見出し画像


6月、裁判が始まった、喧嘩は好きじゃないが、始まってしまうと生き生きするのが悪い癖だ。
最初から法廷ではなく、円卓を囲んで裁判官、書記官を挟み双方が意見を持ち合う。数回目で裁判官から和解勧告が出る可能性もある。       

千尋側の主張は僕がDV夫だから、慰謝料千万を含む要求を全て飲め、DVの証拠は無いが、有名な学者の論文をコピーしてきて、このケースと千尋の精神状態が酷似しているのでDVである。
どう似ていて何が根拠か、裁判官が問うが明確な返答は出来ない、毎回、こんな不合理の繰り返し。そのうえ、陳述書は裁判所に出頭する7日前までに提出するのが常識だが、千尋側はいつも前日まで出てこない。
千尋側の意見がこちらに届き、答弁書でのやりとりになるのだが、期限を守らないことで、審議を引き伸ばす作戦。

あんまり酷いので、裁判官も折れて、千尋側は前々日までに出すことにおまけしたが、それでも守らない。

言い訳が、この年の6月18日東京地方は大雨で、ワニガメ弁護士事務所の事務員がポストへ行くのさえ危険だったからだそうだ。
宅急便を呼ぶというオプションは? 港区青山って僻地?
危険な雨?濡れると溶ける事務員を使っているの。 しかも、調べたら当日は晴れのち曇り、それを言うと茨城はそうでも東京は雨だったと言い張る。データを確認せずに言い張ればなんとか為ると思っても為るはずも無く、裁判官の心象は、どんどん悪くなる。

気象庁のデーターベースから東京の天気をプリントアウトして裁判所に提出した。

裁判は延々続く、一所懸命霞ヶ関に通う。
常磐線沿線の景色を見慣れてしまった、新宿にいるころは馴染みの無かった足立、荒川の立て込んだ中に川の流れる風景。

娘達を渡すわけには行かない。

千尋側は相変わらず伝聞や学者の意見書など、とても証拠にならないものを出し、時間稼ぎ、それを裁判官に指摘されると、ワニガメに変身、裁判官に声を荒げるということも再三再四。
面白い見ものだ。

同年4月から ほぼ二ヶ月毎 都合6回の陳述の後、明けて翌年3月中頃に家庭裁判所で裁判が開かれた。


7m四方の法廷正面に裁判官の席、左右に原告被告の席が向かい合っている。
それに対してコの字に席がもう一つあり裁判官に相対している。ここが尋問を受ける席だ、被告原告が順番にここに座り自分側と相手側代理人から尋問を受ける。
要するにここで、こちらが正しいとそれぞれパフォーマンス・小芝居をし、相手が間違っていると小突き回す。

その後ろにテレビで見るような木の柵があり、そこに傍聴15人分ほどの席がある。

時間になると、陳述で顔なじみになったメガネ・ハンサムの長身裁判官が現れ。
普段は平服、シャツにジャケットだったり、ノータイでセーターだったので感じなかったが、黒衣で登壇すると裁判という雰囲気、書記が一名。

争点は僕のDVと千尋の経済的貢献、それを根拠にした親権の譲り渡しと養育費、財産分与と慰謝料、前述したように僕はすっからかんの要求だ。

僕のDVの証拠として千尋の妹たちと明人の供述書が出されていた、それには夫のDVによりと言う文言が随所に入り、暴力を振るったと決め付けていたが全てが伝聞や憶測でしかないので、不採用。

そして僕と水琴が不倫をしていると主張、それぞれ真央と聡の手を引いて歩いている写真を提出してきた。
「これは、反訴被告人と従業員の鷹取麻由美ですね」
ワニガメは白いスーツのパンツの腰に手をやり俺に聞いた。
どこかで見たようなポーズだ。
「そうですが」
「随分、仲睦まじいようですね」
「おっしゃりたいことが分りません」
「裁判官にはお判りいただけると思います」
まるでテレビの裁判ものの弁護士のように見得を切る。

