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僕が見たアメリカ[4] ~これだから異国の生活は面白い~

藤井拓哉(英語講師)

スポーツはしないけど筋トレ?

日本で「イケメン」と聞くと、どういうタイプの男性を想像しますか?長身?ジャニーズ系?エグザイル系?マッシュヘアのK-pop系?おそらく多くの日本人が思う「イケメン」は、これらのどこかに属すると思います。では、マッチョは?

僕が見てきたアメリカでは、「マッチョ」というのが「魅力的な男性」の特徴の1つでした。そのため、多くの男性はジムに通っていましたね…… スポーツはしませんが!😱  何よりジムが安かったです!1年間で$300– $400 (約 ¥3.5万 – ¥4.6万)ぐらいで会員になれるところがたくさんあり、しかも24時間営業のところも多かったです。学食にはプロテインバーが売っており、日常的に「お前、ベンチプレスどれだけ上げられんの?」「今日、一緒に筋トレ行く?」といった会話がされていました (ちなみに、筋トレは、muscle training ではなく、work outという表現が一般的)。さらに、アメリカの若者に人気のブランドである Abercrombie & Fitch(アバクロンビー&フィッチ、アバクロ)、Hollister(ホリスター)、American Eagle(アメリカンイーグル)といった服は袖の部分がキュッと締まっていたり、胸の部分が若干キツめであったり筋肉をアピールできるようなデザインとなっているものも多かったですね。当然、男性店員さんの多くはマッチョ。「バイトの面接の際にベンチプレスをさせられる」という嘘のような話も100%否定できない感がありました 😱  しかし、そもそもなんで多くの男性はそこまで筋トレをしていたのでしょう?🤔

スポーツでは「相手を倒す場面」がめちゃくちゃ盛り上がる

個人的な見解は、多くのアメリカ人は「分かりやすいのが好き」だからです。「強いやつ=カッコいい」というロジックですね。「映画や漫画でムキムキのヒーローが悪を倒す」というのが、まさにこれにあたリます。

 スポーツの分野でもこの傾向がよく見られます。例えば、アメリカン・フットボールでは、激しくぶつかり相手を吹っ飛ばそうものなら会場は YEAH!!!! と大いに盛り上がります。また、バスケで ankle breaker(アンクルブレイカー。ankle は「足首」breaker「壊すもの」) と言われる、ディフェンスが相手の動きについていけず崩れるように倒れると、会場はすごい盛り上がりを見せます。

 このように「相手を倒せる ⇨ 強い ⇨ 魅力的」という分かりやすいロジックをアメリカ人は好む傾向があるため、多くの男性はパンプアップを求めてジムに行く……というのが僕の結論ですね。 

4回にわたる「僕が見たアメリカ」シリーズを書き終えて

今回のコラムを通じて「なんか、海外の生活って楽しそうだな〜😆」と、興味を持っていただける方が一人でも増えると非常に嬉しいです! 職業上、「留学って行った方がいいですか?」という質問をよく受けるのですが、僕の答えは「2万% YES!」です。なぜなら、(言語を含めた)「日本の文化」と「異国の文化」は、まるで違うことが多く学びが非常に多いからです。百聞は一見にしかず。コロナが落ち着きましたら、ぜひぜひ留学やホームステイなどで海外の生活を経験してみてください!😆

藤井拓哉(ふじい たくや)
1984年生まれ。父親の仕事の都合で3歳~6歳までと、15歳~24歳までをアメリカのオハイオ州で過ごす。オハイオ州立大学、同大学院で教育学を学び、日本語の教員免許とTESOL(英語を母国語としない方のための英語教授法)を取得。帰国後は、宇都宮大学で英語講師を務め、数学、化学、生物学、物理学を英語で学ぶ「理数系英語」の講義を定期的に行い、2010年と2013年にベストレクチャー賞を受賞。現在は、筑波大学、筑波技術大学で英語講師を務める。

「日本における英語教育格差是正」を目標に「全て無料・登録不要」で学べる「基礎文法学習」「英検対策」「TOEIC対策」など多数の英語教材をホームページ上にて作成、公開中。

著書に『たくや式中学英語ノート』シリーズ全10巻(朝日学生新聞社)、『たくや式どんどん読める中学英語』シリーズ(朝日学生新聞社)、『MP3CD付き ガチトレ 英語スピーキング徹底トレーニング』シリーズ(ベレ出版)。TOEIC 955点、TOEFL 101点。

ホームページ:https://withyoufujii.com/
Twitter : @gachitore1


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