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注意のコントロールは難しい。
気づけば、またあっという間に時が経っていた。
書きたいことはまたたくさんあるのだが、つい他のことに目が向いてしまう。
他のことに目が向いてしまう私が、最近面白いと感じているのが「注意力」。
注意力がないから注意力に意識が行くのかもしれない。
大学入試の共通テストの指導をしていると、注意力がいかに得点を左右するかがよくわかる。
共通テストは、時間のない中で、大量の情報処理を求められるテストだ。
私の担当科目は英語だが、高得点を狙うなら、共通テストレベルの英語力があるのは大前提で、最後はミスをしない注意力がモノをいう。
(裏を返せば、高得点を狙わないなら、注意力はそれほどいらない。粛々と英語力を高めよう)
この時期になると、ある程度共通テストに対応できる英語力がついてきている受験生も多い。
それでも今一つ得点が上がってこないというのなら、注意力に目を向けてみてほしい。
例えば、設問のリード文を読んで、必要な情報に印をつけているか?
どんな情報を探したいのか、目的を明確にして本文を読んでいるか?
本文を読んでいるようでいて、目で追っているだけになっていないか?
自分の集中力が切れやすい時間帯を把握しているか?
少し考えただけでも、注意力に関して意識できることはたくさんある。
これを改善したところ、すぐに30点ほど得点がアップしたケースもある。
ここでは何かアピールしたいわけではなく、目的達成のために注意力というのは馬鹿にできないということだ。
あるいは、注意力=集中力と言い換えても良い。
ずっと集中し続けるのは無理だし、集中するには、何に集中したいのかをはっきりさせなければ、脳は集中しようと認識してくれない。
集中しろと言っても、案外難しいのだ。
集中力とはとてもデリケートなものである。
だから修行しようという話になる(のは私だけだが)。
べつにテストじゃなくても、日常生活全般で集中力が必要な時は訪れる。
私は集中しないとすぐに何かを忘れたり、どこかに体をぶつけるからだ。
逆に集中しない方が良い場合もある。
あまり一つのことに集中しすぎると(=注意を向けすぎると)、ひらめきに悪い。
創造力は注意散漫になったときに発揮されるので、ぼーっとする時間も必要だ。
これらをうまく切り替えられるようになると、うまく注意力や集中力をコントロールできていることになる。
最近は少しそれができるようになってきた。
できるようになってきて気づいたのだが、このコントロールは非常にデリケートなものである。
本当に、日常の行動すべてが関わってくる。
睡眠を基礎として、食事の内容や量、時間帯も考える必要がある。
天候にも左右される。
集中しようと思ったら、スマホが鳴る。
スマホを見ずに耐えて、作業がひと段落したらスマホを見て連絡を返す。
そして作業に戻る。スマホを見る。
その繰り返しの中で、何気なくスマホをいじる習慣をつけようものなら、今度はぼーっとする時間がいつの間にかなくなっている。
過集中っぽくなって、寝られなくなってしまうこともある。
自分の体はなんてデリケートなのかと感じる。
今度はデリケート地獄にはまる。
すべてが気になってきて、神経過敏になってくる。
これではいけないと思い、無理にでも自然の中に飛び込む。
リラックス。
右往左往しているが、これはこれでバランスが取れているのかもしれないと思えてくる。
やがて修行などどうでもよくなり、心は平穏になって今に至る。
この文章も散漫なものである。
(最近買った洋梨の間接照明の写真。「注意力なんて意識しなくて良いから早く寝なよ」と言ってくれているようだ)
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