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ミツイ直子 アメリカ海軍・アルコニス大尉の事件今月半ばに、とある事件を知りました。以下、NHK News Web(https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240113/3030022718.html)からの引用です。 「2021年5月、静岡県富士宮市で飲食店の駐車場に車が突っ込み、2人が死亡した事故では、運転していたアメリカ海軍の大尉、リッジ・アルコニス受刑者が過失運転致死傷の罪で禁錮3年の実刑判決を受け、収容されました。 ア
曽根田憲三(アメリカ映画研究者・シナリオ翻訳家) 映画から学べるものはことばだけではない 私たちが意思の疎通をはかるとき、ことばだけに頼っているわけではありませんね。 たしかに、嬉しいときや悲しいとき、戸惑っているときや怒っているときなど、その感情を伝えるためにことばを使ってはいますが、ことばより口調や音調、そして微妙に変化する顔の表情や視線、それに身振り、手振りなどのほうがより大きな役割を担っているはずです。 無表情、しかも変化も抑揚もない一本調子の声で「お気の毒に」と
小飛 こんにちは!小飛です。 今回は、台湾人の私と日本人の夫が驚いた、「台湾と日本の結婚式とお葬式の違い」についてのお話です。 国が違えば冠婚葬祭にも多くの違いがありますよ! ▶結婚式まずは結婚式での違いについて紹介します。 ・出席者の服装 ・式を挙げる場所 ・出席する人 ・ご祝儀 出席者の服装 -厳しい日本とラフ過ぎる台湾- 新郎新婦の服装は台湾も日本もそれほど違いはありません。スーツやウエディングドレス、伝統衣装を着用します。 ですが、その他の出席者の服装に
宍戸里佳 ドイツ語に接していると、ときどき興味深い現象に行き当たります。ドイツ語と日本語の単語が、そっくりの構造をしているのです。 たとえば、鉛筆。ドイツ語ではBleistiftといいますが、これは分解すると、Bleiが「鉛」、Stiftが「ペン」で、まさに「鉛」+「筆」なのです。 ほかには、たとえば鉄道。ドイツ語ではEisenbahnで、分解するとEisenが「鉄」、Bahnが「道」。こちらも「鉄」+「道」となっています。 日常語では、そのほか次のような単語が、
宍戸里佳 ドイツに長く住んでいると、日本のものが恋しくなったりもします。よく言われるのは、食べ物、テレビ、本、といった感じでしょうか。(今はインターネットが発達しているので、テレビや本は、恋しくならないのかもしれませんね。) 幸いに私は、子どもの頃からドイツ生活が長かったので、留学していた時期にも、日本の食べ物が恋しくなることは、ほとんどありませんでした。お米は1か月に1回くらい炊いただけ。ドイツの空気の中にいると、不思議と、日本食を食べなくても生きていけるものです。
宍戸里佳 前回書いたとおり、私のドイツ生活は合計すると16年になるわけですが、その間ずっと、ドイツ語が堪能だったわけではありません。幼少期には現地の幼稚園と小学校で困らないほどのレベルではあったものの、その後帰国してからの4年間できれいさっぱり忘れ、小5から中3までは日本人学校に通ったので高度のドイツ語力は必要なく、きちんと勉強を始めたのは日本で大学に入ってから。そして、真に留学可能レベルにまで到達したのは、留学直前ぎりぎりの時期です。 このときにはまだ、自分がドイツ語
宍戸里佳 私がドイツに住んでいたのは、1歳から小1までの5年半と、小5から中3までの4年間、それに大学卒業後の6年半です。合計すると、16年。つまり32歳の誕生日までは、「人生の半分以上がドイツ生活」という状態だったわけです。(それ以前、中3の途中で帰国してから19歳の誕生日を迎えるまでも、同様です。) そんな私が「ドイツ」と聞いて思い起こすことは、まず第一に「ドイツの空気」です。ドイツの写真を見たり、テレビでドイツの景色を見たりすると、肌が反応し、かつて自分が包まれ
チョ・ヒチョル 俗信は日常生活に深く根を下ろし、人々が無意識のうちに守っているものもあります。韓国の俗信は日本と共通のものもあれば、似て非なるものもあります。また、世代によっては知らない内容や守らなくなっているもの、新しく生まれてくるものもありますが、ここでは韓国の代表的な俗信をいくつか紹介します。 一昔前、ソウルの街を走っていたSONATAという韓国産の車のエンブレムからSという文字がはぎ取られる事件が相次いでいました。それは当時、エンブレムのSという文字を持ってい
チョ・ヒチョル 日本と韓国は地理的にも近く、有史以前から今日まで多くの交流を行なっているので、文化においても似ている部分も多いですが、中には韓国独自のものもあり、翻訳しにくい言葉も多々あります。ここでは翻訳できないいくつかのことばを取り上げてみました。 ▲『翻訳できない世界のことば』(創元社2016年発行、エラ・フランシス・サンダース著・前田まゆみ訳、91ページ) 数年前に出版された『翻訳できない世界のことば』(創元社、2016年)は 「他の国のことばでそのニュアン
チョ・ヒチョル 今回も前回に続き、日韓同形異義漢語の話しです。 (3)八方美人(ハッポウビジン)VS 팔방미인(パルバンミイン) 日本で使われている漢語の意味・用法は韓国のものととても似ています。ある本の中で、日本語と韓国語の類似した5つの単語の中に「八方美人」という語があげられていました。私が日韓同形異義漢語を語るとき、いつもいちばん先に取り上げる「팔방미인(八方美人)」が、残念ながらその本では同形同義漢語としてあげられていたわけです。 クリントンさんがアメリ