テレビで美人女優が演じているのと違い、顔面公序良俗違反だから、凄まじく見苦しい。

幼稚園の運動会の写真で、駐車場が足りないので、乗り合いを幼稚園から要請されたので、車1台で二組の家族が移動した。
帰りに並んで駐車場へ行く所だった、千尋がどこかに紛れ込んでいたのでしょう(笑)

しかも、婚姻生活が破綻していると見なされる別居後1年以上経過なので、千尋側の主張は却下。

経済的貢献の証拠として出してきたのが、会社のパソコンからプリントアウトしてきた書類、帳簿類。
ロックをかけていなかった部分を勝手に立ち上げて印刷したのだろうが、経済的貢献との関連性が証明出来ない、関係のつじつまが合わない。

東京にいるときに俺のパソコンを勝手に弄り、鍵の掛かったキャビネットを勝手に開けた? 相変わらず泥棒だ。 恐らくは恵利か明人の入れ知恵だろう(笑)

更にワニ亀は心理学の学者にDVについて意見書を依頼してあるが間に合わなかった、ついては提出したいのでもう一度公判を開くように言ったが、時間は互いに十分有った筈だと裁判官に却下された。

だが、ワニガメが裏から手を回し延長戦、このあとの3月25日てっきり判決だと思って家裁にでかけたら、また公判尋問があった。
提出された学者の意見書は裁判官も既知のもので、発表された論文のコピーだった。 一般論だと裁判官に一蹴され、その他の内容は僕の会社の財務処理に関すること。会社にノータッチの千尋が貢献した証拠にならなかった。

信じられなかったのは、母が僕と企み、千尋の稼ぎを当てにして実家に住まわせた、親父も怠け者で千尋の稼ぎで食っていたと述べた。       法廷の中では名誉毀損は無い、本人が思う所を述べるのは自由、何を言っても問われない、ただ、立証できないと 却下されるだけ。

本当に頭が冷たくなった。


閉廷した、判決は3月31日と決まった、年度末に裁判官の移動があるので、その前に判決を出すらしい、判決が出るまでの1週間、あれこれ考え、反芻される感情をぎゅっと圧縮した。


4月1日に判決が届いた、荻窪の弁護士に呼び出されたのが2年前の3月31日、長かった。

勝訴。

親権も財産も こちらの主張通り

でも(笑)
終わりにならなかった、ワニガメの事務所から千秋が控訴する意思があると言ってきた。
平家弁護士によれば、家裁の判決がひっくり返ることは99%無い、時間の無駄。 もはや唯の嫌がらせ(笑)

4月19日、控訴状が送達された。 従前の地裁から高裁のケースでは送達から公判までほぼ2ヶ月掛かるそうだが、幸いだったのは、離婚裁判も家裁に移管されたこと。

家裁のときのような準備期間は無く、いきなり公判で口頭弁論、裁判がスピーディに運ぶように改革が始まった所だった。

届いた送達を見たら、一審はジェンダーバイアスの掛かった判決で全く納得しないので、一審の要求どおり僕に乞食になって出て行けという内容だ。 理由は後述するとある。

その後述も期限を守らないのだろうな。
控訴の為8万1千円の印紙を買っている。

僕のほうも平家弁護士の費用が更に発生した、調停と家裁のときにもそれぞれ払っているから、おまけしていただいているものの、かなりの出費だ。

ワニガメから控訴理由書が到着して更に暗澹たる気分に包まれた。
一審より更に酷い誹謗中傷、いくら罪にならないからと言って人間がここまで品格を落とせるものか?

僕はカルトでオカルト趣味、霊現象を口から出任せででっちあげ水琴の元亭主を脅し水琴を略取した。
荒唐無稽、水琴にDVをした相手と手を組んだ?

