ロバの子、二次試験へ

面接もあるもんだから
二次試験は
ビスポークのスーツと革靴をおろした。

随分前に
そう承継の2019年にオーダーメイドしてから
着るのははじめて。

私たちの業界ではスーツを着るのは
忘年会くらいだけど
コロナで会食がとんでいたから
スーツカバーには埃が
べっとり。

うちから試験会場までかなり遠いので
前日に新横浜の駅にじゃなくて
駅のホテルに泊まった。
狭いけど高い部屋で、やむを得ない。

なんか、イライラして仕方がない。
こんな試験で（受かるかどうかわからないような試験で）気持ちが乱れるとは情け無いな。

冷えたシウマイ弁当をホテルの一室で食べた。
そういえば親父が好きだったな。
（まだ生きてるけど）

間接照明の奥行きのないデスクで鏡に映る記憶よりも歳をとった男がシウマイを不味そうに食う姿を見ながら、俺は何をやっているのかと思う。
考えるな。今更。感じろ。

シャワーを浴びてから
ベッドに横たわり、
長文要約のテキストに
最後、もう一度、ざっと目を通した。

7冊くらい購入したテキストのうち
結局これくらいしかできてないけれど
（もう一冊演習用の本は後述）
まぁ、良かったかもしれない。
半年ちょっとで全てをこなすことはできない。

これと心中するつもりで
これでダメなら仕方がないつもりで
反対に
縁があればこれだけでも十分なはず。

このテキストを元に
実際の文章要約練習した本がこちら。

正直いって、専門外だし、興味があまりない分野だし
初見で内容はわからなかった。

しかし
文章要約続けるうちに
本の内容もすこし頭に入ってくるようになった。

これだ。
これなんだな。勉強の面白さ。
たとえ今回合格しなくても
素晴らしい経験ができたと思う。

大学受験の頃の人生を賭けたような焦りとは違う。
こんな気持ちになるのは
歳をとったからか
なんなのか。

子供からも学ぶことが多かった。
宿題をする子供の前向きで適当で楽しんでいる姿が
今回おおいに参考になった。
現状と目標の間が乖離していたとしても
楽しそうに
自分なりに
目標のことや合格のことを話してもいいんだよね。

遠慮することはない。
現実だって遠慮してくれないんだし
私は私。
楽しめることがよい。

眠くなった。
良い夜だ。

明日もこの心持ちが
継続するだろう。

まあいいや。

受験頑張ろ。