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【音楽雑記】#65 「就職戦線異常なし」と槇原敬之「どんなときも」など (1991年③)

「私をスキーに連れてって」から始まるホイチョイ3部作を観るとバブル期の雰囲気を思い出す。1989年には「彼女が水着にきがえたら」、1991年には「波の数だけ抱きしめて」が公開される。2作目、3作目の主演は織田裕二。
さらに1991年にはドラマ「東京ラブストーリー」も大ヒット。
そんなフジテレビが制作して同じく1991年に公開された映画が「就職戦線異常なし」だった。

バブル時代の雰囲気がわかる映画「就職戦線異常なし」

この映画も織田裕二が同じく主演を務めていた。仙道敦子、的場浩司、和久井映見、坂上忍、羽田美智子と俳優陣も豪華だった。

トレンディドラマ風で物語は面白かった。今見るとバブル時代の風景、雰囲気がわかる。ちょうどこの頃に就職活動をしていたので、この空気感はよくわかった。

オフィスの風景もなつかしい。パソコンは3、4人に一台ぐらいしかなく大きなモニターが机の上に置かれていた。メールもケータイもないので、基本、固定電話やFAXが通信手段だった。
街の様子、服装もこんな感じだったなーとか懐かしい映像だ。

槇原敬之「どんなときも」がミリオンセラー

この映画の主題歌だったのが槇原敬之の「どんなときも」だった。
この曲は槇原敬之の3rdシングルで、いきなりミリオンセラーの大ヒット、年末の紅白にも出場した。槇原敬之は一気にメジャーになった。

「どんなときも」はイントロからサビまで隙がなく、良くできている曲だと思った。キャッチーな歌詞とメロディ、コーラスワークもキャッチーだ。メロディライン、譜割もスムーズで歌詞とメロディーの一体感も秀逸、何度も聴き直したくなる完成度だと思った。

「もう恋なんてしない」でダメ押し

次のシングル「冬がはじまるよ」もよかったが、1992年には「もう恋なんてしない」がまたもやミリオンセラーになる。こちらは柴田恭兵主演のドラマの主題歌として聴き馴染んだ曲だった。これもよくできた名曲だと思った。

今でもカラオケで何か歌えよ、と言われたときに思い浮かぶのが曲の一つだ。
世代問わず、だいたい皆が聴いたことがありそうで、共通的に良い曲と思われていて、過度に目立たたず、皆んなで歌うこともできるノリのちょうどいい曲だ。

槇原敬之は、いろんな曲のパターンがあるが、歌詞やメロディ、歌い方は、全て槇原節、槇原印とも言える特徴がある、凄い才能、実力をもったアーティストだと思う。

WEB検索によれば、歌詞から先につくってメロディーをのせていくらしい。
言いたいことがあるから歌詞をつくり、その歌詞からメロディーを紡ぎ出していくという順番。確かに「チキンライス」を聴いても、松ちゃんの歌詞からメロディーを作り出す力が本当に秀でているような気がする。

槇原敬之は、デビューのきっかけになった1989年のAXIAのオーディションの時に認知していた。リットーミュージックの音楽雑誌に選考経過や最終結果が掲載されていて、応募作品の音源も聴いたことがある。良い曲書く人だなーとは思っていたが、ここまで国民的アーティストになるとは想像していなかった。

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