真相は元亭主の親戚が憑き物がついたと、テレビ出演して、陰陽師にお払いをしてもらった事があったと言う話を会食の時に聞き、ビデオを見せてもらった。 必死に祈っている陰陽師に他人事のような顔をしている親、あまりの酷さに陰陽師に怒鳴られる場面が

「あんたたちの事やで、真面目に祈り!」のセリフがあり、面白かった。

たまたま僕が陰陽師の唱えていたマントラを聞き取り、教えてくれと言うから、音声と意味を教えただけ。
それでどうやって女房を略取できるのか提出物と関連が証明されない。

僕は娘の生理用品に執着を見せる変態(笑)

家計簿の提出をエクセルでした。当然同じフォームを使うから、1段目か2段目に生理用品の項目があり、それが12枚続いたから執着している証拠だ。 おかしなロジックだ。

ネグレクトで生涯働いた事が無い、ひもだ。
人の生涯を随分簡単に決め付けてくれた、当然立証されない。

そして、母を引き合いに出し、千尋に同居を強要し稼ぎを当てにしたと再び。 死者を鞭打つ嫌がらせ。 
こんな理由書が通るはずも無く裁判当日6月15日になった。

6月上旬の高等裁判所からの都合問い合わせに11時から1時半となっていたので、安心していたら、呼出状は午後4時に変更されていた、真央の児童倶楽部へのピックアップと舞子を塾に送り出すのに一番都合の悪い時間。

ワニガメの都合と説明だが絶対千尋と組んでの嫌がらせだ、学童クラブに母親から電話が有ったと聞いている。


6月15日、2時20分の快速で東京へ、3時上野着、霞が関3時15分到着予定。

千葉県に入ると線路の点検で途中駅15分のロス、予め見込んだ時間の余裕を全部吐き出し、霞ヶ関が3時52分、小走りに日々谷線をまたいで丸ノ内線の改札を抜けるA1出口。

家裁の裏あたり、高裁の入り口は空港にあるのと同じ金属探知機が3台とガードマン8人のセキュリティ、さすがに高裁は格が違うわい、と感心した。
警備員に教わったエレベーターをあがり、8階の法廷に到着したのが3時56分
指定825号法廷。

広さが家裁の倍、天井の高さも5割増し、立派、裁判官の座るひな壇もかなり高い、シックな私服をまとった30代の女性が部屋を入って左に座り、書記官席に黒衣の50年配の女性。

傍聴席を通り法定内、秘書官に名前を告げ、出席表の名前に丸をしていると先方代理人が10分遅れると告げられた。
刑事事件の面見が長引いている? オ○ムだのS学会だの箔付けの為に国選も受けまくっていた、またええかっこしいか? 自分の都合で夕方の裁判にしたくせに(笑)  

4時丁度に平家弁護士が来た、舞子の高校受験のことで雑談をしていると、書記の女性も茨城在住らしく混ざって話が弾んだ。

4時12分、ワニガメが1人で登場、相変わらずマスカラとアイシャドーがきつい、口紅もアンバランスにどぎつい、ショッキングピンクのスーツ、派手だ。
千尋は欠席だという。

書記官がインターホンで双方そろった旨を通知、向かって右手のドアが開き、黒衣の裁判官が3名登場した。

家裁は陳述のところからずっと裁判官は1人だったのに、なにげに高裁はものものしい。

中央に鎮座する裁判長が開廷を宣言し裁判が始まる、平易な言葉で穏やかに双方に控訴事実と其れに対する反論を確認、淡々と進行。

控訴理由書で、舞子のリストカットが取り上げられ、僕の監護下で起こった事なので責任は僕にあり、それこそDVの証拠であると述べらた。

この辺をでっちあげるのに裁判の数日前、千尋が中学に来ていたと聞いていたから、対策を講じていた。
舞子にリストカットをした時の心情と原因を直筆で書かせたものを 予め提出、裁判官の閲覧を得ている。

もちろん千秋によるプレッシャーがキツく原因は千秋だと書かれている。

ワニガメは色を無くし、娘と僕の鑑定申し立てをその場でした。
僕がマインドコントロールを施しているから調べろという。 だが穏やかな裁判長によりあっさり却下された。

すると、ワニガメは、再び、学者の意見書を提出したいと主張した、ただ学者が多忙のために間に合わなかったので、もう一度公判を開くように要求した。

最初は拒否されたのだがワニガメがあまりに凄い顔で粘るから裁判長が瘴気に当たり、粘り負けた。
左右の裁判官と相談してもう一度やりますと言う。
通常は一回の控訴審が二回になった。

