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虹かかる大渓谷 グランドキャニオン

ベネットの森へようこそ。森の主人 ベネットです。

今日は、5ページ目です。

前回のブライスキャニオン国立公園に続き、アメリカで最も有名と言っても過言ではない国立公園グランドキャニオンのおはなしです。

ブライスキャニオンが女性的な美しさであるならば、グランドキャニオンは男性的な力強さがあるだろうと思います。

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訪れたのは約20年前ですが、私の両親も40年以上前にグランドキャニオンを訪れています。とはいえ、この大自然にとって、たかが数十年なんてまったくもって大した時間ではないのだろうと思います。地球が生きてきた数百万年という歴史を感じる、途方にくれるようなスケールです。

面積だけでも東京都の2倍以上というのですから、なんだかピンとこないとはずです。アメリカはこの辺りのサイズ感がおかしく、日本と比べていつも異常に感じます。そこが私は大好きなのですが、とりあえず、全部は見られないってことだけは確かなのですね。

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セスナに乗り、果てしなく広がるグランドキャニオンを見下ろした時には、なんだかもう、畏敬の念というか、絶対的権威というか、ある種の恐怖すら感じたものです。

その後、私は世界中あちこち馬鹿みたいに旅に出たわけですが、大自然に対して恐怖を感じるほどのスケールというのは、やはりそう簡単には出くわせません。

やっぱりグランドキャニオンとか、マイナス35度のアラスカとか、プラス50度のパームスプリングスの砂漠とか、カナダのナイアガラの滝とか、はたまた湿度が80%くらいある熱帯雨林だったり。

ちっぽけな人間の常軌を逸するところには、私たちをいとも簡単に凌駕するような、まるで死を覚悟せよと言われているような、絶対的支配感すら覚えます。

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グランドキャニオンも、絶対服従というようなレベルの大大大自然ではありますが、時期がよければトレッキングもできるし、ごく普通に観光もできるわけです。が、足を滑らしたらえらいこっちゃのところも多く、私はくだり道でかなり冷や冷やしましたが、この時、現地に慣れたガイドリーダーですら迷子になるというハプニングも起こるほどに、グランドキャニオンはやっぱり恐るべし地球一の大渓谷だなと思います。

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そういえばトレッキング中、岩の上にリスを見つけ、何気なく手を伸ばしたところ、かわいいリスが近づいて目の前で止まったかと思いきや、「ガブリ」と指を噛まれました。「ぎゃぁ」と叫んで後ろに倒れ、リスは慌てて逃げたわけですが、わたしはといえば周りの人に怒られました(笑)。

本当は、野生動物に手を出してはいけません。

お互い、怪我や病気になるかもしれないからね。

「郷に入っては郷に従え」

忘れちゃだめよと、リスに教えられたような懐かしい思い出です。

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久しぶりに写真を見たら、グランドキャニオンの虹を納めていました。


いつも空や太陽が、味方になってくださいます。

どうもありがとう。


Bennet

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