条件や労働環境はもちろんのこと、素材の調達や製造過程も環境負荷が低くなるよう改善を重ねているのだそうです。

ゲームチェンジャー、なって欲しい!!

MASHING UPの記事でも書いたけど、大量に作っては廃棄して…というスタイルではファッション産業に未来はないと思う。

業界の人達が見ないふりしていたところに切り込んでいく、こういう人たちの存在に期待したいな…。

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仲本さんのお話を聞いていて感じたのは、パッション。

この現状を変えたい、その情熱一つで突き進んでいる感じ。

日々の小さなことから大きなことまで決断力を研ぎ澄まして、最後はロジックよりも直感を信じる。
周囲に見放されても1%の可能性に賭けて動き続ける。絶対に諦めない。

以上、仲本さん語録。かっこよすぎる。

こういうブランドこそ応援したい、と心から思うのです。



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