この時、舞子は中学3年、受験を控え、てんてこ舞い、少しでも精神的な負担を減らしてやりたいと思っていたのに千尋&ワニガメは浸け込む事にしたらしい。

激高したワニガメは、裁判中に僕を指差し、この被告が娘をマインドコントロールしてリストカットの原因を原告に被せたので、原告は寝込んでしまったと叫ぶ。

そして一審判決はジェンダーバイアスが掛かっていると、再度主張した。
要は憲法違反だ、判決に憲法違反など重要な瑕疵があれば上告が受け付けられる。どうやら最高裁を狙っている? 離婚で最高裁も面白かろうと平家先生と笑った。

裁判所から派遣された調査官が我が家にやってきて、環境のレポートと真央子への聞き取りをした。  男女のペアで真央子はリラックスして受け答えをしていた。  その3日後、舞子の授業が5限目までの日に霞が関の裁判所内で同じ調査官に面接を受けた。 所要時間は40分、僕は廊下で待たされた。 帰りに有楽町のビックカメラで、あれこれねだられ買い物をした。


控訴審2回目は7月20日、朝10時だ、時間的に40分マージンが出来る特急券を大枚1400円で用意した。 通勤時間帯はロハで早い快速は無い。

真央の終業式だったので間に合わないかな?の時間帯、終業式に出てから水琴が実家へ連れて行ってくれた。  車を飛ばし、駅のコイン式駐車場に車を止める。そこから走る、腕を思い切り振る全力疾走、特急に間に合った。
これに乗ると上野が9時11分、霞が関10時なら上野から、のろのろの日比谷線に乗って楽をしても楽勝、のはずが、不思議に特急が遅れた。
恵利の言っていた護摩調伏が効いている?(笑)

前回同様の不思議が起きて、田舎の調伏は怖い(笑)
霞ヶ関A1出口を再び全力疾走、セキュリティチェックもなんなくすませ 8階法廷に到着したのが1分前。
法廷に人がやたらに沢山いる、なんで?部屋を間違えたかと思い平家弁護士に電話するけれど既に留守電。

仕方ないから誰も居ない長い廊下の両側に沢山ある法廷を見て歩くけど札に僕の名前がない。
心細くなってきて、たまたま通りかかった職員らしい若いお姉さんに聞く(さっき年配のおじさんは聞こうかどうか悩んでいるうちに行ってしまった、お姉さんを狙ったわけじゃない)
すると同じ時間に同じ法廷でいくつも裁判があるそうで、確かに最初の部屋に戻ったら10時の裁判が5件、4件目がで、よぉく見たらあった、小さく1cm角の僕の名前。 控訴の追加審判なので、流れ作業の中に入った。

戻ったときには平家弁護士が傍聴人席でワニ亀から何かを渡されていて、トスされた。
千尋の診断書、東京在住の彼女が何故か群馬の安中まで行って精神科にかかっていた。
前回裁判の流れで舞子が書いたリストカットに関する記述、原因は父親ではなく母親だと思われると言うもの。 これを見たせいで千尋は抑ウツ状態になり毎日泣き暮らしていると金釘流で書いてある。

この医者は、たいした名医らしい、一度も僕に会っていない、現場を見ていないのに、暴力を振るって洗脳した娘を使って攻撃したと決め付けている。

総じてこのパターンはDVと断定されるそうだが僕がDVだと言う明確な根拠は示されていない。

次は岐阜の女子大の学者の意見書だ。
なんでも、児童が数人虐殺された2001年の池○小事件の裁判にも意見をだした有名人で、光栄です。(笑)

後日ネットに目を通したら、有名どころの事件にはほとんど関わって、料金次第で意見もくれるそうだ。

後に全文を読んだが大したことは書いていない。一審判決を見るとジェンダーバイアスがかかっており、力のない女性は男性の凝視でも抑圧を感じるとか意味不明。
ご多忙なのか千尋の支払いが少なかったのか おざなりな文章だった。

その学者の意見書は当日閲覧出来ず、後ほど、本紙を裁判所に提出ということになって裁判はベルトコンベアに乗った工場の車が完成するみたいに、あっさりいくつかの事案と一緒に結審した。
判決は8月31日と決まった。

