何が正しいの?本当に正しいダイエット&栄養とは?

コロナ禍で健康不安、運動不足、体重オーバーになっている人が多い昨今。そのせいでしょうか、Youtubeなど、ネットでは健康法やダイエットの話が盛んです。仕事柄、私は毎日チェックしていますが、「ちょっとなあ!?」と思うことも多いので一言書かせていただくことにしました。

私は20代から65歳の今までスリムな体を維持しています。今週、タニタの体組成計で測定したのですが、体力年齢は40歳、体脂肪率6.4%、筋肉量は若者なみ、基礎代謝量も最高レベルでした。

なので、私が実践してきたダイエット法は間違っていないと思っています。そんな私が実践してきた経験を共有させていただくことで、多くの人がニセ情報にまどわされず、健康な体を目指していただければとの思いから発信させていただきます。

反論1:摂取カロリーにこだわる必要はない

摂取カロリーだけ守れば健康になるか? 答えはNo.です。でも、無視するのもよくないというのが私の立場です。おいしいスウィーツ、とんかつ、串カツ、から揚げなどの揚げ物、そしてお酒... 誘惑を断ち切るのは難しいですよね。

そんな誘惑に囲まれて、カロリー制限せずに適正な食生活ができるでしょうか?
ステーキならいくら食べてもよいが、炭水化物はNG。それホントに実行できますか? できないはずです。一時的にできても続きません。やってみたら長続きしないことはわかります。
なので、やっぱり摂取カロリーをコントロールするのが現実的なのです。そうやってカロリーをコントロールした上、食事の中身をより良いもの(低炭水化物、高たんぱく)にしていくのが正解です。


反論2:炭水化物こそ不健康の元
炭水化物は身体の主要栄養素。代謝のしくみ、生理学的にも必要です。
筋トレやランニングなどスポーツをやっていればわかりますが、炭水化物なしにスポーツを続けることはできません。

要は、炭水化物(糖質)摂りすぎなのが問題。過剰に減らす必要はありません。

GI値の高い食品(白米、白パン、うどんなど)をとると血糖値が急上昇して体によくないのは確か。そういったことに配慮して、私は玄米、全粒粉、そばを主に摂るようにしており、炭水化物は出来るだけ減らす工夫をしています。

でも、たまにはどら焼き、ケーキも食べたいですよね。WHOによると健康とは、単に病気でないことではなく、心身、そして社会的のも良好な状態。炭水化物を目の敵にして苦しい生活をするのは本末転倒です。

反論3:脂肪はいくらとっても太らない
炭水化物を全くとらず、たんぱく質と脂肪だけとっていけるなら、消化できる範囲で思い切り食べても太らないかもしれません。

昭和から平成の頃、とんかつの衣を外して食べる女子、肉の脂身を丁寧に外して食べないひとを見かけました。告白すると、私も一時期そうしていました。でも、私の経験上、元気がなくなり、いつも疲れる体になります。

脂肪は、身体を作るのに必要な栄養素だから脂肪を過度に制限する必要はないと思います。でも、カロリーが高いのは事実。揚げ物は脂肪と炭水化物がセットで摂れる(摂ってしまう)問題食品。こういったものは 基本的には避けるべきでしょう。

補足
 炭水化物を摂らないと、肝臓でケトン体が作られ、これが栄養源となり、頭が冴えて元気。興味ある人は試してみたらよいと思います。

反論4:16時間ダイエット、もしくは1日1食
食べ過ぎの日常をリセットするには良いと思います。似たような話は、私が大学生の頃(40年前)からありました。

私の40年以上のダイエット経験からすると、16時間食べないとオートファジーが働くというのは、短絡的に過ぎると思います。(受け狙い、本を売るための主張に過ぎないとさえ思います。)

食べ物が腸で完全に消化され、もう消化するものがなくなると、腸内の余計なものも栄養にする、毒素までも分解して体がきれいになる。それは、否定しません。

消化するものがなくなり、栄養が足りなくなると、肝臓や筋肉にたくわえられたグリコーゲンが分解されてエネルギーとして使われます。さらに、内臓脂肪が分解されてエネルギーとして供給されます。

ちょっと考えるとわかることですが、その状態に達するのは、必ず16時間ではありません。最後に食べた食事の量と内容、その後の消費カロリーに依存します。

私の場合、大抵(良くないとは思いながら)夜は飲酒して食べ過ぎになるので、朝は食べずにランニングに出かけます。ランニングが30分~1時間程度なら、帰ってきても水だけで、栄養を摂らずにいられますが、12時まで持たせるのは忍耐が要ります。

前夜食べ過ぎで、ロングランをして、腸内の食物が完全消化され、低血糖を感じ始めるのは3-4時間経ってからです。運動をしなければ、その時間は倍以上に延びるでしょう。

そんな風に、オートファジー(体内浄化)が始まるのは、時間で決まるのでなく、体内の栄養状態で決まります。話が長くなりましたが、食事制限の方法や時間は、その人の活動量を抜きにして語れません。スポーツをしている人は、そのことを意識しましょう。

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