判決がでたのだが、千尋側が1週間放置したので引取りが6日、離婚届は控訴側が出せばすぐに受理されるが、被告側からだすときは2週間置かなければ判決が確定しない。
これも放置されたので判決の確定が9月21日、それから手続きがあったので、平家弁護士が確定証明を送ってくれたのが9月27日、結局判決がでてから、一ヶ月引き伸ばしをされた。

すっごい嫌がらせ(笑)

9月29日に書類がそろったので、直ぐ市役所へ行った。

提出書類は一審家裁判決の詳細を抜いたものと二審高裁の判決でこれは一審の判決を証明するもの。あとは市役所へ提示するために、一審二審の判決原本。
本籍の東京の戸籍謄本は後日届けることになった。


僕と同年輩の親切そうな女性が受付をしてくれた。
3時、147番の番号札を渡され待つように言われたので、長いすに座り目を閉じていた。
やっとだなぁ、安堵感と疲労感、10分もあれば手続きも済むだろう、そう高をくくっていたが、待てど暮らせど呼ばれない。

30分待たされて、147番が点滅する、やっとだな。窓口へ行くとさっきの女性と上司らしい50年配の男性が渋い顔で座っている。開口一番。
「書類に不備があります」言い放たれた、なぜか偉そうだ。
「どこが不備でしょうか?」動転した。やっと離婚できてトンネルから抜けられると思ったのに、書類の不備なんかに邪魔されてたまるものか。

「高裁まで行かれたのですね、家裁の書類しか出ていませんが」
「いや、それぞれ2通、原本も呈示用にお渡ししてありますけど」
「原本を頂いていいなら、別ですが、この通り戸籍用は2通とも家裁と書いて有ります」なんかしらないが、とても高圧的だった。
憮然としたが、なんとか感情をコントロールした。

見ると確かに表紙には家裁と書いてある、あれ、何かの間違いかな、慌てて平家弁護士に電話したが留守電なので、伝言を残した。

それを告げて向き直ると市役所のおっさんは
「とりあえず、家裁のものはお預かりします、2通あるので日付の新しい9月26日付けのほうで」
僕も日付を見た、そして気づいた。
「おい」おもわずそう出た、本当はてめぇと続けたかった。
表紙に一審判決の内容が書かれ家裁の署名捺印、2枚目に控訴は一審を支持、控訴棄却「東京高等裁判所」
と書いて捺印。
「高等裁判所って書いてありますよね」
ニヤニヤしながら言ってやった。
「はっ?」
おっさんは固まった、たかだか200字の文字を前に5分以上石の様に動かない。
「考えて分るのかなぁ?分るなら揉めてないでしょう、わかる所に聞いてくださいよ、なんなら、東京高裁に電話しましょうか」
「いや、読んでいたものですから」
「200字を5分もかかるの?かっこつけてないで聞いてよね」
思わず怒鳴っていた。
「法務局へ聞いてきます」
それからまた、20分待たされた。途中、平家弁護士から電話があり、事情を話すと大笑いされた。
「そうだよな、普通高裁まで行かないものなぁ」
呼ばれて窓口に戻ると最初の女性が座っていた。
「受理します」
おっさんは所在無げに、気まずそうに後ろに立っている。

「すみませんでした、高裁までのケースは初めて見たものですから、法務局で分らなくて、東京高裁に電話しました」
頭を下げられた。
「弁護士の先生も普通、高裁はないからと笑っていました」
苦笑した。それから先の手続きは懇切丁寧に進めて貰い、1週間後に離婚が成立した。
ただ、千尋は僕の苗字を名乗ることにしたようで、子供への手紙も僕の姓で来ていた。

千尋はこの上、子供の保険を抜かないという嫌がらせをした。
判決の出た8月末に要求し、承諾をしたのに、実際に動いたのは9月28日、子供たちが国民保険には入れたのは離婚してから2週間後の10月中旬だった。


千尋とは何度か真央子と面接の打ち合わせ交渉をし、直前まで行くのだが7歳の真央子をJR駅のコンコースに1人で置いて放置しろと言う無理難題を言うから面接が出来ない。
ワニガメも僕と顔をあわせるのが危険だと騒ぐ。
たとえ数分でも7歳の子供を駅に1人放置する方が よほど危険だと告げ、面接は断った。


面接調停を起こされたが、今度は茨城でやることに成り、裁判所が不便なところにあるので、千尋とワニガメは駅から大枚をはたいて タクシーで通っていた。

僕は家裁、高裁の資料を提出して千尋が全くルールを守らず、子供の安全が担保されないと主張した。

ずるずると引き伸ばされるので4回で打ち切ると宣言し、4回目に次回の日時はと言われたので、遮り、打ち切りを宣言すると、裁判官が飛んできて文章を作成してくれた。

真央子に携帯電話を持たせ、真央子から電話をした時のみ、僕の承認を得て、面接が可能。

時間厳守

ルーズに成った場合は、以降、面接は断る。


僕の仕事は総代理店をしていた、 商品の会社が工場を英国内から中国に移した以降、日本各地のホームセンターで普通に売られているのを見つけた。デパートのクレームが来る前に対処しようと連絡を取ったが、預かり知らぬ、事実は確認していないの一点張り。

中国の工場が勝手に販売をしたらしい、更に1枚あたり1,000円の品が全国の100円ショップでも販売されているのが分かり、デパートの取引は打ち切り。

小泉さんの規制緩和で貿易業務も簡易になり、貿易業で喰っていけず、直販通販も難しくなって、会社を畳んだ。

水琴と結審後に婚約をしたのだけど、経済が傾けばギクシャクするのは国も男女の仲も同じ、金の切れ目は縁の切れ目、
2~3問題も起きて、別れた。 物語になりそうなら、そのうち纏めます。


世の中、勝手なやつばかりなのか、バカばかりなのかw

でもね
怒らないと決めている
怒りは、逃走か闘争をする時、アドレナリンを分泌させる為の恐れを元にした感情。 いつも怒ってアドレナリンを出していたら、周りと上手く行かない、自分が恥ずかしくなる。 怒るのは必要な時にピンポイントで♪


母を3ヶ月で死ぬように追い詰めた、親父は介護のマガジンに有る通り、糖尿病、心筋梗塞、レビー小体型認知症、硬膜下血腫、脳梗塞、大腸癌で死んだ。


岳父は、電話で本当の事を言った、孫の舞子に嘘つきと怒鳴り泣かせた喉が
喉頭癌に侵されて、死んだ。
熊本ば地震が無かけんだそうだが、ほぼ震源地なんだよね、総檜の家(笑)どうなったか聞いてない。


千尋と僕を離婚させようと暗躍(笑)した恵利
脳梗塞を患い、手術で完治したものの、言語が多少不自由


税理士で弁護士の知り合いが多い明人叔父 癌で死亡

仲人の叔父夫婦 二人共 癌 生死、聞いていない

広斗、3人の子宝に恵まれ、山の中で暮らしているらしい、詳細は聞いていない。

千尋、23区内に小さなマンションを買って、恵利他親戚の宿に利用されているらしい、たまにSMSが来るけれど、子育ての楽しみを奪われたとか、未だに日本語が不自由の様だ。
舞子は会うのを完全に拒否、真央子は年に数度、会っている様だ。
メシマズは一向に治っていない(笑)

聞いても、ああ そうなんだって言うだけ
意識を向けるだけ面倒くさい、今回、物語にするので、それぞれを聞いてみた。

結婚は愛し合う男女が生活を造り、新しい命を得て愛を増やしていく創造の日々、書いてみると、こそばゆいけど、愛情がベースにあって、愛情が目立たなくなっても、互いの愛情、子への愛情が無くなったら続かない。

誰かが愛情乞食に落ちぶれて、愛してくれと騒ぎ立てれば破綻する。

介護と離婚を書いてみて、つくづく、何故破綻し、愚かな命が消えていったのか解った気がする。

駄文に おつきあいたまわり、誠に有り難うございました。

いいなと思ったら応援しよう!

紅=猫の瞳に恋する執事 Ti amo♡ #キジトラ #note #小説 #エッセイ #猫がいる幸せ
お邪魔でなければ、サポートをお願いします。 本日はおいでいただき、誠にありがとうございます。